中学受験は、早い子で小学4年生から本格的に勉強を始めます。
まだ10歳前後の小学生にとって、本人だけで勉強に取り組むのは簡単ではありません。
そこで、親御さんのサポートが必要不可欠です。
本記事では、中学受験で親が担うべき役割と、親がやってはいけないNG行動について解説します。
1 中学受験で親が担うべき役割
中学受験で成功するためのカギは、親御さんのサポートです。
受験に挑戦する子どもは、さまざまな不安やストレスと向き合わなければなりません。
時には挫けそうになり、投げ出したくなることもあるでしょう。
しかし、そういった心が折れそうな時でも、親御さんの支えがあるからこそ、子どもは受験勉強に向き合えます。
以下では、中学受験を乗り切るための親の役割について、具体的に5つご紹介します。
1-1 勉強に集中しやすい環境を作る
まず、子どもが勉強に集中するための環境づくりはとても重要です。
集中できる環境づくりのポイントは3つあります。
・エアコンで気温の調整ができる
・机と椅子が子どもに合っている
子どもの学習環境が、これら3つのポイントにあてはまっていない場合は、まず環境から整えましょう。
また、最近ではリビングで勉強する子どもが増えています。
親が近くにいる方が安心できて、勉強に集中しやすいと言われています。
よって、騒音や学習机などの環境づくりは、子どもの部屋だけでなくリビングも整えましょう。
1-2 メンタル面でのサポート
受験当日が近づくにつれ、子どもは受験のことで頭がいっぱいになり、心の余裕がなくなってしまいます。
お子さんが苦しんでいる時は、親御さんがそばで寄り添い、話を聞いてあげてください。
親御さんとの会話が増えることで心が晴れ、勉強へのモチベーションがさらに高まるかもしれません。
子どもが好きなことや悩んでいることなど、勉強以外の話題も振ることが大切です。
積極的にコミュニケーションを取り、メンタル面でサポートするのは親の大事な役割となります。
1-3 生活習慣を整える
生活習慣の乱れは体調悪化の原因となり、成績に悪い影響を及ぼします。
体調不良により、本番で力を発揮できなかった受験生も少なくありません。
中学受験で成功するためには、日々の生活習慣を整えることが重要です。
・バランスの取れた食事
・適度な運動
これらの健康管理は、子ども1人ではできません。
親御さんが、常にお子さんの生活習慣や体調をサポートしてあげましょう。
1-4 子どもをほめてあげる
子どもにとって、親から褒められることが、何よりのモチベーションとなります。
「苦手教科の点数よくなってきたね」「前回の模試よりも成績上がったね」など、たとえ小さなことだったとしても、お子さんをほめてあげましょう。
親から褒められることが自信にもなり、「勉強をもっと頑張ろう」と前向きな気持ちになれます。
1-5 入試や志望校、塾などに関する情報収集
入試の情報や志望校などについて、子ども1人で情報収集するには限界があります。
だからこそ、子どもが知りたいことを調べてあげるのは親の大事な役割です。
・子どもの性格に合っている進学塾や家庭教師
などを探すのは、子どもをいちばん理解している親御さんだからできることです。
2 中学受験で親がやってはいけないNG行動
中学受験において、親がやってはいけないNG行動があります。
子どもが勉強に集中できるよう、以下の点に注意しましょう。
2-1 感情的に叱る
成績がなかなか伸びないと、子どもに対してイライラしてしまうことがあるかもしれません。
ただ、感情的に子どもを叱るのは絶対にしてはいけません。
本来は、「この中学校に絶対合格したい」と思い、毎日勉強を頑張ります。
しかし、感情的に子どもを叱ってばかりでは、「親に怒られないように勉強しなければならない」と目的が変わってしまいます。
その結果、子どもはストレスが蓄積してしまい、成績低下につながるでしょう。
2-2 他の子と比較する
子どもは他の子と比べられるのは、あまりいい気持ちはしません。
「〇〇君はもっといい点数を取っている」といった言葉を聞かされると、子供は嫌な気持ちになるでしょう。
成長速度は人それぞれです。
他の子と比べることにはあまり意味がないため、安易に他の子を引き合いに出さないようにしましょう。
2-3 受験に無関心
中学受験は子供にとっては辛くて大変です。
子どもが必死に勉強している中で、親が何のサポートもせずに無関心では、子どもは勉強への意欲が下がってしまうでしょう。
子どもの自主性を尊重するのは大切なことです。
ただ、子どもが勉強に集中できるようにサポートするのは忘れないでください。
3 まとめ
本記事では、中学受験で親が担うべき大事な役割と、絶対にしてはいけないNG行動を解説しました。
中学受験は、子どもだけでは乗り切れません。
親のサポートは必要不可欠です。
また、親がするべき役割はたくさんあります。
子どもと二人三脚で歩むことができれば、志望校への合格も近づくでしょう。