「自分の子どもは、集団塾と家庭教師のどちらに向いているだろう」
中学受験のため、集団塾か家庭教師を検討している多くの親御さんが抱えている悩みです。
そこで本記事では、集団塾と家庭教師に向いている子どもの特徴をそれぞれ解説します。
中学受験に向けてどちらを利用するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
1.集団塾と家庭教師の3つの違い
塾と家庭教師には大きく分けて3つの違いがあります。
まずはそれぞれの特徴を把握しましょう。
1-1.学習ペースの違い
集団塾は決められたカリキュラムに沿って授業がおこなわれます。
学校よりも高いレベルの内容を扱い、学習ペースは早いことが多いです。
集団授業のため、生徒の理解度に関係なく授業が進みます。
ただ、受験を目的とした進学塾では、生徒の学力レベルによってクラス分けされます。
そのため、各レベルごとでカリキュラムや学習ペースが違うことも多いです。
一方で家庭教師はマンツーマンでの授業のため、生徒のレベルや理解度に合わせて授業が進められます。
1-2.学習場所の違い
塾の場合は教室まで通う必要があります。
そのため、もし自宅の近くに塾がない場合は、塾までの距離や、通うのにかかる時間もふまえて塾を検討することが重要です。
塾まで往復で何時間もかかってしまう場合は子どもの負担が大きくなり、ストレスを抱えてしまう恐れがあります。
一方で家庭教師を利用する場合は自宅で授業をおこなうため、移動に時間を使わなくて済みます。
移動時間がないため負担はなく、自宅でリラックスして学習できるのがメリットです。
1-3.学習スタイルの違い
集団塾の場合は他の生徒と一緒に授業を受けます。
そのため、疑問点がある際にすぐ質問しにくいと感じる方は多いでしょう。
ただ、分からないところを生徒同士で教え合ったり、競い合ったりできるのは集団塾ならではの良さです。
家庭教師の場合はマンツーマン指導のため、分からないところがあればすぐに質問して解決できる環境です。
また、授業内容以外の悩みも相談しやすいのは大きなメリットでしょう。
ただ、集団塾とは違って競争相手がいないため、モチベーションの維持が難しいと感じる方は多いです。
2.集団塾に向いている子どもの特徴
集団塾に向いている子どもの特徴は以下の3つです。
2-1.積極的に質問できる
疑問点があった時に、積極的に質問できるタイプの子どもは集団塾に向いています。
集団塾の場合は、たとえ生徒全員が理解していなくても授業は先に進みます。
そのため、疑問点があった時に質問しなければ分からないままです。
その結果、授業についていけなくなる可能性も出てくるでしょう。
2-2.勉強する習慣が身についている
自宅で勉強する習慣があることも重要なポイントです。
塾の授業内容をしっかりと理解するためには、予習と復習は欠かせません。
予習と復習をすることにより、自分が分かるところと分からないところがはっきりします。
一方で、自宅で勉強する習慣がない場合は塾の授業についていけず、勉強への意欲が低下してしまう可能性もあるでしょう。
2-3.競争心がある
集団塾では周りの生徒と同じ授業やテストを受けます。
比較相手がいることでお互いに切磋琢磨できるのが集団塾の特徴です。
周りの生徒と競争することが勉強への意欲につながる子どもは、集団塾に向いているでしょう。
3.家庭教師に向いている子どもの特徴
家庭教師に向いている子どもの特徴は以下の4つです。
3-1.習い事で忙しい
塾は授業の曜日と時間が決まっており、移動にも時間がかかります。
そのため、習い事で忙しい子どもは塾に通う時間が取れないことがあります。
一方で、家庭教師の場合は曜日や時間を自由に決められます。移動時間がかからないため、他の習い事をしながら勉強に取り組みやすいです。
3-2.周りと比べられたくない
周りと比べられると自信を失い、勉強が嫌いになってしまう子もいます。
そのような子どもは家庭教師が向いているでしょう。
受験は周りとの競争ですが、必ずしも普段の学習で競争する必要があるとは言えません。
周りは気にせず、自分のペースで成績を伸ばしていきたいという気持ちは大切にしましょう。
3-3.自発的に勉強する習慣がない
自発的に勉強する習慣がない子どもは、集団塾よりも家庭教師のほうが合っているかもしれません。
なぜなら、家庭教師は自宅で授業を受けるため、自宅学習の習慣が身につきやすいからです。
そもそも自発的に勉強しない理由が、「何をどう勉強すればいいか分からない」ということも少なくありません。
家庭教師では自分の苦手分野や、やるべきことが明確になるため勉強への意欲も湧いてくるでしょう。
3-4.学校の授業についていけない
学校や塾は集団授業のため、全員が理解できていなくても授業を進めなくてはなりません。
その結果、学校の授業についていけずに挫折してしまう子どもは多くいます。
家庭教師であればマンツーマンで授業をするため、一人ひとりの理解度に合わせた指導が受けられます。
そのため、分からないところがあればすぐに質問して解決しやすく、勉強への苦手意識も解消されるでしょう。
4.まとめ
本記事では、集団塾と家庭教師に向いている子どもの特徴をそれぞれ解説しました。
子どもの性格や学習状況などによって、塾と家庭教師のどちらが向いているかは変わってきます。
そのため、子どもの現状をしっかりと把握した上で選択しましょう。