今回は慶應義塾大学の医学部ついて簡単に解説していきたいと思います。
1つ1つ見ていきましょう。
医学部
学科:医学科(110人)のみ
偏差値:72.5
学費(6年間):22,059,600円
奨学金制度:学問のすゝめ奨学金(年額90万)、慶應義塾大学医学部人材育成特別事業奨学金(4年間で800万)など
キャンパス:日吉キャンパス(1年生)、信濃町キャンパス(2年次以降)
慶應大学医学部は大正6(1917)年に細菌学者として有名な北里柴三郎を学部長として設置されました。
100年もの歴史があるので医療のネットワークが広くあり、全国に100もの関連病院が存在し、OBとの交流も盛んな点が強みです。
また医療もグローバル化が進んでいる影響で、慶応大学も海外留学を推奨しており4人に一人は短期海外留学をしています。
総合大学の強みとして看護医療学部、薬学部との合同教育も行い、学生時代から様々な医療系の人間と関わりグループアプローチによる医療を患者に提供できる能力を養います。
慶應義塾大学病院と一体化したキャンパスで、実際の病院で実践的な研修も行います。
人間力を磨くことを目的に部活もサポートしており、医学部体育会も発足しています。
医学部の学生の9割が所属しており、スポーツを通して体力、精神力、忍耐力を養成します。
教育理念
医学部の教育理念は独立自尊を養い、豊かな人間性、知性を持ち、医学と医療の力で社会貢献できる人材を養成することです。
医学教育統轄センターを中心とし※1EEPや※2自主学習などの独自の教育システムで教育を行います。
※1 EEPとは早い段階から医療現場を体験する実習カリキュラムです。患者を中心としたチーム医療を学ぶことができます。
※2 自主学習とは3年生次に研究室に配属され教授からマンツーマンの指導、研究活動を行うことです。海外の研究施設などに留学することも可能です。
卒業後の進路
ほとんどの学生が医療関連の病院や研究所、センターなどに就職し医師、研究者になります。
厚生労働省などの医療行政、海外の医療機関や大学で研究や従事、付属の慶應義塾大学病院や学校法人慶應義塾に就職する学生も多いです。
全国に100を超える関連病院やOBも多いことから就職にはかなり強いです。
カリキュラム
医療人としての6年一貫プロフェッショナル教育【メディカル・プロフェッショナリズム】を掲げています。
1年:倫理学、心理学、行動科学などの医学基礎科目、外国語科目、人文・社会科学などの基礎科目
2年:医療制度、医療政策の基礎など
3年:研究倫理の基礎など
4年:臨床研究の倫理、医療コミュニケーションなど
5年:医療事故、保健・医療活動など
6年:グループ討議など
入試の方式
一般選抜では3教科の学力テスト、2次試験では小論文と面接を行い合否判定されます。
数学(150点):数学I・数学A、数学II・数学B、数学Ⅲ
理科(200点):物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目選択
外国語:英語
小論文:600~700字程度 与えられたテーマの考え方を論述する
面接:志望理由、大学で何がしたいか、理想の医師像、最近のニュースについて、併願校などが問われる場合が多い
その他に以下のような入試方式があります。
・帰国生入試
・外国人留学生入試
偏差値
偏差値:72.5
慶應大学の医学部は全国的に見てもトップクラスの偏差値で、合格のハードルもかなり高いです。
東大や京大医学部は受かっても慶應の医学部は不合格になる例も多いので、対策は怠ることがないようにしましょう。
入試の傾向
数学: 大問4題で100分です。空欄補充式ですが、グラフなどを書かないと解けない問題も存在し、難易度はやや高めです。問題数が多いのでスピード感は求められます。大問の1つは確率漸化式で毎年出題されています。数列、ベクトル、三角関数、微分積分なども頻出です。
英語: 試験時間は90分で読解が中心で英作文も毎年出題されています。国公立に近い形式な点が特徴です。空所補充、英文和訳、和文英訳、内容真偽問題も頻出です。英作文は配点も高めで毎年出されているので必ず対策するようにしましょう。論理的できちんとした理由が書かれているかが重要なので、学校や塾の先生に必ず添削してもらいましょう。
まとめ
今回は慶應義塾大学の医学部について簡単にご紹介いたしました。
全国でもトップクラスの偏差値を誇ります。
医学部の受験を検討される方は、公式サイトの情報をチェックは必ずしましょう。
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