受験勉強は長期戦です。そのためなかなか思うように勉強が進まない時もあるかもしれません。
そんなときに焦らないように、勉強に集中しきれない原因や対処法を知っておきましょう。
この記事では勉強が進まない時の原因やその対処法、集中力を維持するための気分転換のしかたを紹介しているので活用してみて下さい。
勉強が思うように進まない4つの原因と対処法
早速ですが、勉強が思うように進まない原因は大きく次の4つに分けられます。
・目標設定が不十分
・特定の科目にこだわりすぎる
・睡眠不足などの体調不良
・集中の妨げになるものがある
それぞれ詳しく説明していきますね。
目標設定が不十分
多くの受験生が志望大学合格を目標として日々勉強に打ち込んでいるかと思います。
ですがそれだけでは不十分だということをまず理解しましょう。
というのも受験本番まで数か月以上、1年以上日程に余裕があることがほとんどのため、緊張感やモチベーションがうまく保てなくなってしまうからです。
受験本番まで日程が遠すぎて、集中の糸が切れてしまうんです。
対処法としては、短期目標をいくつも設定するようにしましょう。
当然長期目標は志望大学合格です。
短期目標は次回の模試や定期考査での成績アップや、参考書を1冊マスターするなどなんでも構いません。
短い期間の目標をいくつもクリアしていくことで、長期目標の志望大学合格へ近づくように設定しましょう。
またこのときに設定する目標に期限を設けるようにすると、より緊張感が高まり目標を設定する効果も高まります。
志望校合格へ向けて漠然と勉強をしていても、なかなかモチベーションは保てません。
志望校合格のためには、どの科目でどのくらいの点数が必要なのか、しっかり下調べするようにしてください。
まず下調べをして、それをもとに勉強の計画や目標を立てるようにしましょう。
特定の科目にこだわりすぎる
特定の科目にこだわった勉強方法は、効率が悪くなってしまいます。
これは取りくむのが得意科目でも苦手科目でも同様です。
問題が解きやすいからと得意科目ばかりするのも、逆に苦手を克服するためにとあえて苦手科目ばかりするのもやめましょう。
集中力の切れる原因として、単調作業の繰り返しがあります。
特定の科目にばかりこだわって勉強することは、この単調作業のの状態になりやすいというわけです。
受験では得意科目を伸ばすことも、苦手科目を克服することも両方大切です。
どちらか一方ばかりに取りくむのではなく、バランスよく勉強しましょう。
おすすめは学校の時間割のように、それぞれの科目に取りくむ時間を区切るといいですよ。
睡眠不足などの体調不良
模試や定期考査前など、直前対策でどうしても睡眠時間が短くなることはあるかもしれません。
ですが基本的には、勉強時間を確保するために睡眠時間を削るのはやめましょう。
睡眠時間を削ると当然睡眠不足になり、集中力が低下してしまいます。
また同じ睡眠時間を確保しても、生活リズムが整っていない場合も睡眠不足に陥ってしまいます。
受験勉強期間中は、できるだけ同じ時間に寝て同じ時間に起きるように、生活リズムを整えることを意識してください。
夜間の睡眠の質が昼間の集中力に直結すると言っても過言ではないので、集中力を保つためには生活リズムから正していきましょう。
ちなみに空腹や部屋が暑すぎたり、閉め切っていて空気が悪かったりしても集中力は保ちにくくなるので注意しましょう。
集中の妨げになるものがある
勉強をするときには、視界にスマホなどの誘惑物が入らないようにしましょう。
これらが視界に入ってしまうと、そっちが気になってしまい集中力の低下を招きます。
なのでかばんにしまっておくなどして、視界にスマホや漫画など、誘惑されてしまいそうなものは片付けましょう。
また誘惑されるされないは関係なく、机周りはキレイにしておくことをおすすめします。
集中力が切れかかっているときに、勉強と関係ないものが視界に入ると、スマホなどと同様にそちらへ意識が向いてしまい集中が切れてしまいかねません。
スマホや漫画はもちろんとして、ノートや参考書、文房具類など必要のないものは整理整頓して、スッキリとした勉強環境を整えましょう。
もっと勉強の効率を上げる3つの気分転換
集中力が切れてしまう原因や対処法はわかっても、それでもどうしても勉強が進まない時もありますよね。
そんなときはこれから紹介する気分転換を挟んでみましょう。
根性だけで無理やり机に向かっても、なかなか勉強が進まなくてフラストレーションになってしまうので注意です。
勉強の効率を上げるためのおすすめの気分転換は次の3つです。
・おやつで糖分補給
・短時間の仮眠をとる
・たまには立ち上がる
それぞれ説明していきますね。
おやつで糖分補給
集中力が切れてしまうとき、実は脳への糖分が足りていない可能性があります。
長時間勉強を続けて、脳の糖分が欠乏してしまうことが、集中力の欠如や勉強が進まない原因かもしれません。
もしエネルギーが足りていないかもと思ったら、おやつを食べて糖分を補給しましょう。
ただしおやつは何でもいいわけではありません。
できるだけ血糖値が急上昇しにくい、バナナチップやナッツ類、ラムネなどがおすすめです。
また当たり前ですが、気分転換のためといって食べ過ぎてしまうと、かえって集中力の低下を招くのでほどほどにしましょうね。
またここまで勉強したらおやつを食べる!といった、ご褒美作戦も集中力維持には効果的です。
短時間の仮眠をとる
勉強中の疲れの原因は視覚からくるものが多くなります。
そのため短時間でも目をつぶって仮眠をとることで、効果的に目や脳を休ませることができるんです。
勉強中に仮眠をとるときは15分程度、長くても30分以内にとどめましょう。
それ以上寝てしまうと、なかなか起きれずに勉強の妨げになってしまいかねません。
もし短時間だとうまく寝れない時は、目をつぶってしばらくじっとしているだけでも構いません。
その状態でも十分目や脳を休める効果があります。
たまには立ち上がる
いつも座ったままで勉強をしているという場合は、たまには立ち上がりましょう。
長時間座ったままの状態が続くと、下半身に血液が集中してしまって脳まで十分に血液が回らなくなってしまいます。
立ち上がって数分間部屋の中を歩いたり、軽くストレッチをするだけで構いません。
軽い運動を挟むことで血行が良くなり、勉強に集中しやすくなるはずです。
焦らずコツコツ積み上げよう
・目標設定が不十分
→長期目標のほかに短期目標や期間を設定する
・特定の科目にこだわりすぎる
→科目ごとに時間を区切って取り組む
・睡眠不足などの体調不良
→生活リズムを整える
・集中力の妨げになるものがある
→机周りはきれいに片づけておく
勉強が思うように進まない時の原因と、それぞれの対処法は上記の通りです。
受験に向けて勉強をしているのに、思うように進まないと焦ってしまうかもしれません。
ですが試験の成績は、コツコツ日々の勉強を積み上げた先で向上するものです。
焦らずに目標を一つずつクリアしていきましょう。