高校3年生になると、受験勉強のために少しの時間ですら惜しくなるもの。
通学時間もかかり、掃除や入試に関係ない科目の授業などもある学校に通うことを「時間がもったいない」と感じる人もいるでしょう。
そこで今回の記事では、受験勉強のために学校を休むことのメリットとデメリットを紹介します。
自分の性格などから、学校を休んで勉強しても大丈夫かどうかを考えてみましょう。
学校を休んで勉強するメリット
学校に行かずに入試勉強をすることには、「勉強時間確保」以外にも様々なメリットがあります。
どのような利点があるのか、以下で確認してみましょう。
受験勉強に集中できる
学校では音楽や美術など、受験に関係ない授業にもかなりの時間を費やしています。 つい友達と喋ってしまうこともありますし、なかなか受験勉強「だけ」に時間を割けません。 学校に行かなければ当然試験科目以外の授業を受ける必要はありませんし、友人と会うこともないので集中力が乱れることもありません。 掃除や通学時間などの時間もすべて自分の勉強時間にあてられますので、より無駄なく効率的に受験勉強に専念できるのです。
自由にスケジュールが組める
学校には時間割やカリキュラムがあるため、自分の好きな時間に好きな教科や内容を勉強することはできません。
そのため、理解している内容なのに授業を受けなくてはならなかったり、もう少し勉強したいと思っても別の教科に切り替えなければならなかったりすることがあります。
しかし、学校に行かなければ時間割に縛られることもないので、
「どの教科にどれだけの勉強時間をかけるか」
「どの内容を勉強するか」
を自由に決められます。
苦手教科に時間をかけてじっくりと取り組みたい場合や、分からない単元ができるようになるまで何回も復習したい場合は、学校に行かないほうがのびのびと勉強できるでしょう。
カゼなどにかかりにくい
受験シーズンである冬はカゼやインフルエンザが流行りやすい時期でもあります。
学校には多くの人がいますし、通学するためにはバスや電車などに乗らなくてはならないケースも多いでしょう。
つまり、学校に行くということはそれだけ病気にかかりやすくなってしまうのです。
直前期や試験日に体調を崩してしまうと、思ったように今までの勉強の成果が発揮できません。
コロナやインフルエンザなどにかかってしまうと、試験を受けられなかったり、受けられても追試で点数が低くなってしまったりすることもあります。
万全の体調で入試に挑むために、人混みを避けるという意味で学校に行かない選択をするのです。
学校を休んで勉強するデメリット
単純に考えると、学校を休んで自分で勉強したほうが勉強時間も多く取れますし、効率よく学力を上げられそうに思えます。
しかし、「学校を休んで勉強すると、入試に落ちやすい」と言われるのを聞いたことがある人も多いでしょう。
その理由は、学校を休むことにはデメリットもあるからです。
学校を入試のために休みたいときには、以下の点に注意するようにしましょう。
生活リズムが崩れやすい
学校を休むことによって起きやすい悪影響の1つに、「早寝早起きをしなくなること」があります。
学校がある時は朝起きて学校に行き、授業を受ける……という生活リズムが嫌でも作られますが、学校を休んでしまうとどうしても朝寝坊しやすくなり、夜ふかししがちになってしまうのです。
また、学校に行かず家にいるとスマホや二度寝の誘惑に負けてしてしまうことも多いもの。
学校に行かなかった分たくさん勉強するかといったら必ずしもそうではなく、かえってダラダラして勉強しなくなってしまうことも多いのです。
出席日数が足りなくならないように
学校の通知表の評定は、テストの点だけでなく授業態度や出席率なども加味されて決められています。
つまり、学校に出席しない日数が多いと、それだけで通知表の点数が悪くなってしまうのです。
大学受験の場合は推薦入試などでなければ評定平均は関係ないので入試に大きな影響がないことがほとんどですが、あまりに出席日数が少ないと単位を落としてしまうこともありえます。
特に「家庭科は入試に関係ないから、家庭科のある日は家で勉強しよう」と特定の教科がある日ばかり休んだり、高校3年生の早い段階から入試のために休みを取っている場合は出席日数に引っかかってしまうことが多くなります。
いくら成績が良くなっても高校を卒業できなくなってしまっては意味がありませんので、受験のために休みすぎないようにしましょう。
自分のタイプに合わせて学校を休むかどうか考えよう
受験勉強が切羽詰まってくると、「学校に行く時間がもったいない」と感じてしまうことも多いでしょう。
しかし、学校を休んで家で勉強するには強い精神力が必要となります。
誘惑に負けず早起きし、家で勉強に集中し続けなくてはなりませんし、学校の友達と仲がギクシャクしたりすることも多いからです。
自分が
「学校がなくても早寝早起きができるか」
「きちんとスケジュール通り勉強ができるかどうか」
を考えて、受験のために学校を休むかどうか決めるといいでしょう。