このカテゴリーでは、参考書・問題集おススメ4選を使って学習する際に、前もって知っておきたいことをIzu(いず)が質疑応答形式でお話しします。
第5回は、【英作文】編です。
今後の英語学習にお役立てくださいね。
① 英作文はどのタイミングでやるのがいいですか?
英作文は、語彙力・文法語法・構文など「総合力」が問われます。
日本語文→英文に変換する場合は、対応する単語はもちろん、ご自身で書けそうな構文の方針も立てなければなりません。
ですので、英作文の練習をするのは上記の土台ができてからになりますね。
土台が固まっていない状態での英作文は、ご自身の解答を「どこから直していいのか」すら分からないこともあります。
焦らず、基本となる力がついてきてから取り組んでください。
② 英作文の練習はそもそも必須ですか?
それ、とてもいい質問です。
和文英訳が出題される大学を受験しない場合、英作文演習の優先度は低くなります。
ですので、まずは「受験校」がある程度固まらないと、その判断ができません。
受験予定の大学の過去問を見てみて、英作文が出題されているかを確認しましょう。
「次の日本語文を英文にしなさい。」のような英作文の出題が見られれば、当然練習は必要となります。
逆に、そのような出題が過去にされたことがなければ、英作文練習は必須ではなくなりますね。
英作文の練習そのものはとても力がつくのですが、取り組める状態になる頃は、入試本番が近づいてきています。
長文読解などの練習に時間をかけたい頃合いですので、英作文が出題される大学を受験しない場合は優先度は極めて低いと考えてOKです。
③ いきなり英作文はハードルが高くないですか?
もちろん、ハードルが高いですよ。
ですので、英作文が課される大学(難関大学に多い)を受験する場合、英文法応用演習で「整序問題」を勧めているのです。
まずは与えられた日本語に対応する一文を、与えられた語句で作る訓練から始めるといいですね。
整序問題で訓練したら、次は「英作文の方針」だけが示されているような問題で訓練、そして本番さながらの問題演習、と進むのが理想です、
整序問題は、日本語訳に対応するよう「文の構造」を考えて解きますよね。
その思考が、英作文でも活きてくるのです。
整序問題は入試ド定番の出題形式ですし、応用力をつける最良の訓練になりますので、英作文が入試で課されるかはさておき、難関大学志望者はぜひ重点的に取り組んでください。
そうすれば、「英作文の練習が必要だ!」となっても、スムーズに学習に移れるはずですよ。
④ どう学習を進めればいいですか?
まずは、作成するにあたっての「方針」を決めます。
問題集によっては、最初に方針が示されているものもありますので、そのような問題集を使うといいですね。
その方針に忠実に、まずは一文を作ってみましょう。
分からない語句があれば、最初の練習段階では調べてもOKです。
方針に忠実に作れば、作ったご自身の一文は解答例のどれかに近いものになっているはずです。
作り終わったら、ご自身の解答と解答例と照らし合わせ、減点ポイントがないかチェックしてください。
どう直せば「減点されない」英作文になったのかを分析し、ご自身の解答に修正を加えます。
最後に復習として、日本語訳だけを見て、減点されない一文をもう一度作ってみてください。
これを繰り返すことで、ある程度英作文の型が作られます。
力がついてきたら、単純に日本語文だけが与えられている問題でどんどん訓練を重ねるといいですね。
⑤ 自分で採点するのは難しくないですか?
英作文の学習しにくい点は、ここにありますね。
あらかじめ与えられている方針通りに作成すれば、模範解答と大きくずれる可能性は低いですが、それでも「この表現はどうなんだろう」などの疑問は出てくると思います。
また、日本語訳を意訳した上で英文にした場合など、模範解答とは少々テイストの異なる一文になっているケースもあります。
他にも、単語のスペルミスや時制の間違いなど、チェックポイントはたくさんあります。
模範解答との照合だけでは判断ができない場合は、塾や高校の先生に聞いてみましょう。
その場ですぐに回答できない場合もあるかもしれませんが、「他者」の目から見てもらうことで、ご自身では発見できない減点ポイントを指摘してくれたりもします。
「これ採点してください。」と依頼するよりも、「模範解答ではこうなっているのですが、自分はこう考えてこのように表現したのですがどうですか?」のように質問する方が、英作文対応力がつきますよ!
以上、よくある「英作文」に関するQ&Aでした~!
ご自身の受験する大学で英作文が課される場合は、じっくり取り組める時間を確保できるよう、土台作りは早めに終わらせておきましょうね!