このシリーズでは、英文法の各テーマにおける「差がつくポイント」を紹介します。
第11回英文法テーマは「関係副詞・複合関係詞」です。
基本事項を参考書等で理解した上で、知らない内容はぜひご自身の頭の中に追加INPUTしてくださいね。
では、肩の力を抜いてゆる~りお読みください! (by Izu)
<関係副詞の盲点はコレ!>
※関係副詞whereと結びつくちょっと意外な先行詞
例文: Have you ever experienced a situation where you must keep silent ?
「あなたは静かにしていなければならない状況を経験したことがありますが。」という意味。先行詞のsituation「状況」は、広い意味では場所を表すと考えられるので、このように関係副詞を使うならwhereを使う(もちろんこの例文ではin whichも可)。
→その他関係副詞whereがつながる先行詞の例 … point「点」 / case「場合」 / circumstance「境遇」
ただし、caseが「時」を意味する場合に関係副詞whenを使うこともある(後述します)
※空欄に入る関係詞は何?(よく出る定番問題)
問題: This is the temple ( ) I’ve ever visited twice . / これは私が2度訪れたことがある寺だ。
関係副詞whereを学習すると、「先行詞が寺!場所!where!」と短絡的に考えてしまいがち。この文を2つに分解すると、第2文は【 I’ve ever visited the temple twice . 】となるので、目的格の関係代名詞がふさわしいと気が付く。
正解: This is the temple which(またはthat) I’ve ever visited twice .
もちろん、目的格を単独で制限用法で使っているので、thatで代用もできるし、省略することも可能である。
※先行詞case+関係副詞when
例文: There are some cases when you should lie .
「うそをついた方がよい場合もある。」という意味。先行詞のcase「場合」は、上で学習したように関係副詞whereと結びつくが、この例文のように【場合=時】という意味で使っている文においては、関係副詞whenが用いられることがある。
比較例文: There are a few cases where that rule doesn’t apply .
「その規則が当てはまらない事例も少しはある。」という意味。このcaseは「事例」という意味なので、whereを使う。
※空欄に入る関係詞は何?(よく出る定番問題)
問題: March 11th is the day ( ) we’ll never forget . / 3月11日は私たちが決して忘れない日だ。
関係副詞whenを学習すると、「先行詞が日!when!」と短絡的に考えてしまいがち。この文を2つに分解すると、第2文は【 We’ll never forget the day . 】となるので、目的格の関係代名詞がふさわしいと気が付く。
正解: March 11th is the day which(またはthat) we’ll never forget .
もちろん、目的格を単独で制限用法で使っているので、thatで代用もできるし、省略することも可能である。
※関係副詞howの言い換え
例): This is how I could improve my English . / このようにして、私は英語が上達した。
書換1):This is the way in which I could improve my English .
→inは後ろに残してもよい
書換2):This is the way I could improve my English .
→the way+SVでもhowと同じ役割を果たす
→関係副詞howは「先行詞the wayを含んだもの」と考える。なので、the way how~とするのは誤りとなる!
※関係副詞whyとhowのよく出る言い回し
This is why SV~ 「こういう訳で、~」
That is why SV~ 「そういう訳で、~」
This is how SV~ 「このようにして、~」
That is how SV~ 「そのようにして、~」
※複合関係副詞howeverの使い方は2通り!
例文1: However tired you are , you must do it . / どんなに疲れていようとも、それをやりなさいよ。
→ 「どんなに~であろうとも」という意味で用いる場合は、【however+形容詞/副詞+SV~】という語順で使うこと! However you are tired としちゃう間違い多発!
例文2: However we go , we must get there by noon . / どんな方法で行こうとも、正午までに到着しなければならない。
→ 【however単独+SV~】なら「どんな方法で~しようとも」という訳し方になる!
<関係形容詞の盲点はコレ!>
※そもそもなじみの薄い「関係形容詞」what
例文: I gave him what little money I have with me . / 私は彼に、少ないながら全てのお金をあげた。
関係形容詞whatは【 what+(littleやfew)+名詞 ~】のまとまりで使い、「~するだけの(全ての)名詞」という意味になる。
なので、このまとまりは【 all the (littleやfew) + 名詞 that ~ 】と関係代名詞thatを使って書き換えることができる。
第11回「関係副詞・関係形容詞」は以上です。
基本理解の上に差がつくポイントを積んで、アナタも「高校英語の文法マスター」になろう!