勉強をする時、おそらく一番厄介でつまらないと言っても過言ではないのが暗記ではありませんか?
問題を解く時にはアウトプットができるので達成感があるものの、インプットはただひたすら脳を使い覚えるだけで、勉強に対する喜びが少ないものです。
ということで、今回は暗記の際おすすめな勉強法をまとめてみました!
少しでも効率的に覚えられるように、今の勉強法に取り入れてみてください。
五感を使って覚える
暗記をする時には、五感を使って覚えることが有効です。
例えば英単語を暗記するとしましょう。
その時には、単語を口に出して発音しながらノートに書いていくことが望ましいです。
こうすることで、まず目で単語を見るので視覚を使いますよね。
そして口を動かし、発音を耳で聞くことで聴覚も使います。
書きながら覚えるので腕も動かしますから、できる限り多くの身体の部位を使って暗記をしていることになります。
暗記はこのように口も使うため、もし人がいるところで勉強したいなら暗記以外の勉強をした方が良いですね。
黙って覚えると効率が悪いので、家の自分の部屋で勉強することをおすすめします。
数回に分けて覚える
暗記は、一回覚えただけでは覚えられません。
もちろん天才は、その一回で色々なことを覚えられてしまうのでうらやましい限りですが、凡人は普通何回も覚えなければ定着しません。
となると、一回で覚えようとするのは良くない覚え方と言えます。
何回かに分けて覚えるんだという意識で暗記を進めてみましょう。
あまりにもひとつのことにこだわって覚え続けていると効率が悪いので、次にまた覚えようと先に進んでください。
ちなみに、何回暗記したら定着するかは人によって違い、その個人差は大きいです。
自分は人より努力しないと覚えられないと感じるとやる気が落ちてしまいそうですが、それも自分の地頭なのだと割り切らないといけませんね。
短時間で覚える
暗記は長時間やる必要はありません。
短時間で集中して覚えた方が効率が良いからです。
つまらないと思っている暗記に長時間エネルギーを注ぎ続けると、さすがに脳も疲れます。
その後の回復が上手くできないと、勉強時間が少なくなってしまうので注意しましょう。
具体的な時間は、自分が暗記を初め、飽きてきたと感じるまでです。
ですからこれも個人差があり、何分、何時間と一概に言えません。
できれば隙間時間だけで覚えたいものですが、受験生になるとその暗記すべき量も半端ないのでそれだけでは無理でしょう。
机に向かって暗記する時間も作り、少しずつでいいので定着させていってくださいね。
夜寝る前に覚える
暗記はぜひ寝る前にしてみてください。
これは人間の脳の仕組みが関係しているので、脳科学的にもおすすめされている方法です。
寝る前にしていたゲームや見ていた動画が夢に出て来るのも、寝る前の記憶が関係していると言われていたりします。
脳の中には、小指の第一関節くらいの小さな海馬と呼ばれる領域があります。
ここは記憶をつかさどっており、必要な情報と不要な情報の振り分け作業を寝ている間に行っています。
必要な情報とは、生命にかかわることと、繰り返させることです。
暗記はしなくても自分の命にはかからわないため、繰り返して「これは大事なことなんだよ!」と海馬に教えてあげる必要があります。
とりあえず覚えておくのが短期記憶で、それがいつでも思い出せるようになると長期記憶に入ったと言えます。
受験までに暗記科目はすべて長期記憶の領域に入れたいので、海馬が記憶を整理する夜に暗記を進めてください。朝に覚えても、その後お昼に色々なことが起きるとそれが記憶の上書きになってしまいますからね。
時間を測って覚える
暗記をする時、つまらないとついダラダラと覚えてしまいがちです。
そうならないようにする対処法が、時間を計って覚えることです。
スマホで15分なら15分と時間を計り、タイマーが鳴るまでは何が何でもしっかりと暗記をすると決めてみましょう。
ダラダラしてしまうのは、やりたくないことを先送りにしたいなという甘えがあるからです。
自分で自分を律することができれば良いのですが、それが難しい場合は道具を使ってみましょう。
限られた時間だけ暗記すれば良いとわかれば、案外やる気が出てその短い間だけは集中できるはず。
試しに自分は何分集中できるか計り、今後の勉強方法に活かすのもおすすめです。
暗記のおすすめ方法は脳の仕組みに沿った覚え方!
今回は、脳科学に関係する海馬の話もしましたね。
このように、暗記するには脳の記憶領域のことも考えると、より効率的に覚えることができます。
暗記は五感を使ってすること、できるだけ夜に暗記すること、短時間だけ集中して覚えること、この3つのポイントに気を付けてみましょう。
つまらない暗記なのですから、できるだけ短い時間で長期記憶にインプットされるよう工夫してみてください!