小論文対策の悩みを徹底解説!効果的な勉強法のご紹介|中学受験エリート

小論文対策の悩みを徹底解説!効果的な勉強法のご紹介

1.大学入試の小論文問題

最近大学受験でも小論文問題を取り扱う大学が増えてきています。

しかし、授業で習うことも少ない為、多くの学生は「何を勉強したらいいかわからない」と思うことでしょう。

小論文には他の科目とは異なる難しさがありますが、しっかりと対策を行えば伸びていく科目でもあります。

そこで今回は、小論文対策に関して効果的な学習方法を含め解説します。

 

 

(1)小論文問題の特徴

小論文問題では読解力、論述力など様々な力が求められます。

明確な解答のある高校までの学習と違って、大学入学後は論述・レポート式の試験がほとんどですので、入学後も求められる基礎的な力となります。

最近はAO入試や推薦入試も増えてきており、それらの入試を選択する受験生にとっては身近になる問題でしょう。

また、一般入試においても小論文が必須科目である学校、学部もある為、そのような大学を志望する生徒にとっても対策が必要な科目になります。

小論文問題にも種類があり、どのような傾向があるかは各学校や学部によっても異なります。

よって、志望する学校は過去どのような問題が出ているのか。

どういう種類の小論文問題が出ているのかを把握することが大事です。

小論文は、回答者のセンスを求めているわけではありません。

「読解力」「語彙力」「論理的思考」など様々な要素を試しているのです。

よって、これらの要素を鍛え、対策を行うことによって、「志望校に受かる」文章を記述することができるようになります。

 

(2)小論文問題の種類

小論文問題には主に3つの種類があります。

志望校の小論文問題の種類を把握しておくことで対策が異なりますので、まずはどのタイプかを調べましょう。

 

①テーマ型

テーマ型小論文とは、あるテーマに関してあなたの考えを述べよという一般的な問題タイプになります。

例えば、「地球温暖化対策について」「少子高齢化社会問題について」というテーマが与えられ、テーマに関して論述していく問題です。

特に、受験する学校や学部の研究に関連のあるテーマが選定される場合が多いので、学部に対する志望度合いを図るという意味合いもあります。

テーマに関して知識がないと論述が難しいので、普段からニュースや本、インターネットを通して様々な知識をストックしておく必要があります。

 

②課題文型

課題文型小論文は、長めの課題文を読解して、自身の意見を論述する種類です。

このタイプは、課題文をしっかりと読み込み、作者の考えや伝えたいポイントを正確に理解する必要があります。

作者の意見を正確に理解した上で自分の意見を伝えますので、「読解力」が求められます。

また、要約を求められる場合もありますので、長い文章のポイントを把握し、簡潔にまとめる力も求められます。

 

③資料分析型

問題にあるグラフや図を読み取り、分析した結果を論述していくタイプの問題になります。

文章だけでなく資料がありますので、数字やデータを正確に把握する力が必要になります。

正確に読み取り、その結果何が言えるのか。どう考えるのかを伝えなければなりませんので、データや数字を言語化する力も求められるのです

 

2.効果的な小論文対策の学習方法

小論文問題の種類についてご紹介しましたが、次は実際の対策、学習方法について解説します。

しっかりと順序よく学習を行えば確実に力が身に付く教科ですので、ぜひご参照ください。

 

(1)志望校の過去問分析・傾向の把握

志望校に小論文の試験がある場合は、まずは試験について分析し、傾向を把握しましょう。

志望校によって対策が異なる場合がほとんどですので、重要なポイントとなります。

 

①学部・学科のテーマの傾向を把握する

まずは、志望校の過去の問題などに目を通し、どのタイプでの出題が多いかを調べましょう。

特に大学は学部によって研究内容が異なる為、学部ごとにテーマが違う場合がほとんどです。

その為、テーマや課題文に関してもどのような傾向があるのかを分析することが重要です。

「ジャンル」や「単語」などを把握し、どのようなものに関連した知識を習得しておくが調べておきましょう。

 

②試験概要の把握

過去の試験の概要をしっかりと把握しておくことも非常に重要です。

例えば、論述においては時間配分がとても重要ですので、あらかじめ試験時間を調べてトレーニングを行うことが大変効果的です。

また、大体の文字数の目安も知ることで、自分の受験する試験のボリュームも把握することができます。

普段の学習から試験を意識した対策ができますので、しっかりと調べておきましょう!

 

③対策を考え計画を立てる

志望校の傾向を把握できたら、具体的な対策を立て、スケジュールに落とし込みましょう。

特に推薦入試やAO入試以外では通常の科目の試験も受けるでしょうから、学習時間も他の科目との兼ね合いを考えなければいけません。

どのくらいの学習時間を確保するのか、どのような対策が必要かを考え計画を立てましょう。

 

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(2)演習問題を解く

傾向の把握と対策を立てることが出来たら実際に演習問題に移りましょう。

授業では中々教わらない教科ですので、こちらも順序立てた計画が必要です。

 

①参考となる評論文の読み込み

学校の授業では、文章を要約したり、それに基づいた自身の意見を論述することを教わったことがほとんどないでしょう。

よって、まずは「評論文」を読み込んでみましょう。

文章の構成や句読点の打ち方など参考にできる点が多々あり、学ぶことができます。

また、実際に書写しを行うことで、文章の書き方の基礎をある程度掴むことができるので、非常にオススメな勉強法です。

 

②要約

文章の構成や書き方などをある程度学ぶことができたら、次は実際に評論文や問題を要約してみましょう。

過去問や問題集の文字数を参考に、数百字程度に要点をまとめてみます。

ポイントとしては、しっかりと他の人に伝わる要約になっているかを確認することです。

第3者に確認、添削してもらうことで、要約の力がついていきます。

 

③記述の練習

要約のポイントを掴めたら、次は実際に自身の意見や考えを記述してみましょう。

記述には構成があり、「序論」「本論」「結論」の順に記述していく方法がほとんどです。

文字数なども自身の志望校などの問題を参考に練習していきましょう。

記述の問題には実際に小論文の問題集などを使用して行うとよいでしょう。

これも同じく添削をしてもらい、第3者の視点から文章に問題がないかを確認してもらうことで上達のスピードが上がります。

 

④過去問を解く

ここまでで、小論文の基本的な知識などが身についているはずです。

最後に志望校の過去問にチャレンジしていきましょう。

先ほどお伝えしたように、小論文の問題は学校や学部によって大きく傾向が異なるため、志望校に合わせた対策が必要です。

傾向を掴み、過去問題でもある程度自分の考えを文章で伝えることができるような力を身につけていきましょう。

 

⑤あわせて行いたい学習法

・一般常識のストック

小論文の勉強を行いながら、時事関連の知識もストックしていきましょう。

ニュースや本から志望学部関連の話題があれば、問題として出てくる可能性もあります。

よって、普段から一般常識としてこれらの知識をストックすることが非常に重要です。

 

・構成の考え方

構成は学校の授業で学んだことがほとんど無いと思います。

小論文には文章記述の「型」があるため、漠然と自身の意見を作文するだけではいけません。

「序論」「本論」「結論」(※場合によっては冒頭に「要約」)など構成に関しても学び、普段から論文に触れる癖をつけるといいでしょう。

 

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3.まとめ

小論文問題はこれまでの学習と異なる対策が必要である為、苦手意識を持たれる方もいらっしゃるかも知れません。

しかしながらきちんと対策を立てて学習を行えば確実に実力が上がる科目です。

今回の勉強法をもとに小論文対策を行なっていきましょう!

 

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