このシリーズでは、英文法の各テーマにおける「差がつくポイント」を紹介します。
第2回英文法テーマは「文の種類」です。
基本事項を参考書等で理解した上で、知らない内容はぜひご自身の頭の中に追加INPUTしてくださいね。
では、肩の力を抜いてゆる~りお読みください! (by Izu)
<命令文>
Let’s + 動詞の原形~ 「(いっしょに)~しよう。」 … 使役動詞let+目的語us+原形不定詞を使った表現で、命令文の一種。
例文: Let’s go to the park . / 公園に行こう。
(直訳: 私たちが公園に行くのを許そう → 行こう)
⇒受け入れる場合の答え方: Yes , let’s . / Sure . / OK . など
⇒誘いを断る場合の答え方: No , let’s not . / Sorry , I can’t . など
※否定形「~しないようにしよう。」もあり、【Let’s not 動詞の原形 ~】で表す。
例文: Let’s not say that to him now . / 今は彼にそれを言わないようにしよう。
<感嘆文>
※感嘆文ではS+Vが省略されることもある
例文: How kind ( it is ) of you to help him ! / 彼を助けるなんてあなたはなんて親切なんだ。
⇒元は、It is kind of you to ~ の形式主語構文。形式主語構文で用いられている形容詞を感嘆する場合、このようにit isは省略されることの方が多い。
<疑問文>
※Do/Would you mind ~ ? 「~してくれませんか。」の疑問文は、答え方に注意!
⇒例: Do you mind opening the window ? / 窓を開けてくれませんか。
Yes , I do . 「いいえ、嫌です。」 / No , I don’t . 「はい、いいですよ。」
⇒mindは「~を気にする・嫌に思う」という動詞なので、上の例文を直訳すると「あなたが窓を開けるのを嫌に思いますか」という意味になる。従って、Yesで答えると「嫌だ=断る」という意味に、Noで答えると「嫌ではない=頼みを受け入れる」ことになる。
※間接疑問文で用いるwhetherとifの違い
Yes/No疑問文を間接疑問文にする場合、「~かどうか」という意味を持つwhether(もしくはif)を用いる。ただし、ifを用いることができるのは、間接疑問文のまとまりが動詞の目的語となる場合のみであり、それ以外では用いない。
誤): If he said so is not important for me . ←主語のまとまりに「if(~かどうか)」を使うのは×。
正): Whether he said so is not important for me . / 彼がそう言ったかどうかは私には重要でない。
※要注意の間接疑問文パターン(Do you thinkやDo you believeの後に組み込む場合)
⇒これは正しい? Do you think when he will arrive there ? / 彼がいつそこに着くと思いますか?
日本語訳を見て分かる通り、答えは「Yes / No」で答える性質の疑問文ではない。しかしながら、上の文は「Yes / No」で答えられる形になっているため、これは誤りとなる。
⇒正しい形 ・・・ When do you think he will arrive there ?
このケースは疑問詞を文頭に出すこと!
※この場合の付加疑問に注意!
例: I am elected captain , aren’t I ? / 私ってキャプテンに選ばれたんだよね。
⇒ I am ~ の文の付加疑問は、【× amn’t(当然こんな省略形ない)+ I ?】ではなく、【aren’t I ?】となる!
<その他注意すべき疑問文>
例文1: Would you like some of this cake ? / こちらのケーキはいかがですか?
⇒疑問文ではanyを使うのが基本だが、肯定の答えを期待する疑問文ではsomeを用いることがあるので注意。
例文2: What is the climate like in Canada ? / カナダの気候はどのようなものですか?
⇒【What is S like ?】は、「Sはどのようなもの/人か」を尋ねる表現。このlikeは前置詞であり、「Aのような」という意味。
例文3: What are you studying abroad for ? / 何のために海外留学しているのですか?
⇒【What ~ for ?】は、目的・理由を尋ねる表現。Whyと同じような意味だが、こちらの表現の方がくだけた言い方である。
例文4: How come you study Chinese ? / どうしてあなたは中国語を勉強しているのですか?
⇒【How come S V ~ ?】も、理由を尋ねる表現。この表現は、後ろが疑問文の語順にならない(平叙文の語順!)。
例文5: How/What about taking a walk ? / 散歩に行くのはどうですか。
例文6: What do/would you say to taking a walk ? / 散歩に行くのはどうですか。
⇒例文5・6はどちらも、提案・勧誘を表す表現。例文6は、to+動詞の原形にはしないこと!
第2回「文の種類」は以上です。
基本理解の上に差がつくポイントを積んで、アナタも「高校英語の文法マスター」になろう!