2020年より、全国一斉に行われる大学入試として「大学入学共通テスト」が新しく導入されました。
英語リーディングの解答時間は今までのセンター試験と同じですが、総単語数が大幅に増加しています。
そのため「時間内に全ての問題を解き切れるだろうか…」と不安に思っている人が多いかもしれません。
しかし英語が苦手な人でも、正しいやり方でコツコツ努力すれば必ず高得点を狙うことができます。
本記事では解答の時間配分・解き方のテクニック・速読力の上げ方など、英語リーディングを突破するための方法について紹介しています。
大学受験を目指すにあたってぜひ知っておきたい内容なので、どうぞ最後までお読みください。
【英語リーディング】大問別の時間配分の目安
まず試験を制すために肝心なのは、「それぞれの問題にどのくらい時間をかけるかを事前に考えておくこと」です。
共通テストの英語リーディングは第1問~第6問まであり、解答時間は80分となっています。
各大問を解くにあたっての、一般的な時間配分の目安は以下の通りです。
解きやすい問題は人それぞれなので、練習問題に何度も挑戦しながら自分にとってのベストな時間配分を決めましょう。
第1問:8分
第2問:12~14分
第3問:12~14分
第4問:10~12分
第5問:14分
第6問:18~20分
英語リーディングを効率的に解くテクニック
英語リーディングで、少しでも得点を上げるための解き方を紹介していきます。
意識しようとするだけでも違うので、今日から実践してみてください。
問題を解く順番をバラバラにしない
リーディング問題に臨む際は、ページ通りの順番に従って解くのが無難です。
ページをあちこち行ったり来たりすると、時間ロスやマークミスにつながる可能性があります。
もしマークシートの解答欄が1個ずつずれてしまったら、最悪な結果を招いてしまうかもません。
自分なりの解きやすい順番があったとしても、なるべくリスクを回避するために普段から順番通りに解く習慣を身につけましょう。
語順に従って文意を把握する
長文を速く読むコツは、「英文を語順通りに理解して一発でイメージを掴むこと」です。
たとえば「I study English every day」の英文であれば、「私は・勉強する・英語を・毎日」といった感じで、そのままの語順で意味を解釈していきましょう。
これを日本語の順番で理解しようとすると、同じ英文に何度も目を通すことになってしまいます。
学校の授業では自然な日本語に訳す必要があるかもしれませんが、試験で英文を読む場合は「和訳する」という考えを捨てることが大事です。
【長文読解を得意に変える!】「速読力」を上げる勉強法
共通テストの英語リーディングは、解答時間に対して文章量が非常に多いです。
ですから、英文をスピーディーに読んで理解する「速読力」を鍛える必要があります。
以下の2つの方法で、ぜひ勉強に励んでみてください。
いきなり長文読解から始める
英語を勉強するにあたって、「初めから長文はハードルが高いので、まずは語彙や文法をしっかり学習してから…」と思っている人がいるかもしれません。
しかし英語に自信がない人でも、いきなり長文読解に手を付けることをオススメします。
長文読解をマスターすれば、速読力だけでなく単語力や文法力も一緒に鍛えられるからです。
まず文章を読んでいて行き詰まったら、その都度「どこが分からなかったのか」を明確にします。
単語を知らなければ意味を確認し、文法が理解できなければテキストなどで調べましょう。
そして初見で分からなかった部分だけを、完全に覚えるまで何度も復習してください。
これを繰り返していくことで、英語力は驚くほどメキメキと伸びていきます。
教科書でも問題集でも構いませんので、毎日英語の長文に触れる時間を作りましょう。
声に出して読んでみる
毎回行う必要はありませんが、一つの長文につき一度は音読することをオススメします。
目だけでなく口や耳を使うことで脳が刺激され、さらに良い学習効果がもたらされるからです。
読み方が分からない単語は電子辞書などで発音を聴いて覚えると、リスニング対策も同時にできます。
CDが付属しているものであれば、聴きながら英文を目で追っていくやり方も効果的です。
音読学習は英語だけでなく他の教科でも効果を発揮するので、ぜひ取り入れましょう。
おわりに
今回は、共通テスト「英語リーディング」の時間配分や攻略法についてお伝えしました。
本記事が、大学受験の英語学習のモチベーションアップにつながれば幸いです。
試験を受けている際に、もし一定時間考えても分からない問題に当たったら、適当にマークして次に進むことも大切です。
1問でもおざなりにしたくない気持ちも分かりますが、そこに時間をかけすぎてしまうと本来解けるはずだった問題が解けなくなることもあります。
そういったリスクを防ぐためにも、やはり時間配分は常に意識しておきましょう。