勉強する科目を時間帯によって変えることで、グッと学習効率がアップすることをご存知ですか?
この記事では、時間帯別におすすめの勉強内容と過ごし方についてご紹介しています。
脳の一日の働きを把握して、他の受験生に差をつけましょう!
朝を味方につける
朝に勉強することにはさまざまなメリットがあります。
朝は、1日のうちで脳が最もスッキリとしており、勉強をするのに非常に適した時間帯です。
前日に勉強したことが眠っているうちに頭の中で整理されるので、朝目覚めた時の脳はとてもクリアな状態になっています。
特に寝起きから3時間は、勉強に集中するためのゴールデンタイムです。
起床時は空腹を味方につけられるのも特徴です。
人間は飢餓状態に陥ると、一時的に集中力や緊張感が増えるようになっています。
また、脳細胞の成長を促進させる「グレリン」というホルモンが分泌されるので、多少の空腹は受験勉強において良い効果をもたらすのです。
朝は、夜と違って時間に限りがあることも受験生にとってはメリットです。
夜はタイムリミットがなく、つい遅くまでダラダラと勉強をしてしまいがちですが、朝は「朝食の時間までにここまでやろう!」などというように、集中して勉強に取り組むことができます。
また、早朝は家族や友人が眠っている時間帯でもあります。
話し声やスマホの通知音に煩わされる心配もありません。
夜型の生活を送っている方は、ぜひ朝活に挑戦してみてください。
朝におすすめの科目
朝目覚めたときは、脳が冴えて意識がはっきりとしています。
この時間帯は、応用力の必要な理数系科目のほかに、想像力の求められる国語や英語の長文読解にも適しています。
起床後にまだ頭がボーッとするようであれば、前日の夜に行った勉強の復習をすると良いウォーミングアップになります。
夜のインプットと朝の復習をセットにすることで、学習したことがより効率よく定着するでしょう。
朝の過ごし方
朝日が昇ったら、カーテンを開けて日光を部屋の中に取り込んでください。
太陽の光を浴びることで交感神経が刺激され、脳が覚醒します。
朝一番の日光浴は、睡眠をつかさどるホルモン「メラトニン」を正常に分泌させる効果も。
体内の生活リズムが整いやすくなります。
時間に余裕のある方は、ウォーキングやジョギングといった一定のリズムで行う運動を取り入れることもおすすめです。
運動には、「ニューロン」と呼ばれる脳の神経細胞の発達を促す効果があります。
脳がより活性化し、その日一日のパフォーマンスが良くなるでしょう。
朝食は、学校に行く前に必ず取るようにしてください。
空腹は集中力アップに効果的でしたが、エネルギーが不足するとかえって頭がぼんやりとしてしまいます。
午後はやる気が出る時間帯
昼から夕方にかけては、やる気をアップさせる「ドーパミン」と、集中力を高める「アドレナリン」が多く分泌される時間帯です。
どんな内容の勉強でも比較的捗りやすいので、苦手科目の勉強には最適と言えます。
ただ、昼食を食べた後は、なんとなく気だるくなって眠たくなってしまう方も多いでしょう。
食後の血糖値の急上昇に伴い、体内で大量のインスリンが分泌されると、その反動で血糖値が急降下します。
その結果、身体が低血糖の状態になり眠気や倦怠感を誘発するのです。
炭水化物の多いメニューは避けて、できるだけバランスの良い食事を取ることを心がけてください。
午後におすすめの科目
午後から夕方にかけてのやる気の出やすい時間帯を利用して、ワンランク上の難しい問題に挑戦しましょう。
複雑な計算を要する理数系の問題や、国語の論述問題などがおすすめです。
想像力が高まる時間帯でもあるので、朝と同じく、国語や英語の長文読解も捗ります。
午後の過ごし方
昼食後の眠気に対抗するためには、軽い仮眠を取ることが一番です。
仮眠には、脳疲労や眼精疲労の回復に効果があります。
15分ほど机に突っ伏して眠るだけで、驚くほどリフレッシュされるでしょう。
周囲がうるさすぎて仮眠が思うように取れない方は、10分ほどの軽い運動がおすすめです。
周囲をぶらぶら歩いたり階段の上がり下がりをしたりすると、血糖値の上昇が抑えられ、眠気を吹き飛ばすことができます。
夜は暗記をする時間
夜は一日の疲れが溜まっているので、勉強をするにはあまり良い状態とは言えません。
夜に複雑な文章問題や目新しい内容の勉強をしようとするのは、避けた方がいいでしょう。
その日に得た知識は、寝ている間に整理され知識として定着します。
そのため、寝る前に暗記科目に取り組むと無駄がありません。
夜におすすめの科目
夜に勉強するのであれば、そこまで頭を使わずにできる英単語や古文単語の暗記に重点を置いてください。
社会や生物の語句の暗記もいいですね。
また、寝る前に学習したことは、次の日の朝にひらめきやすいとも言われています。
初めて見たときは難しく思われて解けなかった問題も、寝る前に目を通すことで、次の日にすんなりと理解できてしまうことがあるのです。
ただし、ここで頭を使いすぎると寝つきが悪くなってしまいます。
集中のしすぎには注意して、問題の内容を軽く頭に入れるだけにしておきましょう。
夜の過ごし方
一日の勉強内容を無駄なく記憶するためには、質の良い睡眠をとることが必要不可欠です。
なるべく夜更かしはせず、決まった時間に布団に入るようにしてください。
また、人は体温が下がる過程で眠たくなるようにできています。
お風呂はシャワーで済ませるのではなく、きちんと浴槽に浸かることで安眠が得られやすくなります。
寝る前のストレッチも、リラックス効果があるのでおすすめです。
まとめ
時間帯によって以下のように勉強内容を変えることで、効率よく勉強が進められることがわかりました。
・朝…前夜に勉強した内容の復習、理数系、長文読解
・昼…苦手科目、ワンランク上の難しい問題
・夜…暗記科目、取り組みたい問題の予習
朝と昼は脳が活性化しています。
勉強計画を立てるときは、そのことを片隅に置きながらスケジュールを組んでみてください。
学習したことをしっかり定着させるために、日頃の睡眠にも気を配るようにしましょう。
集中して学べる時間がきっと増えるはずです!