勉強しているとお腹が空く?消費されているカロリーの量を知ろう!|中学受験エリート

勉強しているとお腹が空く?消費されているカロリーの量を知ろう!

 

 

勉強していると「あー疲れた!」「お腹すいた!」と思うことはないでしょうか。

疲れる、お腹が空くということはカロリーが消費されているということですが、実際にどれくらいのカロリーが勉強時に使われているのか気になりますよね。

今回の記事では、勉強で消費されるカロリー量がどれくらいなのかについて解説します。

どれくらいのカロリーが勉強で消費されているのか、運動などと勉強のカロリー消費量がどれくらい違うのか、勉強中のカロリー補給には何が向いているのかを知っておきましょう!

 

脳はカロリー消費が多い

 

 

脳は元々カロリーをかなり消費する臓器です。

1日の基礎代謝量(生きていくために最低限必要とされるエネルギー)のうち、20%が脳で使われています。

日本人の基礎代謝基準値は、

 

15〜17歳の男性が1610kcal、女性が1310kcal、

18〜29歳の男性が1520kcal、女性が1110kcalです。

 

つまり、高校生であれば大体222kcal〜322kcalが何もしなくても脳で使われているのです。

 

勉強で消費されるカロリー量

勉強をしている時に消費されるカロリー量は、一時間でおおよそ100キロカロリーとされています。

より自分に合わせて正確に計算したい場合は、

「体重1kgが1分間に消費するエネルギー量(kcal)×体重(kg)×時間(分)×年齢による補正係数

」で求められます。

体重1kgが1分間に消費するエネルギー量は0.0295(kcal)で、補正係数は以下の通りとなっています。

 

【男性の補正係数】

18歳:1.06

19歳:1.04

20~29歳:1.00

 

【女性の補正係数】

18歳:0.95

19歳:0.93

20~29歳:0.93

 

つまり、18歳の男性(60kg)が1時間勉強したとすると……

0.0295(kcal)×60(kg)×60(分)×1.06=112.572(kcal)

という式になるわけです。

また、年齢や体重以外に「勉強する内容」でもこのカロリー量は上下します。

暗記などの「インプット」より、演習などの「アウトプット」のほうがカロリーの消費は激しく、より脳のエネルギーを使うでしょう。

 

運動と勉強の消費カロリー量比較

 

 

「勉強1時間で約100kcalが消費される」といっても、なかなかどれくらいのエネルギーなのかピンとこないという人も多いのではないでしょうか。

そこで、代表的なスポーツ・食べ物と勉強で消費されるカロリー量を比較してみました。

(体重60kgの場合。運動との比較では、60kgより軽い場合は消費カロリー量が少なく、重い場合は消費カロリー量が多くなります)

 

【運動との比較】

ジョギング(20分):147kcal

テニス(30分):221kcal

サッカー(45分):331kcal

野球(30分):158kcal

水泳(クロール・10分):84kcal

 

【食べ物との比較】

ご飯1膳(140g):235kcal

パン1枚(6枚切り):177kcal

きつねうどん:382kcal

カツ丼:893kcal

ミートソーススパゲッティ:597kcal

ラーメン:443kcal

オレンジジュース:82kcal

 

こう見てみると、運動と比較してあまり勉強のカロリー消費は多くありません。

「勉強していてお腹が空いたから」とたくさんご飯を食べてしまうと、かえってカロリーオーバーになってしまう可能性が高いことが分かります。

 

勉強する時はバランスの良い食事を心がけよう

 

 

勉強中のカロリー消費が少ないからといって、勉強する時にはあまりご飯を食べなくてよいというわけではありません。

脳は炭水化物を原料としたブドウ糖を主にエネルギー源に使用しています。

あまりにご飯の量が少ないと脳のエネルギーも少なくなってしまい、集中力不足などになってしまう可能性があるからです。

また、脳の健康には様々なビタミンも必要です。

「勉強するから」といって余計にご飯をもりもり食べる必要はありませんが、炭水化物やビタミンをバランスよく含んだ食生活を心がけるようにしましょう。

 

間食におすすめなのはラムネなど

勉強中にお腹が空いた時や、集中力が切れてエネルギー補給をしようと考える時は、ブドウ糖を多く含んだラムネやチョコレートなどがおすすめです。

食べたあとすぐに血液によってブドウ糖が脳に運ばれるため、即効性が期待できます。

ただし、糖分を多く含んだおやつは食べすぎると高血糖になってしまい眠くなったり病気の原因になったりしてしまいます。

予め勉強中に食べて良い量を決めておくなど、食べすぎにならないように注意しましょう。

摂取カロリーを増やしたくない場合は、ノンシュガーのガムやグミなどもいいでしょう。

噛むことで空腹感も紛れますし、脳への刺激で眠気覚まし効果なども期待できます。

 

勉強ではあまりカロリーは消費されない!

 

 

脳は体内でもカロリー消費の割合が大きい臓器ですが、勉強時に特段にカロリー消費が増えるわけではありません。

しかし、脳は筋肉などと違って脂肪分をエネルギーに変換することはできないので、炭水化物をしっかり食べないと脳のエネルギー不足になってしまう可能性があります。

ご飯を3食しっかり食べ、適宜ラムネなどで糖分を補ってあげることで、より勉強に集中できるようになりましょう!

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