家では集中できない、カフェやファミレスだと勉強が禁止されている、図書館などは席の争奪戦があってなかなか勉強できない……
どこで勉強したら良いのか、困っている人も多いのではないでしょうか。
そんな人に人気なのがカラオケでの勉強、通称「カラ勉」。
この記事ではカラ勉についてのデメリットとメリットを紹介しますので、「カラオケで勉強ってできるの?」と疑問に思う人は、ぜひ参考にしてみてください。
カラオケで勉強するデメリット
最初に言ってしまうと、カラオケでの勉強はあまりおすすめできません。
要約すると、「強い自制心がないと誘惑に負けてしまうこと」と「集中するのにあまり向かないこと」がその理由。
まずは、なぜそのようなデメリットが発生するのかを解説します。
誘惑が強い
カラオケボックスの一番のデメリットは「目の前に誘惑がある」ということ。
カラオケの部屋に入ると、どうしてもモニターやデンモク、マイクなどが目に入ってしまいます。
すると、人間の心理として「せっかくカラオケに来たのだから、ちょっとだけ歌おうかな」と思ってしまいがち。
1曲歌い始めてしまうと「あれも」「これも」となってしまい、結局時間いっぱい歌ってしまって勉強まで手が回らなかった……ということになりかねません。
自律心の強い人でないと「カラオケまできて勉強に集中!」することはかなり難しいのです。
机と椅子が勉強向きでない
カラオケは「歌うこと」を目的として部屋が作られているため、作業に適した高さに机が設計されていません。
店や部屋にもよりますが、一般的なのが「ローテーブル+ソファ」の組み合わせ。
ここで勉強しようと思うと、大きく前にかがむか、椅子を諦めて床に直接しゃがみ込まないといけません。
照明を最大にしても、勉強に適する明るさにならないケースも多くあります。
「勉強はしたいけれども、姿勢が辛くて集中できない」となってしまいがちなのです。
音が気になる
こちらも店によりますが、カラオケは近くの部屋からの音漏れが意外とあります。
自分も歌っていれば気になりませんが、音を切ってしまうと他の部屋の歌声や音楽がかなり響いてくるでしょう。
BGMと違い、他の部屋からの音はいきなり大きくなったり途切れたりと安定しないため、集中力の妨げになってしまいます。
他の人の歌声を聞くことで「自分も歌いたい!」という気持ちも刺激されてしまうでしょう。
個室である
「個室で勉強できる」というと一見メリットのように聞こえがちですが、実はこれは大きなデメリット。
なぜかというと、人の目がないためだらけてしまいがちだからです。
「外だと勉強できるのに、自室だとついスマホを見てしまい勉強できない」
という経験をしたことのある人は多いでしょう。
カラオケでも同じ現象が起こってしまいがちなのです。
カラオケで勉強するメリット
デメリットに比べて数は少ないですが、カラオケで勉強することには、もちろんその他の場所にはないメリットもあります。
もしカラオケで勉強する時は、このメリットを活かせるようにすると良いでしょう。
声が出せる
カラ勉の最大のメリットは「大声で叫んでも問題ない」ということ。
自習室や図書室では静かにしていなくてはいけませんし、ファミレスやカフェでもブツブツ呟く程度が限界です。
しかしカラオケでは、大声を出しても何の問題もありません。
教科書や例文を読み上げて覚えたい人には向いています。
長時間いられる
ファミレスやカフェには何時間もいられませんし、最近では勉強禁止のところも増えてきています。
それに対し、カラオケは部屋を時間貸しするシステムのため、長居しても何の問題もありません。
借りている間は(常識的におかしな行動をしない限り)歌わなくてももちろんOKなので、「勉強していたら追い出されてしまう」という心配とも無縁です。
「カフェだと店員さんの目が気になってしまう」という人は、カラオケのほうが安心して勉強できるでしょう。
カラオケは勉強より気晴らしの場所としての利用がおすすめ
カラオケで勉強するには「強い自律心」と「勉強しにくい場所でも集中できる気力」が必要になります。
この2つのハードルが非常に高く、またメリットも少なめのため、カラオケで勉強するのはあまり良いとは言えないのです。
それでもカラオケで勉強したいなら、比較的環境の整ったテレワークプランのあるカラオケなどを探すとよいでしょう。
毎日長時間集中して勉強したいなら、カラオケよりも塾などの自習室の利用を検討したり、家の環境を整えたりしたほうがメリットは多くなります。
カラオケは、勉強よりも気晴らしに歌いに行く場所として利用することがおすすめです!