受験生にとって志望する大学の倍率ほど気になるものはありません。
しかし、これに左右されすぎるのもいいことではありません。
倍率を意識しすぎると自分のペースで勉強を進められなくなってしまいます。
この記事では、そんな倍率のお話をしていきたいと思います。
受験生ならまずは倍率について正しく理解しよう
倍率の計算は、受験する人数を定員で割って算出されます。
100人の定員のところに、200人の受験生が試験を受けるとなると、倍率は2倍となります。
2倍なので「2人に1人が合格する」というもので、この倍率が高くなればなるほど、ライバルが増えると考えていいでしょう。
10倍にもなると10人に1人しか合格できないので、それだけ狭き門になると言えます。
倍率は難易度を測る目安に使うもの
倍率を見ることで、ある程度その大学の難易度を把握することができます。
しかし、これはあくまでも目安です。
倍率が高いからといって、必ずしも難しい受験になるとは言えません。
受験生の中には、この倍率を意識しすぎてしまう人は多いです。
「あの大学は倍率が高いから自分は落ちるだろう」と考えて、倍率を見て志望校を変えるような人もいます。
ただ提示された倍率だけを見て志望校を変えるというのは、判断ミスをしてしまうことにもなります。
事前に提示された倍率が高くても、実際に受験をする人が少なくなると、実際の数字は低くなるものです。
倍率を見るときは、『志願した時点の倍率』と『実質の倍率』の違いを理解するようにしましょう。
受験生が見るのは、志願した時点での倍率になります。
大学受験は併願者が多いので、実際はその数字より低くなることがほとんどです。
倍率が高いからと過剰に不安がるのはやめるようにして下さい。
どうして受験生は倍率を気にしすぎてしまうのか?
受験生は、この倍率の数字を意識しすぎてしまう傾向にあります。
この数字を気にしすぎてしまうと、自分のペースで勉強ができなくなり、受験結果にも影響してしまうでしょう。
どうしてここまで倍率を気にしてしまうのでしょうか。
ここでは、そんな数字を気にしすぎてしまう原因を解説していきます。
合格ラインギリギリだと倍率が気になる
この数字を意識しすぎてしまう人は、合格ラインギリギリの人が多くなります。
不安な気持ちを少しでも紛らわせるために、数字を気にしすぎてしまうのです。
模試でA判定をもらい続けている人は倍率を見たとしても、特になにも思わないものです。
このような人は、「自分はどんな倍率でも受かるだろう」という絶対的な自信を持っています。
もちろん合格判定を過信してはいけません。
模試でA判定を受けていても、落ちてしまう人は少なくありません。
しかし、不安になりすぎて数字をチェックするのも考えものだと言えます。
数字に左右されないくらいの実力を持とう
このような数字に左右されたくないのなら、それだけ実力をつけて下さい。
勉強でいう実力は、もちろん学力のことです。
勉強をして学力をアップさせることで、倍率の数字など特に気にならなくなります。
実力を付けるためには、とにかく勉強をするしかありません。
正しい勉強方法を実践して、倍率の数字が気にならないくらいに学力を付けられるように頑張ってみて下さい。
倍率をどう考えるのかが大事になる
受験生が事前に知ることができる倍率は志願倍率だけです。
この志願倍率は、リアルな倍率ではありません。
そのため、あまりにもこの倍率を意識しすぎるのはいいことだとは言えません。
志願倍率が高くても、全員が受験を受けにくるわけではありません。
実質倍率は大幅に低くなることもあります。
そう考えると、志願倍率が高いから志望校を変えるというのは、あまり賢い判断とは言えないでしょう。
受験をするのなら、「倍率をどう見るか?」という見方が重要になってきます。
意識しすぎるのは良くないが全く意識しないもの良くない
だからといって、全く倍率を意識しないのも良くはありません。
確実ではないにしろ、倍率は難易度の目安を測れるものです。
「自分が受ける大学はこれくらいの倍率なんだ」ということくらいは、必ずチェックしておくようにしましょう。
最も大事なのは目の前の勉強に集中すること
受験をしていると、さまざまな数字に惑わされることがあります。
この数字に惑わされていると、自分がしたい勉強ができなくなってしまうものです。
この倍率の数字もそうです。
これに振り回されすぎてしまうと、自分を見失うことにもなりかねません。
最も大事なのは、目の前の勉強に集中することです。
「どうやって点数を伸ばすか?」「どうすればこの問題を解けるようになるのか?」
ということを考えることが大事になってきます。
倍率を正しく理解しながら勉強をしよう
受験生の中には、この倍率に影響を受けすぎてしまうような人もいます。
倍率を見て志望校を変えたり、「倍率が高いからもっと勉強を頑張らないと」と、自分を追い込むような受験生も多いです。
いい追い込み方ができればいいのですが、悪い追い込み方をしてしまうとそれが負担になることもあります。
この記事で何度も言っている通り、倍率はあくまでも目安です。
数字に振り回されないように注意するようにしましょう。
最後まで自分のペースで勉強を進められる人が、受験でいい結果を出すことができます。
自分のペースで勉強を頑張ってみて下さい。
この倍率の数字以外にも、受験に関するさまざまな情報が嫌でも耳に入ってくるものです。
「このような情報とどう付き合うか?」というのは、受験でいい結果を出す鍵でもあります。