中学受験では、ほとんどの学校で漢字問題が出題されます。
配点が高いわけではありませんが、受験では1点の差が合否を分けることもあるでしょう。
そこで本記事では、中学受験における漢字問題の出題傾向や、効果的な漢字の覚え方を解説します。
漢字問題で点数を取りこぼさないためにも、しっかりと対策をしましょう。
1 中学受験で漢字が覚えられない理由を考える
漢字がなかなか覚えられないと感じる場合は、普段の勉強の仕方に原因がないか振り返りましょう。
理由が分かれば対策しやすくなります。
以下では、よくある漢字が覚えられない理由を解説します。
1-1 目で覚えようとしている
暗記の仕方はいろいろあり、人によって合う方法は異なります。
しかし、漢字を覚える上では、実際に書いた方が覚えやすいです。
テキストをただ眺めているだけでは、なかなか覚えられないでしょう。
今まで目で覚えようとしてうまくいかなかった場合は、漢字を実際に書いて覚えることを試してみましょう。
1-2 意味を理解していない
ただ漢字を書き写しているだけでは、一時的に覚えることはできても、すぐに忘れてしまうでしょう。
漢字の成り立ちや、その漢字が使われる理由まで理解することにより、漢字は覚えやすくなります。
1-3 一夜漬け
学校や塾でおこなわれる漢字テストの準備がなかなかできず、前日の夜に一夜漬けで取り組むこともあるでしょう。
しかし、一夜漬けで覚えた内容は短期的に頭に入ったとしても、すぐに忘れてしまうため、おすすめできません。
1-4 間違えた漢字を復習していない
学校や塾の漢字テストで返却されても、間違えた漢字を見直しせず、放置してしまうことも覚えられない原因のひとつです。
一度間違えた漢字は、次に出た時は必ず正解するくらいの意識で勉強しましょう。
2 中学受験の漢字問題の出題傾向
中学受験における漢字の出題数や難易度は、学校によって異なります。
ただ、出題形式はあまり変わりません。
以下では、2つの出題形式を解説します。
2-1 文章問題からの出題
よく出題されるのが、文章中のいくつかの語句をカタカナから漢字に直させたり、漢字の読み方を答えさせる問題です。
前後の文脈から語句の意味を把握し、そこに合う漢字を想定する力が求められます。
2-2 独立して出題
学校によっては、独立した大問として出題するところもあります。
同音異字や同音異義語の使い分けなど、ややこしい問題も多く見られます。
問題の数や難易度は学校によって異なるため、過去問で出題の傾向を把握しておく必要があるでしょう。
3 中学受験で漢字を忘れないための効果的な勉強方法
漢字の学習にはコツがあります。
間違った方法で勉強している場合、一時的には覚えられるかもしれませんが、すぐに忘れてしまい、受験には役に立ちません。
以下では、覚えた漢字を忘れないための効果的な勉強方法を解説します。
3-1 実際に手を動かす
小学校低学年で出てくる漢字は簡単なため、見ただけで覚えられるかもしれません。
しかし、高学年になると画数が多くて複雑な漢字も出てきます。
そのため、やはり実際に、何度も手を動かして覚えるのが有効です。
何度も同じ漢字を書くのは面倒だし、非効率に感じるかもしれません。
ただ、繰り返して漢字を書いていくうちにコツがわかり、書く回数を減らしても覚えられるようになります。
漢字を覚えるためには、まずは何度も書いて体で覚えるのを徹底しましょう。
3-2 意味を理解して覚える
漢字を覚える際、その漢字の成り立ちや由来も、しっかりと理解することが重要です。
ただ、やみくもに書くばかりでは、身につきません。
漢字の成り立ちや由来を確認しながら覚えるのは、最初は時間がかかりますが、慣れてくれば理解も早くなります。
また、漢字の意味を理解することは、覚え間違い防止にも有効です。
もし、なかなか漢字が覚えられないと感じている場合は、漢字の意味を理解しながら覚えるのを徹底しましょう。
3-3 毎日繰り返し練習
中学受験で出題される漢字は、全部で1000語以上あります。
そのため、短期間で一気に覚えるのは不可能です。
出題範囲の漢字を頭に入れるためには、毎日コツコツと繰り返し練習する必要があります。
他の勉強に時間を取られ、漢字の勉強が後回しになっている場合は、毎日の生活の中に、数分でもいいので漢字学習を取り入れましょう。
誰しも1日の中で無駄に過ごしている時間が存在します。
朝起きてからの数分や食事前などのすきま時間を有効活用することにより、毎日コツコツと勉強しましょう。
4 まとめ
本記事では、中学受験における漢字問題の出題傾向や、漢字の効果的な漢字の覚え方を解説しました。
漢字を覚えられないのには理由があります。
目だけで覚えようとしたり、意味を理解せず、ただやみくもに覚えようとしている場合は、記憶に残りづらいでしょう。
漢字を学習するためには、とにかく手を動かし、漢字の成り立ちや由来も合わせて理解することが重要です。
また、中学受験で出題される漢字は1000語以上あるため、毎日数分でもいいので、コツコツと学習しましょう。