初めに
AO入試(総合型選抜)は併願受験が可能なのでしょうか?
一般受験では併願するという選択肢もあると思うけど、AO入試(総合型選抜)の場合はどうなんだろう?とお考えの方も多いと思います。
そうした疑問に対して今回は説明していこうと思います!
専願と併願の違いは?
まず、専願と併願の違いを簡単に説明すると、専願はその大学に合格したら必ず入学すると約束して受験することです。
併願はそうではないもの、つまり複数の大学を受験が可能だと言うことです。
指定校推薦は併願NG!
指定校推薦に関しては、AO入試(総合型選抜)と違って、学校の承認が必要な場合がほとんどです。
指定校推薦は、大学側と高校の信頼関係の上で、各高校に推薦枠を振り分けています。
そのため高校内での学内選考を通過して承認を受けられれば高い確率で受験者はその大学に合格できる仕組みなのです。
こうした理由もあり、基本的に指定校推薦で受験する人は他大学を併願することは認められていません。
上記の通り、大学と高校の信頼関係の上に成り立っている推薦入試システムだということもあり、これで合格した大学を辞退してしまうことがあると、大学と高校の間での関係性を壊すことになりかねず、併願をするのはかなり難しいです。
公募推薦
指定校推薦は併願NGと説明しましたが、公募推薦に関しての拘束力は指定校推薦とAO入試の間くらいだと考えましょう。
公募推薦は基本的に高校の推薦が必要であったり、高校での成績や部活動の成果を提出しなければなりません。
しかし、指定校推薦と違い、推薦が得られれば合格が確約されるものでもないので、大学によって専願のみか併願可なのかは分かれてきます
AO入試の併願は?
AO入試(総合型選抜)の場合はどうでしょうか。
指定校推薦は高い確率で合格が確約されるので、出願条件に関しても専願に限定する場合が多いです。
しかし、AO入試は不合格になる場合も当然あり、併願に関する規制も指定校推薦や公募推薦に比べると緩くなっています。
・出願条件①
各大学の募集要項をみてみるのが先決ですが、併願に関する記載がわかりづらい大学も多いです。
その中でもよくあるのが「○○大学を第一志望とするもの」という出願条件です。
基本的にこの場合、併願をしたとしてもその大学に合格したら必ず入学しなければいけないという意味合いです。
・出願条件②
またAO入試(総合型選抜)でよくあるのは「他学部の併願は禁止」というルールです。
併願は認めているけど、受験するなら同大学の他学部ではなく、他大学に応募してくださいという記載がされている大学が多いです。
実際に出願条件の欄を確認しておくことをお勧めします。
高校が併願を認めてくれない場合もある
実際に併願可能な大学を発見し、AO入試(総合型選抜)に臨もうと考えていても、高校がそれを認めてくれない場合があります。
AO入試(総合型選抜)においても、学校の承認や推薦書の提出が求められる場合もあり、高校ではAO入試(総合型選抜)は一つしか認めないと言われてしまう可能性もあります。
これは指定校推薦の場合と同様に、大学との信頼関係を重要視しているからだと思われますが、ほぼ100%合格できる指定校推薦と違って、AO入試(総合型選抜)は十分落ちる可能性はありますし、一般受験同様に併願を行うのは受験生にとって悪いことではありません。
こうした場合はしっかりと高校側に意思を伝えていかなければなりません。
専願でも複数受験はできる!
冒頭に説明した通り、専願の条件は「合格したら必ずその大学に入学すること」を意味したものです。
そのため、第一志望であっても、受験に落ちてしまったら、専願が出願条件になっている大学を受験できます。
一般入試と違って、AO入試(総合型選抜)は受験日程の幅が広いです(基本的に8月〜12月まで)。
そのため、早い時期に落ちてしまった場合など、別の大学のAO入試(総合型選抜へと切り替えて、しっかりと対策をしたうえで受験することもできるのです。
「AO入試(総合型選抜)の期間中、○○に応募して、落ちてしまったら××に応募する」というような予定を綿密に立てておくのが良いでしょう。
一般入試なら併願可能!
ここまでは、AO入試や指定校推薦で併願が可能かどうか見てきました。
ですが、入試方式はもちろんAO入試(総合型選抜)だけではありません。
多くの受験生は一般入試を受けます。
AO入試(総合型選抜)で落ちてしまっても、一般受験を併願で受験することは可能です。
基本的に一般入試はAO入試の翌年に行われます。
対策方法がかなり異なるので大変だとは思いますが、一般入試での受験も視野に入れた受験勉強を行っていくことをお勧めします。
終わりに
どうでしたでしょうか。
AO入試における出願条件は少し分かりづらい記載がされているので、どう受けとればよいかが分らなくなってしまうこともあると思います。
併願を認めている大学も認めていない大学もあるので、募集要項をチェックすることが大事です。