中学受験を検討している方は、4年生から本格的に勉強を始めるべきであると言われています。
ただ、どのように勉強を始めれば良いのかわからない保護者の方も多いでしょう。
この記事では中学受験をする4年生の勉強スケジュールの立て方についてご紹介します。
小学4年生の勉強の進め方
それでは具体的に小学4年生の受験勉強はどのように進めていけば良いのかについて解説します。
勉強と遊びの両立が大切
小学4年生はまだ精神的にも幼いことや中学受験への意識が低いです。
そのため、塾に通って勉強をしながらも「友達と遊んだりゲームしたりしたい!」という欲求も強いです。
4年生の時点では塾の宿題などの量も少なめなので、勉強と遊びを両立することが出来るようなスケジュールを組むことが大切になります。
4年生からいきなり勉強ばかりさせてしまうと「勉強したく無い!」と塾をサボるようになってしまったり、最悪の場合は精神的な病に陥ってしまうこともあります。
受験を意識し始めると「少しでもたくさん勉強させよう」と焦ってしまう気持ちもわかりますが、この時点では「遊びとの両立」も考えてあげましょう。
勉強の計画を一緒に立てる
受験勉強は「いかに計画を立てて実行するか」が成功の鍵になります。
4年生のうちから計画を立てて実行する癖を身につけておくことで学年が上がっても上手に勉強を進めていくことが出来るようになります。
ただ、勉強を始めたばかりの4年生ではうまく計画を立てることが出来ません。
そのため、まずは親子一緒に1週間のスケジュールを「今週は何を頑張る?」というような形で立てるようにしましょう。
注意しておきたいのは「保護者の方が計画を1人で決めない」ということです。
一緒に計画を決めるようにしないと、お子様が自分で計画を立てる習慣を付けることが出来ません。
また、一緒に計画を立てたほうがお子様のモチベーションを保ちやすいです。
保護者の方が1人で決めたほうが早いかもしれませんが、あくまでも「一緒に」計画を立てるようにしましょう。
基礎固め(漢字・計算)を心がける
受験まで2年以上ある4年生では、とにかく基礎固めをすることを心がけましょう。
漢字練習や計算練習を沢山行い、これまでの学年の内容でわからないことが無いようにするのはもちろん、ミスも減らせるように沢山練習を繰り返すことを心がけましょう。
この時期に基礎固めを怠ってしまうと、さらに学習量が増える5年生や6年生の勉強で追いつけなくなってしまいます。
5年生と6年生の勉強はこれまでの内容よりも量が多く難しいので、これまでの基礎固めは今のうちに行っておきましょう。
理科と社会こそ今のうちに勉強を始めましょう
暗記科目である理科と社会は5年生・6年生になってから本格的な対策を始めれば大丈夫と思われることが多いです。
しかし実際そのようなことはなく、勉強量が少ない4年生のうちに少しずつ勉強を始めるようにしましょう。
3年生から始まった理科・社会の内容は中学受験の内容と比べて当然簡単なことがほとんどですが、ここを今のうちに固めておくことで5年生の勉強のスタートダッシュを上手に切ることが出来るようになります。
また、塾でも理科と社会の勉強を始め、「これからこういうことを勉強する必要があるんだ」「こんな感じで勉強を進めていく必要があるんだ」ということをなんとなくでも良いので知ってもらうことが大切になります。
保護者も勉強に参加する
普段から勉強する習慣の身についてるお子様であれば、中学受験の勉強も比較的スムーズに開始することが出来るかもしれませんが、小学生ともなればそうで無い場合が大半ですよね。
「塾に通って受験の勉強を頑張る必要があるんだ」と言われてもどんな勉強をすれば良いのか、どうやって勉強を進めれば良いのかわからないお子様が殆どです。
そのため、受験勉強を始めたばかりの4年生の時点では、保護者の方も一緒に勉強の進め方や宿題の取り組み方を確認するようにしましょう。
「わからないことがあったら先生に質問してね」「宿題で間違えたところは後で一緒にやり直そうね」というような形で保護者の方も一緒になってお子様の勉強をサポートするように心がけましょう。
また、「今日はどんなことを勉強したの?」と保護者の方から聞いてあげることで、その日の復習を自然に促すことが出来ます。
直接的な勉強のサポートも大切ですが、勉強のストレスが増え始める受験期間であるからこそ、普段の会話を大切にしましょう。
1点注意したいのは「勉強を教えるのはほどほどに」というところです。
4年生の勉強内容ですと、保護者の方でも教えることの出来るレベルであることが多いです。
しかし、そこで保護者の方があまりにも干渉しすぎてしまうと、塾での勉強の仕方とズレが生じてしまい、お子様が混乱してしまいかねませんので注意が必要です。
勉強の内容に関しては塾にお任せして、保護者の方はあくまでもそれを「サポート」する形で勉強に関与するようにしましょう。
習い事の両立は可能
本格的な受験対策が始まれば、習い事は塾中心の生活になりますが、4年生のうちはまだ勉強量が少ないので他の習い事との両立は基本的には可能です。
テニスや水泳、ピアノなどの個人的な習い事との両立は可能ですが、野球やサッカーなどの集団競技の場合は、土日に練習や試合が入ってしまうことが多いので、両立がやや難しくなるかもしれません。
塾以外の習い事は、勉強のストレスを発散してくれる役割を果たすので、よほどの事情が無い限りは、他の習い事は辞めないでおくことをおすすめします。
まとめ
この記事では中学受験を検討している4年生の勉強スケジュールについてご紹介しました。
4年生はまだまだ受験は遠く、本格的な勉強に向けて準備を始めながらまだまだ遊びとの両立もしてあげることが大切です。
実際に勉強する内容は、漢字や計算などの基本的なことを中心として、知識に穴が無いように勉強を進めていきましょう。
また、中高生とは異なり、4年生の段階ではまだ1人で勉強をすることができません。
そのため、保護者の方のサポートが必要不可欠であることも忘れないでくださいね。