浪人生なら総合型選抜(旧:AO入試)を受けた方が良い理由|中学受験エリート

浪人生なら総合型選抜(旧:AO入試)を受けた方が良い理由

 

 

初めに

総合型選抜(旧AO入試)は現役生のものというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

もしくは、「浪人生で総合型選抜を受けられる大学はほとんどないんじゃない?」と思う人も多いかもしれません。

 

しかし、実際のところ浪人生でも受験可能な総合型選抜のシステムを採用している大学は多くあります。

そして「浪人生こそAOで(大学に)行け!」と言いたくなるようなメリットが沢山あります。

今回は浪人生のための総合型選抜というテーマで説明していきたいと思います。

 

 

AO入試とは?どんな人が受かる?

まずは、総合型選抜について簡単に解説していきます。

2020年に改称された「総合型選抜」ですが、それまでは「AO入試」という名称でした。

こちらの方が聞きなじみある方も多いかもしれません。

 

この「AO」というのは「Admission  Office」の略称で、一般入試の学力偏重の選考システム以外で将来性のある人物を合格させるためのものです。

具合的には、各大学が必要とする人材が記載された「アドミッション・ポリシー」の内容に見合った人物が合格できるシステムです。

 

では、なぜ浪人生は総合型選抜に向いているといえるのでしょうか。

以下に浪人生が総合型選抜を受験するメリットについて詳しく解説していきます。

 

メリット① 課外活動ができる

総合型選抜について、「将来性をみる入試」という説明をしました。

そう聞くと、「実績は過去のことだから重視されないのでは?」と思うかもしれません。

ですが、実績というのは具体的な考えが形となったものと言えます。

そのため、大学側はこうした実績も加味して合格者を判断します。

 

課外で行う、ボランティアや社会的な行事など、積極的に参加する姿勢は総合型選抜において必要です。

それでも現役生は平日に毎日学校があり、受験勉強にも追われていたりと、こうした課外での有意義な活動に時間をあまり割くことができないのが事実です。

受験勉強をきちんと行いながら、こうした活動に参加もできるというのは浪人生の特権といえます。

当然、周りよりも多くの時間があるわけですから、実績という面で他の受験生との差別化を図ることができます。

 

メリット② 試験対策ができる

やはり、こちらも現役生ではあまりできないことだと思います。

「時間」というのは浪人生が大切にすべき強みですね。

一般入試の勉強で忙しい高校生は総合型選抜の対策を念入りに行える人は少ないです。

 

総合型選抜を受験するのはチャンスが増えるということもあり、是非受けるべきだと思いますが、現役生は時間がないため、総合型選抜と一般入試にどちらも時間を割こうとしたら、どちらも上手くいかなくなるリスクがあります。

 

しかし、浪人生は時間が豊富にありますし、どちらの対策も両立して受験に繋がられるはずです。

面接や小論文など、一般入試ではあまり見かけない試験形態であり、対策も容易ではありません。

浪人生は時間を有効活用して対策をおこないましょう。

 

仮面浪人も総合型選抜を受けられる?

現在大学に通っている人でも、大学によっては出願を受け入れている所もあります。

大学に通いながら一般入試の勉強を行うのは大変かもしれませんが、総合型選抜でのライバルの多くは浪人生や受験生です。

大学で専門的な学びをしている仮面浪人の人は、面接や小論文において具体的で明確なビジョンを示しやすいはずです。

ステップアップを目指せるかもしれません!

 

浪人生は受験時期を把握しておこう!

高校生は受験関係の書類を学校がまとめて提出してくれたり、情報が回ってきやすい環境にありますが、浪人生は全て自分で行わなければいけません。

 

また、一般入試と違い、総合型選抜を受験する人は少ないため、提出書類の締め切りや出願時期といったものを各自で調べておかなければなりません。

総合型選抜は早い時期に始まるので志望大学の受験情報については早めにチェックしておきましょう。

 

浪人生でも受験可能な大学は?

〇主な国立大学

北海道大学:工学部

筑波大学:生命環境学群、理工学群、情報学群、医学群、体育専門学群、人文文化学群

お茶ノ水大学:文教育学部、理学部、生活科学部

千葉大学:国際教養学部、文学部、法政経済学部、教育学部、理学部、工学部、園芸学部

静岡大学:工学部

琉球大学:教育学部、工学部、農学部

 

〇主な私立大学

早稲田大学:国際教養学部、先進理工学部、スポーツ科学部、政治経済学部、社会科学部

慶應義塾大学:法学部、総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部

明治大学:法学部、商学部、政治経済学部、文学部、経営学部、情報コミュニケーション学部、国際日本学部、理工学部、農学部、総合数理学部

青山学院大学:文学部英米文学科

立教大学:文学部、経済学部、グローバル・リベラルアーツ・プログラム

法政大学:経済学部、キャリアデザイン学部、グローバル教養学部、理工学部機械工学科航空操縦学専修

関西大学:法学部、文学部、経済学部、商学部、社会学部、政策創造学部、外国語学部、人間健康学部、総合情報学部、社会安全学部、システム理工学部、環境都市工学部、科学生命工学部

学習院大学:国際社会科学部

日本大学:法学部、文理学部、芸術学部、交際関係学部、危機管理学部、スポーツ科学部、理工学部、生産工学部、工学部、松戸歯学部、生物資源科学部

 

まとめ

以上が主な受験可能な大学一覧です。

実際はまだまだ多くの大学が浪人生でも出願可能な総合型選抜を行っていますので、もっと知りたい方はご確認ください。

 

受験生になくて浪人生にあるのはやはり「時間」です。

この時間をどのように使うかで皆さんの大学受験が左右されます。

入試システムからして浪人生は総合型選抜に向いているということが判っていただけたでしょうか。

チャンスを少しでも増やして志望校への合格を掴みましょう!

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