勉強中の首の痛さや腰痛に悩まされていませんか?
その原因は姿勢の悪さにあるかもしれません。
この記事では、姿勢が良くなる座り方と、そのメリットについて解説しています。
勉強に適した椅子選びのポイントもご紹介。正しい姿勢を取り、集中力をアップさせましょう。
正しい姿勢で勉強するメリット
勉強中に正しい姿勢を取ると、「集中力のアップ」と「身体が疲れにくくなる」効果が期待されます。
集中力がアップする
勉強に夢中になっていると、前のめりになって、つい猫背になってしまいがち。
悪い姿勢が長時間続くと、胸の開きが狭くなり呼吸が浅くなってしまいます。
姿勢を正して背筋をまっすぐ伸ばすと、胸の開きが良くなり深い呼吸がしやすくなります。
十分な量の酸素が肺に取り込まれるので、脳が活性化し、頭がすっきりとして集中力がアップするのです。
また、良い姿勢を取ると交感神経が優位になります。
上半身が、立っているときと同じような状態になるので、脳が自然と「働くモード」に。
勉強中の眠気に悩まされている方にとっても、正しい姿勢で勉強することはとてもおすすめです。
身体が疲れにくくなる
ダメな姿勢を取り続けていると、背骨と骨盤が歪みやすくなります。
首や肩、腰などの筋肉をこわばらせる身体の歪みは、疲労の大きな原因の一つです。
また、猫背で勉強をすると顔と机の距離が近くなり、目に負担がかかります。
悪い姿勢を放っておくことは、視力の低下に繋がりかねません。
正しい姿勢をとると、身体の歪みが改善されて血流が良くなります。
凝り固まった筋肉がほぐれるので、肩こりや首の痛みなどの悩みからも解放されるでしょう。
勉強中に疲れを覚えやすいという方は、ぜひ勉強中の姿勢を見直してみてください。
正しい姿勢の取り方
それでは実際に、正しい姿勢の取り方について説明していきます。
正しい姿勢とは
正しい姿勢とは、膝が90度に曲がり、背筋がピンとまっすぐに伸びた状態のことです。
まずは椅子に深く腰掛け、顎を少し引きます。
机と身体の間は、こぶしひとつ分ほどのスペースをあけてください。
骨盤は地面と水平になるよう意識します。
足は床にまっすぐ下ろしましょう。
このとき、肩に力が入らないよう、できるだけリラックスすることを心がけます。
はじめは慣れなくて違和感があるかもしれませんが、続けていくうちに腹筋が鍛えられて自然と正しい姿勢が取れるようになるでしょう。
勉強中に頬杖をついたり足を組んだりすると、身体が歪みやすくなるので注意してください。
姿勢矯正クッションを使う
「正しい姿勢を取るよう意識しても、時間が経つと崩れてしまう」
という方は、低反発の姿勢矯正クッションがおすすめです。
姿勢矯正クッションは、勉強に使用している椅子の座面に置くだけなのでとてもお手軽。
値段は平均して3,000円ほどと、コストパフォーマンスも良好です。
正しい骨盤の位置を自然にキープできるので、腰痛対策にもなります。
照明器具を明るいものに変える
普段、照明が暗い部屋で勉強をしてはいませんか?
部屋の灯りが暗いと、文字をよく見ようとしてつい猫背になってしまいがちです。
間接照明の灯りだけで勉強している方や、蛍光灯が古くなって明るさが乏しくなってしまっている方は、ぜひ照明を明るいものに取り替えてみてください。
机にデスクライトを置くのもいい方法です。
現在はコードレスのスッキリとしたデザインのものが主流なので、机の上でも場所を取ることなく使用できます。
身体を動かして気分転換
いくら姿勢が正しくても、同じ体勢を長時間取っていると、知らず知らずのうちに疲労が蓄積されてしまいます。
身体が疲れてくると、つい気持ちがだらけて姿勢も乱れがちに。
勉強中は適度に休憩時間を設け、軽く身体を動かし、気分転換をしましょう。
30分に1回は椅子から立ち上がるようにしてください。
大きく腕を振りながらその場で足踏みをしたり、屈伸運動をしたりするだけでも、気持ちが随分リフレッシュされます。
勉強の合間に腹筋をするのもいいでしょう。
体幹が鍛えられ、より正しい姿勢を取りやすくなります。
姿勢が良くなる椅子を使おう!
正しい姿勢を維持するには、自分に合った椅子を使用することも重要です。
座面の高さや奥行きが合っていない椅子を使い続けると、全身の血流が悪くなり、肩こりや腰痛を引き起こしやすくなります。
ここでは、勉強に適した椅子選びのポイントを4つご紹介いたします。
高さ調節ができる
どんな身長の方でも膝の角度が綺麗に保てるよう、座面の高さが調節できる椅子を選びましょう。
「正しい姿勢」の項でもお伝えしたように、正しい姿勢をとるには膝を90度に曲げる必要があるからです。
椅子に座るときは、座面に深く腰掛け、足裏全体を床につけることがポイントです。
そうすることで身体が安定し、いい姿勢をキープしやすくなります。
座面は適度な硬さのあるものを
クッション性に優れた椅子は、一見座り心地がいいような気がしますが、実は体勢が不安定になりやすく受験勉強にはあまり適していません。
程よい硬さのある低反発クッションの座面がおすすめです。
形は、平たいものよりも、軽くカーブを描いているものの方が、より身体にフィットして疲れにくくなります。
座面の素材は、通気性の良いメッシュのものにすると、夏場に汗で蒸れてしまうのを防いでくれます。
素材にもこだわって椅子を選ぶことで、1年中快適に勉強できるようになりますよ。
前傾機能がある
正しい姿勢のまま前傾姿勢がとれるハイスペックな椅子があるのをご存じでしょうか?
前傾機能のある椅子は座面が前に傾くので、背筋をまっすぐに保ったまま身体を机に近づけることができます。
違和感なく正しい姿勢で机に向かえるので、肩こりや腰痛の予防に最適です。
価格は30,000円代からと、普通の椅子よりも少々値は張りますが、勉強用の椅子は大学に入学してからもずっと使い続けるもの。
志望校合格へのモチベーションを維持させるためにも、思い切って機能的な椅子を買うことは非常におすすめです。
まとめ
今回は勉強中の正しい姿勢の取り方と、姿勢を良くするメリットについてお伝えいたしました。
いかがでしたでしょうか?
正しい姿勢をとることは、集中力を持続させ、身体を疲れにくくします。
勉強の効率アップにダイレクトに繋がるので、姿勢矯正クッションや機能的な椅子を取り入れるなどしながら、良い姿勢をとることを意識してみてください!