中学受験をする子にとって、小6の夏休みというのは特別な期間です。
この時期の過ごし方は受験の結果に大きく左右してきます。
この記事では、中学受験をする小学6年生の勉強時間について解説していくので、気になる人は是非チェックしてみて下さい。
中学受験を控える小6は夏休みに1日平均7時間勉強すると言われている
中学受験に挑む小6の1日の平均勉強時間は7時間と言われています。
夏休みの日数がおよそ40日だと考えると、280時間も勉強をしている計算になります。
難関中学を受験するのなら、もっと多く勉強する子もいるでしょう。
この数字を見てもわかる通り、中学受験をする小6の小学生は普通の子のように毎日のように遊んだりゲームをしたりというのはできないでしょう。
夏休みの間は、塾の夏期講習に通ったり家庭教師との学習時間を増やす子も多いです。
この時期は受験をする子が多く勉強する時期なので、夏休みに勉強時間を確保できないと差をつけられてしまいます。
夏休みの勉強時間を増やすために必要なこと
周りの子も勉強しているからこそ、ライバルたちに勝つためにはそれだけ勉強時間を確保しなければなりません。
ここでは、夏休みの勉強時間を増やすために必要なことをいくつか紹介していきます。
遊びの時間は減らしたほうがいいが減らしすぎるのはダメ
小学生にとって最後の夏休みなので、たくさん遊びたいという気持ちはわかりますが、ここは我慢させる必要があります。
毎日遊びに行かせてしまっては、受験でいい結果に結びつきません。
しかし、遊びたい盛りの小学生だからこそ、遊べないとなるとストレスが溜まることもあります。
ストレスが溜まった状態で無理に勉強をさせても、学習したことが身に付きにくくなってしまっては本末転倒です。
そこで、お子さんを遊びに行かせる際、短時間で帰ってくるようにきちんと「決まり事」を作るようにしてみてください。
ゲームをさせるのなら「30分だけ」というように時間を決めるのも良いでしょう。
遊ぶ時間を完全に奪ってしまうと、その子にとってそれがストレスになり、勉強をしなくなることもあります。
適度に遊ばせることでそれが息抜きになり、結果的に夏休みトータルでの勉強時間に繋がるでしょう。
スケジュールを組む
夏休みに勉強時間を増やしたいのなら計画性が重要です。
毎日のスケジュールを組むことで、勉強時間を確保することができます。
『朝起きる時間から午前中の勉強時間、お昼ごはんを食べる時間やそれ以降の勉強時間、夜の勉強時間や就寝時間』などのスケジュールを決めておくようにしましょう。
スケジュールを立てておくことで勉強にメリハリをつけることができます。
長く続く夏休みはだらけやすくなるので、メリハリをつけて勉強することを意識してみてください。
体調を崩さないように気を付ける
子供はまだ体が出来上がっていないので、体調を崩しやすくなります。
体調がすぐれない状態では当然勉強は出来ませんし、無理に続けても身につきません。
そして休んでいる分、周りの子たちに置いていかれてしまいます。
夏休みの勉強は、特に暑さに注意して下さい。
夏休みの時期である8月は暑く、熱中症になる子供もたくさんいます。
東京を例にとると、2020年の8月には最高気温が35℃を超える猛暑日が11日間もありました。
室内で勉強をしていても熱中症になる可能性もあります。
勉強中は、こまめに飲み物を飲ませたり、快適な室温で勉強できるような環境を整えてあげて下さい。
息抜きを用意してあげよう
子供にとって夏休みをずっと勉強に充てるというのは、ストレスに感じることです。
そのため、親がそのストレスをどう解消してあげるかが大事になります。
先程紹介したように遊びを全て奪うというのは、子供にとっては大きなストレスになります。
これが原因で結果的に勉強をしなくなることもあるでしょう。
夏休みにたくさんお子さんに勉強して欲しいのなら、適度に息抜きをさせてあげるようにして下さい。
・お祭りに連れて行ってあげる
・あまりにも暑い日はプールや海で遊ばせる
このように、適度な息抜きを挟むことで、メリハリを付けて勉強ができるようになります。
大学受験に挑む高3のように、「朝起きて夜寝るまで、生活に必要なことをする以外は勉強に充てる」という生活を小6の子にさせるのは酷でもあります。
受験に合格させたい気持ちはわかりますが、子供の気持ちを考えるのも忘れないようにして下さい。
夏休みまでに基礎を完璧にして土台を作る
夏休みが終わると、模試を受けたりする実践的な学習に入ります。
そのため、夏休み期間は基礎を学ぶ最後の時期だと言えます。
夏休みまでに基礎を完璧にしておくことで、実践的な問題に取り組むための土台を作ることが可能です。
夏休みが終わってもまだ基礎の部分ができていないのなら、模試を受けても解けない問題が多くなります。
基礎に不安な分野があるのなら、その分野を集中的に行うようにしましょう。
中学受験を控える子にとって夏休みは勝負の期間
中学受験をする子にとって、小6の夏休みは大変重要になる期間です。
偏差値が低い子でも、夏休みの過ごし方次第で一気に偏差値を上げることもできます。
この逆もあり、夏休み前までは好成績を残せていた子でも、この時期にだらけてしまうと一気に大勢のライバルたちに抜かれることになりかねません。
長い夏休みだからこそ、メリハリを付けて中学受験の対策を行うようにしましょう。