【徹底解説】推薦入試とAO入試(総合型選抜)の違いは?|中学受験エリート

【徹底解説】推薦入試とAO入試(総合型選抜)の違いは?

 

 

「一般入試以外の選択肢があるのは知っているけど、なんとなく敬遠してる」そんな人はいませんか?

そんな受験生の方も、一度は一般入試以外の選抜方法について考えてみてはいかがでしょう?

 

学力試験を伴う一般入試以外の入学方法は、「推薦入試」と言われるものと「AO入試」というものに大別されるのはご存知でしょうか?

今回は、この2つの入試方法にどのような違いがあるのか、見ていきたいと思います。

 

推薦入試とは?

この推薦入試で見られるものは、高校の実績です。一番多いのは学校の成績です。

 

他にも部活動の実績を重視するところもありますが、大学の狙いとして、高校までの実績を加味して選抜を行いたいという点で同じです。

 

主な推薦入試①指定校推薦

これは、皆さんが一番耳なじみのある推薦方法なのではないでしょうか。

 

指定校推薦では、各高校に学校が推薦できる生徒の数が振り分けられ、採用基準に見合った生徒を学校側が承認をすることで受けられる入試です。

学校の承認を得るまでにも、他の生徒と枠が競争されるということもあり、承認が受けられれば合格する可能性は高いです。

 

1つ注意すべきなのは、この推薦入試で合格したのに大学を退学してしまったり、問題行動を起こしたりすると、その高校への指定校推薦枠が外されるということもあり、入学後も責任が伴います。

 

主な推薦入試②公募推薦

これは、大学の提示した基準を満たしたうえで、学校からの推薦を受けられれば受験できるものです。

指定校推薦と違い推薦できる人数に規定がないため応募までのハードルが少し下がり、入試での競争があります。

 

主な推薦入試③自己推薦

これは、大学が示している基準を満たしていれば推薦がなくても誰でも受験できるものです。

 

後述しますが、AO入試も形式としてはこれと似ています。

しかし、自己推薦入試で重視されるのはその人の人間性や将来性ではなく、過去に積み上げた実績です。

そうした点で自己推薦は異なっています。

 

推薦入試で必要な成績の目安は?

推薦入試では、高校での成績を見られることが多いと先ほど説明しましたが、どの程度の成績が必要なのでしょうか?

 

ここでいう成績は評定平均のことで、1年生〜3年生の1学期(前期後期制なら前期)までの全科目の成績を平均したものが採用される事が多いです。

少数第二位を四捨五入して計算されます。

 

一般的な目安として国公立大学は評定平均4.0以上は必要だとされており、私立大学も平均4.0以上を課しているところも多いです。

しかし平均3.0以下でも採用している大学もあります。

 

ここで、具体的な値に関しては、自分の志望校の募集要項をよく読むことをお勧めします。

 

AO入試(総合型選抜)とは?

AO入試の「AO」とは「アドミッション・オフィス」の略です。

つまりこれは各大学が提示している「アドミッション・ポリシー」に見合った人材を選抜するタイプの入試です。

 

少しわかりづらいかも知れませんが、アドミッション・ポリシーとは、大学が受け入れようと考えている人間の方向性についてです。

推薦入試と違い、将来性のある人間を重視するのがこちらの入試です。

 

また推薦入試では学校側の承認が必要だと言いましたが、こちらは大学側の承認は必要ない場合が多いです。

基本的には自己推薦という形をとっています。

この入試では、小論文や面接、プレゼンテーションを行う大学もあったりと多種多様です。

 

ちなみに、2020年にAO入試は「総合型選抜」という名称に変更され、多少その内容に変更がありましたが、AO入試と総合型選抜は同じくくりで考えて大丈夫です。

 

採用時期と期間について

一般入試に比べて、推薦入試やAO入試(総合型選抜)の選抜時期はかなり早いです。

 

一般入試は基本的に2月頃に行われますが、推薦入試やAO入試(総合型選抜)は前年の11月ごろまでに終わってしまう事が多いです。

それでもこの2つの入試にも違いはあります。

 

AO入試は早いところだと8月から始まり、2、3か月かけて選考が行われたりします。

一方の推薦入試は10月〜11月頃に、選抜を行うことが多いです。選考にかかる時間が異なるのはなぜでしょう?

 

先ほど述べたように、AO入試の多くは学校承認がいらず、将来性のある人材が募集されます。

人間性を見定めるために、小論文を書いたり面接を行い、じっくり時間をかけて試験を行わなければいけないのです。

 

一方の推薦入試は、学校の承認を得るために、学校内でも争いはあるでしょうし、実績をみるという観点でいえば、合格者を決めるのは比較的簡単です。

こうした理由から、この2つの入試は選抜期間で異なっているのです。

 

推薦入試やAO入試(総合型選抜)は増えています

ここまで、ざっくりとした推薦入試と一般入試の違いについて解説してきました。

それでも、一般入試の方がラクだと考える人もいると思います。

 

ひと昔前の世代であれば、大学入試といえば一般入試というイメージが当たり前だと思いますが、私立大学だけでなく、国公立大学も推薦入試やAO入試での選抜を行う割合は年々増加しています。

 

私立大学でいえば、平成27年のデータでは、平均して50%以上の割合の生徒を推薦入試とAO入試で採用しているというデータもあります。

国公立でも平均して4分の1程度が推薦入試とAO入試によるものです。

こうした傾向は今後も増えていくと予想されます。

 

終わりに

現在、一般入試以外の選考方法が多様化していて、そうした入試を利用して採用する実数も増えてきているというのはつ伝わったでしょうか?

大きく2つに分けた入試の中でも、細かな違いは見受けられます。

 

また、今回紹介した主な入試方法以外にも、各大学ごとのオリジナルの名称をつけて入試を行っているところも多くあります。

自分の志望校が決まったら、その大学が行っている入試方法について調べてみましょう!

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