学校の夏休みは、およそ1か月あります。
この長期休暇の期間は、頑張る子と、そうではない子の差が更に大きくなってしまいます。
保護者の皆さんは、「夏休みのうちに、勉強の遅れを挽回させたい」と考えている方が多いのではないでしょうか？
お子様にとって、最適な学習環境を整えてあげたいですよね。
今回は、保護者の皆さんのために、塾と家庭教師の違いに焦点をしぼって解説します。
お子様にとって、より良い選択ができることの一助となれば幸いです。
塾と家庭教師の料金について
向上心のある保護者の皆さんは、「子どもの夏休み中の勉強への投資は惜しまない。」という方が多いのではないでしょうか？
それでも、いくらぐらいかかるのか気になるところですよね。
それでは、塾と家庭教師の料金相場の違いについて見ていきましょう。
塾と家庭教師の料金設定について
塾の夏期講習の料金は、セット総額で決められていることが多いのですが、家庭教師の料金は、先生によって1時間あたりの単価があり、指導回数によって総額が決まります。
そのため、塾と家庭教師の料金を比べる際は、授業時間を等しくしたときの金額を算出する必要があります。
塾と家庭教師の料金相場について
家庭教師は、先生と生徒が1対1なので、料金は高くなってしまいます。
実際、塾と家庭教師では、どれだけの差があるのでしょうか？
それでは、対象を小学校6年生としたときの、料金相場で比べてみましょう。
まず、「中学受験」のための進学塾の場合は、夏期講習の料金は10万円～20万円といわれています。
進学塾の夏期講習は、授業時間数がかなり多くなりますので、必然的に料金が高額になってしまいます。
次に、学校の予習復習のための補習塾の場合は、夏期講習の料金は2万円～5万円といわれています。
比較的お手頃な金額といえるのではないでしょうか。
それから、家庭教師の場合は、先生によって1時間あたりの料金が大きく違っていて、2千円～7千円が相場といわれています。
これを、塾の夏期講習と同等の2時間×12日間として計算してみると、6万円～17万円となります。
しかし、家庭教師の先生は、複数人を掛け持ちで担当しているため、12日間を連日というのは現実的には難しいようです。
塾と家庭教師、それぞれの指導要領について
学習塾は、指導形式の違いにより、「集団指導形式」と「個別指導形式」に分けることができます。
「集団塾」の夏期講習は、塾側で授業の内容や難易度が決められており、受講を希望する生徒たちが集まります。
「個別塾」の夏期講習は、一人ひとりに合わせた授業内容を設定することになります。
家庭教師は、その生徒だけに合わせた授業内容となりますので、まさに理想的といえるでしょう。
夏休み中の学習についても、授業の内容や回数を相談して、納得したカリキュラムのもとで学習を進めることができます。
集団塾と個別塾の授業の違いについて
集団塾では、成績上位層の生徒が多く、競争心を持ちながら授業を受けることができます。
対して個別指導塾では、成績中位層の生徒が多く、学校の授業での理解不足を補うことを目的とすることが多いようです。
特に、「中学受験」を控える成績上位層の小学生は、中学受験専用のカリキュラムがある集団塾に通っている生徒が多く、生徒同士が切磋琢磨しながら学習を進めているようです。
家庭教師の授業について
家庭教師は、生徒の学力や目標に合わせて、授業内容を随時見直すことができます。
周りに生徒がいないので、勉強は自分との戦いとなりますが、自分に合った良い先生であれば、理想的な形態といえるでしょう。
塾か家庭教師か、お子様の学力や意欲に合った選択を
一人では勉強ができない子であっても、塾に通ったり家庭教師の先生をつけたりして、サポートしてくれる人がそばにいる状況であれば、勉強を頑張り続けることは苦にならなくなるでしょう。
保護者の皆さんのなかには「うちの子は、塾と家庭教師のどちらが合うのだろうか？」と、悩んでいる方がいるかもしれません。
次の項では、塾か家庭教師かを選ぶ際のポイントをまとめてみましたので、どうぞご覧ください。
成績上位で意欲のある子は集団塾がおすすめ
塾に学力の高い子が集まれば、それだけで子ども達の競争心に火がついて、学習意欲が劇的に上がることがあります。
特に「中学受験」を希望しているのであれば、成績上位層の子たちのクラスで授業が受けられるような塾をおすすめします。
成績中位または下位で意欲の低い子は個別塾がおすすめ
学校の授業の理解度が低い生徒は、自信が無く自己肯定感が低い子が多いようです。
そのような生徒には、一人ひとりに合わせた授業を行ってくれる個別塾がおすすめです。
学力を伸ばすためには、安心して学べる環境が必要です。
塾は、無料で体験できるところが多いので、お子様に体験させてみましょう。
体験の後は、お子様の話をよく聞いて、安心して任せられるような塾を選びましょう。
家庭教師は担当の先生との相性が大切
家庭教師の管理会社では、複数の先生をかかえており、先生方の能力や個性は、まちまちです。
家庭教師では、先生と生徒が1対1なので、相性が合う先生が見つけられるかどうかが学力伸長のカギとなります。
合う先生が見つかれば、お子様にとって理想的といえるでしょう。
塾の夏期講習と家庭教師、どちらの方がおすすめ？
塾と家庭教師のどちらかを選ぶ際は、本人の学力や目標そして意欲に合わせて選択をすることが大切であることがお分かり頂けたのではないでしょうか。
特に「中学受験」を目指しているお子様には、専門のカリキュラムがある「集団塾」が最適といえるでしょう。
ただし、料金が高額なので、それなりの覚悟が必要となります。
それから、学校の授業の理解不足を補いたいというお子様には「個別塾」が良いかもしれません。
また、お子様の性格によっては、「周りに生徒がいるとどうしても気になってしまう。」ということがあるかもしれません。
そのようなお子様には、「家庭教師」で、良い先生を見つけることが理想的であるといえます。
学校の長期休暇である夏休み期間は、受験生にとっては勝負の時期です。
本人とよく話し合って、より良い環境で勉強できるように検討してみることをおすすめします。