中学受験をするなら、受験まで後1年となる6年生の時期をどう過ごすかが合否に大きく関わってきます。
「ひたすら勉強する」というように無計画な方法では、受験直前になって時間が足りないなどの問題が出てくる可能性は否定できません。
では6年生は一体どう過ごすべきなのでしょうか?
中学受験するなら知っておくべき6年生の変化と過ごし方
ではまず、中学受験するなら知っておくべき、6先生になると訪れる変化と1年間の過ごし方を説明します。
1.勉強時間は5年生の時の2倍以上必要
受験勉強に必要な家庭での勉強時間は、5年生で週10〜12時間、6年生で週20時間と言われています。
つまり、5年生と比較して約2倍の時間が必要ということです。
スケジュールを立てる前に、まずは1週間にどれぐらいの勉強時間が必要なのか知っておきましょう。
2.過去問を解く時間が必要になる
6年生になると受験まで1年を切りますから、復習や塾の宿題だけでなく過去問を解くことも進めていかなければなりません。
学校と塾の宿題、今までの復習にプラスして過去問を解く時間が必要となるため、細かなスケジューリングが重要です。
3.日曜日は勉強時間が限られる
「平日は塾や習い事で忙しいから土日にまとめて勉強するスケジュールにしよう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、日曜日は模試やテストでほとんど埋まってしまうと考えたほうが良いでしょう。
人によって異なりますが、多い受験生だと4・7・9・10・11・12月は模試で埋まります。
そのため、平日を上手に利用できるような計画を立てましょう。
4.志望校について改めて確認
6年生になったら、志望校について改めて確認しておくことも重要です。
スケジュールは志望校に合わせて立てる必要があるため、6年生になった時点で、その学校で良いのか、通えるようになったら何をしたいのか子供と話し合ってみてください。
5.5年生までの復習も忘れない
もちろん、過去問だけでなく5年生までの復習も忘れてはいけません。
6年生になった段階で、5年生までの勉強はマスターしているのが理想です。
主に3〜5年生までの内容は復習が必要ですから、遅くても6年生の4月までには復習を終えておきましょう。
中学受験!6年生の勉強スケジュールの立て方
ではここから、中学受験にチャレンジする6年生の勉強スケジュールの立て方をご紹介します。
1.予備時間を確保しておくことが大事
計画はどんなにきっちり作っても狂っていくものです。
受験までカツカツのスケジュールを組んでしまうと、直前になって時間が足りなくなってしまうため、1週間のうち15%は予備時間を作っておきましょう。
予備時間は土曜日や模試やテストのない日曜日の午前中に予定しておくと良いです。
2.親もサポートすること
勉強のスケジュールを一緒に立てたら、親の役目は終わりではありません。
平日は子供一人で集中して勉強したほうが良いですが、休日は親が勉強をサポートしてあげましょう。
解けなかった問題を一緒に考えてあげたり、苦手な部分を一緒に取り組んであげたりすると良いです。
3.基本習慣は毎日行うのがベスト
音読や計算などの基本勉強は学力の土台のようなものですから、6年生になっても続けるべきです。
難しい問題の解き方がわかっていても、計算ミスをしてしまっては点は取れません。
1日のうち短い時間でも良いので取り入れておきましょう。
4.過去問対策は日曜日の午後に
日曜日をどう使うかも、受験に合格するかどうかに大きく関わっています。
特に過去問は重要な勉強ですから、模試等のない日曜日の午後〜夜にやるよう計画しておくのがおすすめです。
6.足りない時間は朝と夜で調整
計画を立てていくと、必ずと言って良いほど週によって、あるいは月によって足りない時間が出てくるはずです。
そのような時は朝と夜で調整するのが良いでしょう。
登校前や就寝前の短い時間でもできることはあるはずですので、足りない時は有効活用してください。
7.スケジュール表はパソコンで作るのがおすすめ
スケジュール表はあとあと調整しやすいよう、手書きではなくパソコンで作るのがおすすめです。
学校や塾で紙ベースの物をもらった場合は、パソコンにスキャンしてパワーポイントなどで作ると良いでしょう。
5年生の2月から受験本番の2・3月まで立てよう!(まとめ)
受験本番までのスケジュールは5年生の2月から本番の2・3月まで立て続けましょう。
大まかな流れは、
・5年生2月、6年生3月 志望校の確認、5年生までの復習
・4・5月 基本演習、間違えた部分の対策
・6・7月 オープン模試を受ける、志望校判別テストを受ける
・8・9・10月 家庭学習に力を入れる、塾の夏期講習に通う
・11・12月 過去問を解く、体調を整える
・1月 受験対策
・2・3月 本番
となりますので、これに沿って計画を立てると良いです。
スケジュールは狂うことが多いですから、立てた後も調整を忘れないようにしましょう。