みなさんは国語を勉強するとき何をしますか?
漫然と教科書を読んだり、問題演習をやって解説を読むというのが多いのではないでしょうか?
特に、独学で勉強するとなると、他の教科と違って、インプットが少なくアウトプットばかりが多くなる傾向がみられます。
実は、意外と国語を勉強することは難しいのです。
特に、読めて当然の国語において、改めて疑問を持つこと、考えることはとても訓練のいることです。
ついこの間も、当塾のエリアである武蔵境を「ムゾウキョウ」と読んだ子供に、特殊な読みであることを改めて気づかされた次第です。
今回は、そんな国語の勉強法について、得意になるコツとおすすめの勉強法をご紹介したいと思います。
1 国語ができない原因と対策
「読めない字なんてまるで無いのになんで解けないんだろう?」こんな疑問を抱いたことはありませんか?
その答えは二つあります。
正しい言葉の意味を知らないこと、そして正しく読解できていないことです。
前者は知識不足が原因なので、努力次第でどうとでもなります。
一方、後者に関してはしっかりとした対策が必要となります。
正しく読解できるようになるためには、ただ与えられた設問を解くといった受動的な勉強ではあまり向上されず、能動的に国語と向き合わなくてはなりません。
これから、正しい言葉の意味の対策と正しく読解するためのコツを提案したいと思います。
2 受験頻出単語対策
先述通り、正しい言葉の意味は知識の問題ではありますが、では、何の対策もなしに解決するでしょうか?
答えはノーです。
やっと武蔵境に慣れてきた私ですが、「nonowa口」が武蔵境駅以外にもあることを最近知って、周りを驚かせた私のように、知っていて当然と思われることでも案外知らなかったり、抜け落ちていたりすることは多くあります。
それは、国語でも同じことが言えます。
例えば、「役不足」や「確信犯」の正しい意味を知っていますか?
先日も「すごいうれしい」と発言し、「すごい」と「すごく」を使い分けできないアナウンサーがいました。
また、「延々」と言うべきところを「永遠」と言った作家がいました。
つまり、正しい言葉の意味を知り、使うことは決して一般的ではありません。
そのうえ、受験現代文では難解なワードも使われます。
例えば、イデーの意味やイデオロギーの意味、イデオロギーとパラダイムの違い、没~、超~などが挙げられます。
しかし、それらも頻出するものはある程度決まっているため、それをしっかり調べて対策することができます。
3 国語を得意にするコツ
歌詞の解釈≒読解
先日のある夕方の話です。
大学受験エリートに向かうべく、武蔵境駅のnonowa口を出ると、私の耳にあるメロディーが聞こえて来ました。
その曲は、優里さんの「ぺテルギウス」でした。
歌詞の一部を抜粋すると、こうあります。
「僕が横にいるよ」「見えない線を繋ごう」「輝くのだって二人だって約束した」
以上から、この歌は、今にも消えてしまいそうなぺテルギウスを励ますシリウスによる歌、であると私は思いました。
そして、同じオリオン座で一等星。
対比的な赤と青。
オリオン座であると同時に冬の大三角を担うぺテルギウスは、PVの、仕事と夢に揺れる登場人物を暗喩しているように読み取れました。
じつは、この行為は、国語における読解とかなり類似しているのです。
そもそも和歌や短歌、漢詩はもちろん、現代文においてもリズムや韻は至るところに散りばめられており、音楽と国語は、じつは 親和性がものすごく高いのです。
このように、自分が好きな歌が、
①登場人物は誰か?②テーマは何か?③伝えたいことは何か?④要約
根拠に気を付けて、このように情報を整理することを繰り返すと、自然と国語の読解の仕方が身に着き始めます。
特に、国語が苦手であったり、つまらないと感じる人には向いている勉強法です。
友達とディベートをしたり、自分の解釈とネットに載っている解釈を見比べてみるのも面白いかと思います。
解答者から出題者へ
これから紹介する勉強法は、もっともおすすめする勉強法であり、まさに能動的勉強法と言えます。
これを繰り返すことで、少し大袈裟かも知れませんが、「問題文が立体的に見える」「問題文が部分的に光って見える」ように感じることもあります。
問題文に掲載されている文章を原本から抜き出し、下線部や空欄のない無地の状態の文章を精読したのち、どういった問題が出題されるか、自分なりにいくつか設問と解答を作って見比べるという勉強法です。
出題形式やパターンはほとんど知り尽くしていると思うので、設問を作る困難さは少なく、ときに完全一致することさえもあると思います。
これを繰り返していくと、パラグラフごとの相関が見えてきたり、抽象・具体の関係性が見え、言い換えることができたり、キラーワードのようなものが見え、それが解答となるような設問を考えたりできるようになります。
4 まとめ
以上のように、現代文においては独学もできます。
しかし、国語には古文や漢文もあり、覚えることが非常に多い教科であるとも言えます。
もし、少しでも負担を減らしたいと考えているなら、ぜひ当塾をご利用いただけたらと思います。