中学受験の算数を攻略しよう!グラフ読み取りのコツを紹介|中学受験エリート

中学受験の算数を攻略しよう!グラフ読み取りのコツを紹介

 

中学受験の算数でグラフが苦手というお子さんも多いのではないでしょうか。

お子さんがグラフを苦手とする理由として「グラフの読み取り方が分からない」ということが挙げられます。

グラフの読み取り方のコツを習得して、中学受験の算数を乗り切りましょう。

 

中学受験の算数でグラフの読み取りのコツ

 

中学受験の算数で、グラフを読み取るコツは「変化が起こるポイントを見つける」と「縦軸と横軸の情報を読み取る」の2つです。

これさえ抑えれば、グラフを読み取る力がグッと向上します。

 

変化が起こるポイントを見つける

 

グラフには変化が起こるポイントがあります。

それは、グラフの線が折れ曲がっているところです。

 

ずっと「横ばいの線だったのに、ある点を堺に斜め右上に上がる線になった」といったポイントです。

このようなポイントでは、必ず何かしらの変化やできごとが起こっています。問題によって異なりますが、高さが変わったり速度が変わったりしているはずです。

 

グラフ問題が得意なお子さんは、これらの変化が起こるポイントを適切に読み取り、問題を解いています。

逆にグラフ問題が苦手なお子さんは、グラフの変化を読み取れず、グラフ全体をぼんやりと眺めていることが多いように思えます。

 

それではグラフが苦手なお子さんはどうすれば、それは「変化が起こるポイントで何が起きているかグラフに書き込む」です。

 

「速度が早くなった」「速度が一定になった」などポイントをグラフに書き込むことで、グラフ上で何が起こっているのか分かりやすくなります。

変化が起こるポイントを見つける訓練にもなるため、普段から書き込む訓練をしていきましょう。

 

縦軸と横軸の情報の読み取り

 

グラフは縦軸と横軸で、異なる情報を持ちます。そして先述した「変化のポイント」は、縦軸と横軸の2つの情報を持つ地点です。

当たり前に思えるかもしれませんが、グラフが苦手なお子さんはこれを意識できていない場合があります。

 

例えば、水槽に水を入れるときに、1分間に何ml水が貯まっていくのか問われる問題で考えてみましょう。

縦軸は水槽の中の水の水位(cm)、横軸は水を入れている時間(分)とします。

 

そこで「変化ポイントA」を見てみると、縦軸は20、横軸は5だとします。

この情報を組み合わせると変化ポイントAは「水槽に20cmで時間は5分経過した状態」であることが分かります。

 

このように縦軸と横軸の情報を読み取り、2つの情報を組み合わせて、変化ポイントの状態を適切に判断することが重要です。

 

お子さんと勉強するときは、縦軸と横軸の情報を正しく判断できているか、2つの情報を組み合わせてポイントに当てはめられているか、確認しながら問題を解いていきましょう。

 

比例と反比例のグラフ

 

比例と反比例は、小学校6年生で習う範囲です。

中学受験でも出る可能性が高いため、理解を深めておきましょう。

 

比例とは?

 

比例とは、ある2つの数が同じ法則を持って増えていく関係を指します。

ある数が2倍、3倍、4倍…と増えていくと、もう一方の数も2倍、3倍、4倍・・・と増えていくものです。

 

比例の代表例として「ものの個数と値段の関係」が挙げられます。

例えば1個〇円のものを2つ買うと値段は2倍に、3つ買うと値段も3倍に・・・というように増えていくため比例と分かります。

 

比例かどうか見分けるコツは「単位当たりの数が示されている」ことです。

1個や1km、1cmといった基準があれば、比例の問題かもしれないので参考にしてみてください。

 

反比例とは?

 

反比例とは、ある数が増えるともう一方の数が減っていく関係を指します。

ある数が2倍、3倍、4倍…と増えていくと、もう一方の数は2分の1,3分の1,4分の1…と減っていくものです。

 

反比例の例題として「1つのものを分け合う」ものが挙げられます。

例えば1つのりんごを分け合うと考えると、2人で分けると2分の1,3人で分けると3分の1・・・となります。

 

反比例かどうか見分けるコツは「一定に設定されている数がある」ことです。

先ほどのりんごの例を考えると、何人で分け合おうともりんごは1つと設定されています。

このように変わらない数があれば、反比例の問題かもしれません。

 

比例と反比例のグラフの読み取りのコツ

 

比例と反比例のグラフの読み取りのコツは「グラフの形を見る」ことです。

比例と反比例のグラフは大きく形が異なるため、難しいことを考えずに覚えてしまうことをおすすめします。

 

比例は「右上に上がっていく直線のグラフ」です。

途中で丸まったりせず、真っ直ぐに伸びています。

 

つまり直線のグラフであれば数字は比例の関係を持つため、縦軸と横軸は同じ法則を持って増えていく関係であることが分かります。

 

そして反比例は「右下に下がっていく曲線のグラフ」です。

丸みを帯びていて、真っ直ぐな部分がありません。

 

つまり曲線のグラフであれば数字は反比例の関係を持つため、縦軸と横軸は一方が増えるともう一方の数が減っていく関係であることが分かります。

 

このようにグラフを比例か反比例か判断することができれば、縦軸と横軸の関係性も同時に分かるようになります。グラフの問題を解く際に、参考にしてみてください。

 

グラフの苦手意識を取り去ろう!

 

この記事では、グラフの読み取りのコツとして「変化が起こるポイントを見つける」と「縦軸と横軸の情報の読み取り」の2つを紹介しました。

 

グラフに苦手意識を持つお子さんは、ぜひ参考にしてみてください。

また、比例と反比例についても紹介しました。

比例と反比例は中学校でも学習するため、今のうちに身に付けておくと楽になりますよ。

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