中学受験本番の3学期は学校を欠席する? 注意点や届出方法を解説|中学受験エリート

中学受験本番の3学期は学校を欠席する? 注意点や届出方法を解説

 

 

中学受験が近づくにつれ「3学期は欠席して勉強させたい」と考える親御さんはいらっしゃいませんか?

 

しかし欠席すれば勉強時間を確保できる一方、ダラダラ過ごしてしまう可能性も。

この記事では3学期を欠席するメリットとデメリット、注意点や届け出方法を解説します。

 

3学期を欠席するメリット・デメリット

 

3学期を欠席するかどうかは、メリットとデメリットを天秤にかけ、周囲に惑わされることなくお子さんと相談して決めましょう。

 

メリット

3学期の欠席には、勉強時間の確保や感染症予防といった大きなメリットがあります。

家でも怠けることなく、落ち着いて勉強できるお子さんには効果的です。

 

①受験勉強の時間を確保できる

 

最大のメリットは、中学受験直前の大事な時期に膨大な勉強時間を確保できることです。

出席する場合の拘束時間(通学時間含む)を8時間とすると、欠席した場合は1週間で40時間、1ヶ月(休日除く)で約160時間も捻出できます。

 

この膨大な時間を、過去問を解いたり苦手分野を克服したりすることに充てられるのは大きいでしょう。

勉強に大切な睡眠時間も増やせますし、平日の夕方以降や休日は取りにくい個別指導の予約も、平日の日中であれば取りやすくなります。

 

②感染症を予防できる

 

欠席して集団生活を避ける分、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などにかかりにくくなるのも大きなメリットです。

 

学校は欠席しても塾には行くお子さんが多いため、感染のリスクが0になるわけではありませんが、かなり減らすことはできます。

 

デメリット

 

欠席した時間をすべて勉強に充てられるかというと、そうではないお子さんも多くいます。

長期間欠席することで、合格へのプレッシャーも高まってしまいます。

 

①家だとダラダラして勉強できない

 

家にいるとダラダラしてしまい、かえって勉強しなくなる可能性もあります。

時間や行動を強制されないため生活リズムが崩れそう、テレビやスマホの誘惑があって受験勉強に影響が出そう、というお子さんは学校に行くことをおすすめします。

 

②ストレスを発散する場所がなくなる

 

学校生活や友達と話すことが好きなお子さんは、学校を欠席するとストレスがたまり、かえって勉強の効率が落ちてしまうかもしれません。

ストレスを発散することで勉強に身が入ることもあります。

 

そういうタイプのお子さんはハメを外してケガをしないようにだけは気をつけ、学校に行かせてあげましょう。

 

 

③周囲から批判される可能性も

 

学校を長期間欠席すると、同級生やその保護者、先生など、さまざまな方面から批判を受けることがあります。

 

受験したすべての学校に落ちた場合は特に、批判や噂話をされることも覚悟しておきましょう。

長期欠席には親子共々プレッシャーがかかるのです。

 

欠席日数には要注意

 

欠席すると決めた場合、受験する学校の欠席基準を必ず確認しましょう。

 

欠席日数の上限を確認する

 

学校によっては、小学校の欠席日数に上限があります。

この上限を超えて欠席すると受験資格を失うこともあるため、受験する学校の欠席基準は入念に確認しておきましょう。

 

特に調査書が必要な私立中学では、欠席日数を厳しくチェックします。お子さんの欠席日数を正確に把握しておきましょう。

 

受験票到着後に欠席日数を確認する学校も

 

欠席基準が厳しい学校は、受験する生徒が学校に出席しているかどうかを、12月中旬以降に小学校に確認することがあります。

 

そうした学校を受験するときは、調査書の提出後や受験票の到着後も気を抜かず、少なくとも2学期の終業式までは出席するようにしましょう。

 

先生への欠席の届け出の出し方

 

小学校の先生のなかには、中学受験に協力的な先生もいれば否定的な先生もいます。

どちらにせよ長い間欠席することになるため、先生には失礼のないよう、丁寧に届け出ましょう。

 

連絡帳より封書がおすすめ

 

届け出るときは連絡帳に書くより、封書にすることをおすすめします。

連絡帳ですと、受験する学校を書いた箇所を誰かに見られる心配があります。

 

受験が近づいてくると、みな友達の志望校や成績などに敏感になりますので、封書にしたためたほうが安心です。

 

受験校と日程、欠席の期間を簡潔に

 

届出書には、受験する学校と受験の日程、それに伴う欠席日を簡潔に記載しましょう。

先生が届出書を受け取ったときに内容がすぐわかるよう、箇条書きにしたり、無駄な挨拶文を省いたりといった工夫をするといいでしょう。

 

緊急時以外の連絡やプリントは不要と伝える

 

学校から緊急に伝えることが特になければ、連絡やプリントは不要だということも届出書に書いておきましょう。

 

多忙な先生の手を煩わせないための配慮です。

「緊急・重要でない事柄に関しては、受験終了後に教えていただければ幸いです」と伝えるといいでしょう。

 

緊急の場合は電話で伝える、もしくは友達にプリントを預けるといった対応をとってもらうようお願いしてみてください。それが難しければこちらから学校に出向きましょう。

 

受験が終わったら報告とお礼も忘れずに

 

欠席の届け出とは対照的に、受験が終わった安堵感からうっかり忘れがちなのが、先生への報告とお礼です。

 

進学を決めた学校を報告し、調査書を書いてもらったり、欠席を了承してもらったりと、受験に協力してくださったことへの感謝の気持ちを伝えましょう。

こちらも届出書同様、封書にすることをおすすめします。

 

周りのことは気にしない

 

中学受験のために欠席することに対しては賛否両論あります。

周囲の意見に惑わされず、親子でよく考えて決めましょう。

 

欠席すると決めた限りは、お子さんが家で集中して勉強できるようサポートしてあげられるといいですね。

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