勉強は一人でコツコツ取り組むものというイメージがありますが、実は友達と一緒に取り組むことでも、プラスの効果を得られるケースは少なくありません。
ここでは、友達と勉強をするメリットやデメリットを詳しく解説します。
友達と勉強をするメリットとは?
友達と一緒に勉強をすると、どんなメリットがあるのでしょう。
主なメリットは以下の通りです。
分からないところを教え合える
友達と勉強をすると、分からないところを教え合うことができます。
苦手な科目も、得意な友達に教えてもらうことで、スムーズに学習を進められるメリットがあります。
また、自分が友達に教えることはアクティブ・ラーニング(能動的学修)の実現につながります。
理解や思考といったプロセスを「書く」「話す」「発表する」などの行動を通して表現すること(認知プロセスの外化)は、アクティブ・ラーニングの特徴の一つです。
友達と分からないところを教え合うことで、自然とアクティブ・ラーニングを行うことができるのです。
楽しく勉強ができる
ずっと一人で勉強をしていると、孤独やストレスを感じがちです。
その状態が長引くと、抑うつ・不安・無気力化などを引き起こす恐れがあります。
しかし、憂鬱な勉強も、仲の良い友達と一緒なら楽しく進めることが可能です。
勉強の合間におしゃべりをしたり、分からないところを教え合ったりするだけでも、ストレスの発散になります。
一人で勉強をするのは辛いと感じるときは、友達と一緒に取り組んでみることをおすすめします。
やる気が湧く
友達との勉強はモチベーションのアップにも効果的です。
自習室や図書館など、周囲に勉強をしている人がたくさんいる環境で「自分も頑張ろう!」とやる気が湧いた経験はありませんか?
それと同じように、勉強している友達の姿を見たり、逆に相手の目を意識したりすることが、勉強に向かう気持ちを後押ししてくれるのです。
また、友達と競いながら勉強をするとアドレナリンが分泌され、集中力を高める効果が期待できます。
ときには制限時間を決めて課題に取り組むなど、競争の要素を取り入れてみるのも良いでしょう。
勉強に向かう環境作りができる
自分一人ではなかなか机に向かう気持ちになれない人でも、友達と一緒であれば勉強に取り組みやすいというメリットもあります。
例えば、学校帰りに図書館に寄って勉強をするなど、日常生活の中に勉強の習慣を取り入れることは大切です。
友達と一緒であれば、放課後の図書館通いも楽しく続けられるでしょう。
友達との勉強にはデメリットもある
友達との勉強にはメリットがある一方、デメリットも存在します。
以下に主なデメリットをご紹介します。
集中できない
友達と勉強をすると、すぐにおしゃべりをしてしまって集中できないというデメリットもあります。
もちろん「勉強中はおしゃべりをしない」というルールを決めておけば、そういったデメリットは回避できますが、仲の良い友達と一緒にいると、ついついおしゃべりしてしまうものです。
特に、どちらかの家で勉強をする場合は、おしゃべりをしたり、サボってしまう危険性が高くなるので、集中して勉強をしたいときは図書館や自習室など私語厳禁の場所を選ぶようにすると良いでしょう。
互いを比較してしまう
適度なライバル関係はモチベーションのアップに効果的ですが、互いを比較しすぎると、一緒に勉強するのが苦しくなったり、せっかくの友情にヒビが入ってしまったりする可能性があります。
一緒に勉強していても、自分は自分、相手は相手と、それぞれのペースがあることを理解しておくのは大切と言えるでしょう。
予定を合わせるのが大変
友達と一緒に勉強をするためには、お互いの予定を合わせる必要があります。
しかし、一緒に勉強をしようと思っても、部活や塾、習い事など、さまざまな理由でスケジュールが合わないケースも少なくありません。
予定を合わせる大変さがあるという点は、友達と一緒に勉強をするデメリットと言えます。
一人で勉強する時間も作ることが大切
前述したように、友達との勉強にはデメリットもあります。
だからこそ、一人で勉強する時間も作っておくことが大切です。
友達と一緒でなければ勉強ができないという状態に陥ってしまうと、予定が合わないときなどは勉強が手につかないことになってしまいます。
それでは困ってしまいますよね。
そうした事態を防ぐためにも、友達と勉強をした後は短い時間でも良いので一人で復習する時間を作っておきましょう。
そうすれば、友達がいないときでも勉強する習慣を身につけられます。
友達との勉強にはメリットもデメリットも存在します。
やり方によっては、勉強に向かうモチベーションをアップさせてくれる「友達」。
上記にご紹介した内容を参考にしていただき、友達と勉強することのメリットを最大限に引き出せるように取り組んでみていただければと思います。