授業を受けるたびに、一生懸命ノートを書いている。
なのに、せっかく書いたノートが全然受験勉強に役に立たない…。
そんな悲しい思いをしたことはありませんか?
ノートは先生が書いた黒板の内容を書き写すだけの存在ではありません。
上手に使えば、受験勉強における最高のパートナーとなります。
作り方を知って、あなただけのノートを完成させてみませんか。
ノートを用途別に分ける
ノートは、授業の時のみ使うものではありません。
目的によって複数用意しておくことで勉強の効率が上がります。
そしてどのような目的で用意したノートかによって、作り方は変わってきます。
ここでは、授業中に使う「授業用ノート」、重要事項をまとめる「復習用ノート」に分けてノートの作り方を解説していきます。
授業用ノートの作り方
まずは、授業用ノートの作り方をご紹介します。
ノートの種類
授業用ノートには、白紙よりも線が入っているものを使った方がキレイな紙面になります。
また授業用ノートは、毎日持ち運びする上、教科ごとに出し入れが行われます。
このため、耐久性があるノートを選ぶのが良いでしょう。
リングノートやルーズリーフはばらけてしまうことがあるため、糸や糊で全ページが固定されたタイプのノートがお勧めです。
板書丸写しはしない
まず、授業用ノートだからと言って先生が黒板に書いた内容を丸写しするのはお勧めしません。
黒板の内容をノートにただ書き写すのは、作業であって勉強ではないからです。
黒板を書くことに夢中になって、先生の説明を聞き逃してしまったら本末転倒です。
大切なのは、黒板の内容を理解することです。
理解した上で、ノートにその内容を書き写していくのです。
先生の板書が分かりにくければ、自分で分かりやすいような言葉やレイアウトに書き換えてしまえばOKです。
イラストを描き加えてもいいですね。
レイアウトを固定し、見出しを付ける
ノートを見直すスピードをアップさせるためには、レイアウトを固定することが大事です。
どのページも同じ構造なら、どこに何を書いていあるのか見直したときに分かりやすいですね。
例えば、社会の授業で「年表」を書く場所を左上に固定しておくとします。
こうすると後で時系列を確認したいとき、ノートの左上だけを見ればよいことになります。
同じく自分が知りたい場所をすぐ見つけるためにも、各項目に見出しを立てると良いでしょう。
見出しは目立つようにラインマーカーや記号で装飾します。
見出しのレイアウトも統一した方が分かりやすいです。
カラーは少なめに。カラフルにする必要なし
カラフルに装飾されたノートは華やかですが、あまり色を使いすぎるとどこに集中したらよいのか分からなくなってしまいます。
カラーを使う目的は、ノートを見直したときに、重要箇所を目立たせるためです。
またカラーペンを使う際は、ルールを設定しておきます。
例えば、以下のようなルールを決めることができます。
赤…重要箇所
青…苦手、要復習
スピードアップを狙う
授業のスピードが早いと、板書を写すことでいっぱいいっぱいになってしまいがちです。
そこで使いたいのが、オリジナル記号です。
記号のルールは自分で決めて構いません。
ただルールを複雑にしてしまうと、使いたいときにすっと出てこない、解読できないなど問題が多くなります。
使う記号は、以下のようにシンプルなものでOKです。
…まとめ
…テストに出る
!…重要
?…分からない、後で調べる
箇条書きや表を使って書く量を少なくするのも有効です。
先生が板書に文章形式で書いていても、よりシンプルな形で表せないか考えてみてください。
復習用ノート
授業用ノートとは別に作りたいのが、復習用のノートです。
自分にとっての重要箇所をまとめるノートで、完成すればオリジナル参考書や問題集となる頼もしい存在です。
ノートの種類
勉強の状態によって内容が増えたり順番を変更したりするので、後から追加できるルーズリーフタイプを使うと便利です。
ただし、暗記用に持ち運びしているとページが取れてくることもあります。
こんな場合は、小ぶりなサイズのノート(ルーズリーフタイプでないもの)を暗記用ノートとして新しく作っても良いと思います。
ポイントをまとめる
復習用ノートは、自分にとって必要なポイントのみを抽出してまとめていきます。
抽出元には授業用ノートだけでなく、参考書やプリント、問題集などいろいろな教材が使えます。
既に理解していること、重複している部分などは省いて構いません。
目標は「最短でテストに出る部分が復習できるノート」です。
イラスト、語呂合わせなど暗記しやすい工夫があれば、ドンドン書き足していってください。
コピーと切り抜きを活用する
地図、表、実験道具のイラストなどは、手で書くよりも参考書や教科書をコピーした方が早いしキレイです(ただし、著作権違反にならないように注意しましょう)。
コピーしたものは、そのままノートに貼り付けていきます。
気に入ったところをそのままスクラップする方法もあります。
問題集の解説などでポイントがまとまっている部分があったら、直接切り抜いて復習ノートに貼ってしまいましょう。
復習ノートにいろいろな教材の内容を集約していくのです。
オレンジペン+赤シートで文字を消せるようにする
復習ノートを読みながら、内容を暗記できると便利です。
そこで、使いたいのがオレンジペンです。
オレンジペンで書き込んだ部分は、赤シートをかぶせると消えて見えなくなります。
自分で作った復習ノートでも、オレンジペンを使うことで市販の単語帳と似たような機能を持たせることができるのです。
なお、赤ペンは赤シートでは完全に消えないことがあります。
文字をよりよく消せるのは、オレンジペンの方です。
作りを工夫すれば、受験勉強に役立つノートが出来上がりますよ。