このシリーズでは、英文法の各テーマにおける「差がつくポイント」を紹介します。
第13回英文法テーマは「句と節(書き換え編)」です。
基本事項を参考書等で理解した上で、知らない内容はぜひご自身の頭の中に追加INPUTしてくださいね。
では、肩の力を抜いてゆる~りお読みください! (by Izu)
<書き換え問題 頻出パターン!>
例文1(句): Do you know his birthday ? / 彼の誕生日を知っていますか。
例文1(節): Do you know when he was born ? / 彼がいつ生まれたか知っていますか。
「彼の誕生日=彼がいつ生まれたか(間接疑問文)」にしている。似たような問題で、「彼の住所=彼がどこに住んでいるか」・「彼の年齢=彼が何歳であるか」・「彼の言葉=彼が言ったこと(関係代名詞what)」などの書き換えパターンもあり。
例文2(節): As I was tired , I went to bed early . / 疲れていたので、早くに寝た。
例文2(句): Being tired , I went to bed early . / 疲れていたので、早くに寝た。
接続詞で始まる従属節(時・理由など)を、分詞構文を用いて書き換えるパターン。
例文3(句): Who is that girl with long hair ? / 長い髪のあの女の子は誰?
例文3(節): Who is that girl whose hair is long ? / 髪が長いあの女の子は誰?
例文3(節): Who is that girl who has long hair ? / 長い髪をしたあの女の子は誰?
「~を持った」のwithで始まる句を、関係代名詞を用いて節に書き換えるパターン。所有格を用いて表すか、主格+have/hasを用いて表す。
例文4(節): I didn’t go out because it rained heavily . / 雨が激しく降っていたので、私は外出しなかった。
例文4(句): I didn’t go out because of heavy rain . / 激しい雨のため、私は外出しなかった。
理由を示す節を、「because of~ / owing to~ / due to~ / on account of~」などの群前置詞で書き換えるパターン。
同様の考え方で、「though SV~(~だけれども) = in spite of 名詞 / despite 名詞(~にもかかわらず)」などもある。
例文5(節): I’m proud that my father was a doctor . / 私は父が医者であったことを誇りに思っている。
例文5(句): I’m proud of my father having been a doctor . / 私は父が医者であったことを~
理由を表す副詞節that以下(名詞節とも考えられるが)を、前置詞+動名詞で書き換えるパターン。動名詞の意味上の主語が必要になるかを確かめて書き換えよう!
例文6(節): There is little hope that he will pass the exam . / 彼が試験に受かる望みはほとんどない。
例文6(句): There is little hope of his(him) passing the exam . / 彼が試験に受かる望みはほとんどない。
同格の接続詞thatで表している節を、前置詞of(同格)に書き換えるパターン。このパターンも、動名詞の意味上の主語が必要になるかを確かめて書き換えよう!
例文7(節): When I hear the music , I always remember her .
その歌を聴くと、私はいつも彼女を思い出す。
例文7(句): I never hear the music without remembering her .
彼女を思い出すことなく、私はその歌を聴くことはない。
→その歌を聴くと、私はいつも彼女を思い出す(意訳)。
動名詞で学習した「can’t/never … without ~ing」の二重否定構文は、「…するといつも~する」と意訳できるので、when+alwaysまたはwhenever(~する時はいつでも、の意味の場合)の書き換えで頻出です!
例文8(節): As soon as he saw her , he hid himself . / 彼女を見るとすぐに、彼は身を隠した。
例文8(節): He had no sooner seen her than he hid himself . / 彼女を見るとすぐに、彼は身を隠した。
例文8(句): On seeing her , he hid himself . / 彼女を見るとすぐに、彼は身を隠した。
「~するとすぐに」と訳すことができる構文を用いて、as soon asの副詞節(時)を別の表現に書き換えるパターン。no sooner ~ than 以外にも、hardly ~ when… や scarcely ~ before …も頻出。
例文9(節): If you start soon , you will catch the train . / すぐに出発すれば、その電車に間に合うよ。
例文9(節): Start soon , and you will catch the train . / すぐに出発しなさい。そうすれば、その電車に~
「~すれば…」のif節を命令文+andに、「~しなければ…」のif節を命令文+orに、それぞれ書き換えるパターン。
第13回「句と節(書き換え編)」は以上です。
基本理解の上に差がつくポイントを積んで、アナタも「高校英語の文法マスター」になろう!