このシリーズでは、英文法の各テーマにおける「差がつくポイント」を紹介します。
第24回英文法テーマは「前置詞①」です。
基本事項を参考書等で理解した上で、知らない内容はぜひご自身の頭の中に追加INPUTしてくださいね。
では、肩の力を抜いてゆる~りお読みください! (by Izu)
<at/in/on の用法を細かく知ろう!>
① atの代表的な使われ方 ※全体の中で「一点に焦点をあてる」イメージの前置詞
【場所】 I met her at the bus stop .
「私はバス停で彼女に会った。」
【時刻】 I got up at seven this morning .
「私は今朝7時に起きた。」
【価格】 I bought this bag at half price .
「私はこのバッグを半額で買った。」
【速度】 This train goes at 100km an hour .
「この電車は時速100キロで走る。」
※価格も速度も「メモリ上の1点」を示していると考える。
※温度もatで示すことができる。
→ Water boils at 100℃ .
「水は摂氏100度で沸騰する。」
【対象】 Look at that flying bird .
「あの飛んでいる鳥を見て。」
【原因】 I was surprised at the news .
「私はその知らせに驚いた。」
※感情の原因を表す。
→ 他に、be shocked at ~ / be frightened at ~ など
【状態】 I always feel at ease when I am with her .
「私は彼女といると気が休まる。」
※場所のatを比ゆ的に用いたもの。
→ 他に、at a loss 「途方に暮れて」 / at peace 「平和に」 など
【従事】 He is at lunch , and will be back in twenty minutes .
「彼は昼食中で、20分後に戻ります。」
② inの代表的な使われ方 ※「範囲・空間の中に入っている」イメージの前置詞。
【場所】 There is no one in the park .
「公園には誰もいなかった。」
【時間】 She will arrive there in the evening .
「彼女は夕方にそこに到着する予定だ。」
※inは「幅のある時間」を示す。
→ in 2020 / in spring / in my thirties 「30代のころ」 など
※at night 「夜に」 / in(during) the night 「(ある)夜間に」
単に「夜に」の場合は、atを使うことに注意!
※修飾語がついた「朝・昼・晩」は、inではなくonを使う。
例: on the evening of July 1st .
※「~時間・分で」「~時間・分後に」もinを使って表す。
例: I’ll be back in ten minutes .
「10分後に戻ります。」
【着用】 She looks very cute in the white coat .
「彼女はその白いコートを着るととてもかわいく見える。」
※他に、in black 「黒い服を着て」 / in glasses 「眼鏡をかけて」 など
【状態】 I haven’t been in good health for some years .
「私はここ数年健康がすぐれない。」
※ある状態の中に置かれていることを表す。
他に、in a hurry 「急いで」 / in surprise 「驚いて」 など
※配列や形状も表すことができる。
例: Please wait in a line .
「列に並んでお待ちください。」
【従事】 I spent much time in reading yesterday .
「私は昨日、多くの時間を読書に費やした。」
※他に、engage in ~ 「~に従事している」
take part in ~ 「~に参加する」 など
【方法】 I can make myself understood in English .
「私は英語で意思疎通ができる。」
※「言語で」が最もなじみのある使い方。
他に、in red ink 「赤インクで」 / in cash 「現金で」 など
③ onの代表的な使われ方 ※「何かに接触している」イメージの前置詞。
【場所】 The cat was sleeping on the sofa .
「ねこはソファの上で寝ていた。」
※接触してさえいれば、上だろうと下だろうとonが使える。
例: on the ceiling 「天井に」 など
【日付】 She went to Osaka on June 25th .
「彼女は6月25日に大阪へ行った。」
※曜日もonで表す。
例: I always go to church on Sunday .
「私はいつも日曜日に礼拝に行く。」
【近接】 There used to be a village on the river .
「かつてその川にほとりに村があった。」
※上の例文の場合、誤ってalong the river としがち。
alongは「~に沿って(動く)」イメージになる。
※時間的近接にも使える。
例: On seeing me , she ran away .
「私を見るとすぐ、彼女は逃げた。」
【依存】 I had to live on a small salary .
「私は少ない給料で暮らさなければならなかった。」
※depend on ~ = be dependent on ~ 「~に頼っている・左右される」
は、この用法の代表例。
【根拠】 She took a week’s holiday on his advice .
「彼女は彼の忠告に従い1週間休暇を取った。」
※上の依存用法から発展し、「~に基づいて」、という意味で使っている。
【関連】 I give a lecture on Japanese history at the school .
「私はその学校で歴史の講義をしている。」
※about:「~について」との使い分けは…
→ 専門的な内容を続ける場合はonを使用する。
【活動】 This book is on sale at any bookstore .
「この本はどの本屋でも販売中である。」
※on saleで「販売中」という意味。 for sale 「売り物」と区別すること。
※他に、on duty 「勤務中で」 / on business 「商用で」
on display 「陳列中」 など
【手段】 We watched the game on TV .
「私たちはその試合をテレビで見た。」
※on the radio 「ラジオで」 / on a(the) 手段(phoneなど) 「~で」
on foot 「徒歩で」 など
第24回「前置詞①」は以上です。
基本理解の上に差がつくポイントを積んで、アナタも「高校英語の文法マスター」になろう!