中学受験の社会は、暗記をするだけでは対応できません。
以前までは暗記だけで十分な得点を取れたのですが、最近では思考力が問われる問題が多く出されています。
この記事では、そんな中学受験の社会のおすすめ勉強法などを紹介していきたいと思います。
社会は中学受験対策で後回しにされやすい科目
他の科目と比べて、後回しにされやすい社会。
中学受験のメイン4教科に入る科目なので、他の科目同様、きちんと対策をしなければなりません。
4科目を試験で採用している学校の受験は、どの科目もバランスよく点数を取ることが大事になってきます。
どれか一科目だけ突出させるのではなく、どの科目もバランスよく点数を取らなければならないのです。
簡単だと思われがちな社会ですが、勉強をしないともちろん点数は伸ばせません。
きちんと対策をして総合点を伸ばせるようにして下さい。
社会の4つの出題分野
社会は主に、歴史・地理・公民・時事問題という4つの分野から出題されます。
どちらかというと、歴史と地理の出題がやや多いので、公民や時事問題よりも時間をかけた勉強をするようにしましょう。
また、それぞれの分野が独立した形で出題されることが多くなりますが、まれに分野が混合された出題もなされます。
歴史以外の3つの分野は混合問題として出題されることもあるので、注意が必要です。
さらに、中学受験の社会は時事問題を用意しているところがほとんどです。
こちらは、学校や教科書では学べることではなく、「いかに話題のニュースに触れた生活ができるか?」というのが大事になってきます。
この時事問題に関しては、他の分野とは勉強方法が大きく変わります。
特殊な学習になるので、親が積極的にお子さんの勉強のサポートをしてあげて下さい。
中学受験の社会は問われ方も複雑になっている
冒頭でも紹介した通り、社会は暗記だけしていればいいという科目ではなくなってきました。
暗記するだけでは高得点は取れず、特に難関学校になればなるほど複雑な出題がされることが多くなります。
社会で高得点を取りたいのなら、「どういう風に問題がされるのか?」という出題形式を把握しておくことが重要です。
時事問題は世間の関心が集まるテーマから出題される
時事問題の出題は、社会問題や世間的な関心を集めるテーマから出題されることがほとんどです。
社会的な問題、特に紛争問題や気候変動というのはこれまでに何度も出題されてきたテーマです。
また、近年ではジェンダー問題も関心を集めているので、この部分も事前にチェックしておくことをおすすめします。
グラフや表、資料の読み取り問題も出される
地理や公民で多いのが、こちらの出題形式です。
グラフや表、さらには資料などを提示して、「そこから何を読み取れるか?」ということを問う問題は、苦戦する子が多いです。
グラフや表の見方はもちろん、資料の読み取りなども学習しておかなければなりません。
女性の社会進出のデータを提示して、社会問題であるジェンダーを絡めた問われ方などもされることもあり、この手の出題は時事問題と絡めて出題されることも多くなります。
その土地に関する問題も出題されるケースもある
その学校によって、ご当地の出題が用意されることもあります。
東京にある学校なら東京が抱える問題を問う内容だったり、北海道にある学校なら『北海道の総人口を答えよ』というような、その土地に限定した問題などの出題がされることもあるので、こちらの対策もするようにしましょう。
その土地に関する出題は、そこまで深い内容は問われません。
『○○市はどこにあるか?』というような比較的簡単な問題が多くなりますが、ある程度その土地のことを理解していないと答えられません。
受験する学校がある都道府県と市町村の基本的なことについては、一度学ぶ機会を用意しておいたほうがいいでしょう。
中学受験の社会のおすすめ勉強法
特殊な出題をされる社会だからこそ、正しい勉強法で学習しなければなりません。
ここでは、そんな中学受験の社会で高得点を取るための勉強法を紹介していきます。
こちらを参考にして、社会を得点源にできるよう対策してみて下さい。
暗記メインの学習はやめよう
この記事で何度も紹介している通り、社会は暗記だけでは高得点は取れない科目になっています。
暗記はもちろん重要ですが、暗記だけに集中しては得点を伸ばすことはできません。
暗記メインの勉強はやめるようにして下さい。
歴史は流れで覚える
社会の歴史の分野が苦手な子供の特徴として、「点で覚えている」という特徴が挙げられます。
重要なワードや人物を丸暗記するだけでは、試験に対応することはできません。
歴史は流れで覚えるようにしましょう。
まずは大きな流れを理解し、その中で行われた細かい話を覚えることで、その知識を頭に残しやすくなります。
歴史はストーリーです。
一つひとつを点で覚えるのではなく、一つのまとまったストーリーとして覚えるようにして下さい。
歴史漫画を使った勉強もおすすめ
歴史は教科書を見たり問題を解いたりするだけではなく、漫画を使って勉強をすることもできます。
歴史漫画を読んで学ぶというのは、勉強の息抜きにもなります。
机に向かって行う勉強に疲れたときに、歴史漫画を読んで息抜きをするというのもいいでしょう。
教科書や問題集だけではなく、漫画を使ってお子さんに楽しく学習させてみて下さい。
時事問題対策としてニュースや新聞には目を通しておこう
中学受験の社会で出題される時事問題。
この出題に関しては教科書や問題集を使った勉強はできません。
「いかに日頃からニュースに触れているか?」という部分が大事になってきます。
中学受験の時事問題は、そこまで深い理解度を求められるものではありません。
しかし、「何が問題になっているのか?」「どうしてこの問題が起こったのか?」というくらいは理解しておく必要があります。
先程も紹介した通り、時事問題は社会的な関心を集めている話題から出題されることがほとんどです。
細かいニュースまでチェックしたほうがいいとは言いません。
話題になっている大きなニュースくらいは、理解しておくようにしましょう。
社会の得点が伸びない子の特徴を紹介
社会が苦手な子は、苦手になってしまう理由を抱えています。
お子さんの社会の成績が伸びないのなら、この理由を見つけ出して改善させる必要があります。
ここでは、社会の得点が伸びない子供の2つの特徴を紹介していくので、是非チェックしてみて下さい。
暗記以外の勉強方法を知らない
中学受験をする子供の中には、「社会の勉強で暗記以外の学習方法がわからない」という子もいます。
グラフや表や資料の読み取り、時事問題など、特殊な出題が多いからこそ他の科目で行う勉強方法では点数は伸びません。
お子さんが暗記以外の勉強法を理解していないのなら、親がそのサポートをしてあげる必要があります。
親が社会の勉強法を学んで、それを子供に教えてあげることで、お子さんの社会の成績を伸ばすことができるでしょう。
歴史以外の分野に興味を持てない
社会の点数を伸ばせない子供にありがちなのが、「歴史は興味があるけど他の分野がつまらなくて興味を持てない」というものです。
確かに歴史はストーリー性があって楽しく学習できる分野です。
「地理や公民は嫌いだけど歴史は好き」という子供はたくさんいます。
しかし、社会で高得点を取るためには歴史の勉強だけをしていてはいけません。
地理や公民、さらには時事問題をバランスよく学ぶことで成績を伸ばせるのです。
興味がある歴史だけではなく、他の分野の学習もきちんと行うようにしましょう。
日頃からニュースにアンテナを張ることで社会の成績は伸びる
中学受験の社会で高得点を取りたいのなら、日頃から社会問題や時事問題に触れることが大事になってきます。
ニュースを見たり新聞を読んだりすることで、時事問題の出題にも対応することが可能です。
この時事問題を苦手にする受験生は多いです。
この問題を得点源にできるのなら、他の子に大きな差を付けられるでしょう。
話題になっている社会問題やニュースに対し、お子さんにアンテナを張る生活をさせるようにして下さい。