中学受験にかかる費用は、総額でいくらぐらいなの?|中学受験エリート

中学受験にかかる費用は、総額でいくらぐらいなの?

 

 

首都圏では5人に1人が中学受験しています。

日本全国で私立中学校に通う生徒の割合は、全体の7.6%(2021年度)にもなり関心は高まっています。

 

一方、気になるのが受験にかかる費用。ここでは、受験のその日までかかる費用についてまとめました。

 

中学受験にかかる費用とは、どういう内訳で構成されてる?

 

中学受験はの費用は極端に言えば、受験料と当日の交通費だけです。

といっても、実際は受験までには塾や塾の特別講習、参考書などさまざまな費用がかかります。

受験をいつから始めるかによっても費用の総額は変わってきます。ここではそれら費用ひとつひとつについて説明していきます。

 

1)受験料

 

中学受験は願書と並行して受験料を納めるところがほとんどです。

最近はWEB出願も増えてきており、受験日の月まで受験料納付期限がある学校もあります。

 

一般的には11月から12月が願書提出のピークで、そのタイミングで受験料を納付すると考えてください。

東京都が公表している令和4年度のデータによると、都内私立中学校 182校の1校あたりの平均受験料は23,627円です。

 

2~3万円で想定してくとよいでしょう。

ポイントは、併願すればするほど受験料は増えるということです。

首都圏では生徒1人あたり、5~6校受験するといわれていますから、6校受験で最大18万円もの費用がかかります。

 

年末の時期に大きな出費になりますので、あらかじめ準備しておくことが肝心です。

一方最近注目されている公立中高一貫校は2,200程度、国立中学校なら5,000円程度が相場です。

私立に比べて随分と費用が抑えられるというのも魅力です。

 

2)塾の費用

 

中学受験で一番費用がかかるのが、この教育費です。

何年生から中学受験に取り組むかで変わってきますが、受験まで2年間と考えた場合(4年生の2月頃から通塾する)で試算してみましょう。

 

受験校や塾によっても費用は変わりますが、塾代は月3万~6万程度とされています。

これは季節ごとの特別講習は春と秋はだいたい7万円、夏期講習は20万円ほどかかる場合もあります。

 

こうした点から考えると、2年間の塾代は最大で6万円×24ヶ月+各種講習34万円×2年=212万円どなります。

年間106万円を月割りにすると毎月約9万円の塾代がかかることになります。

 

もちろん志望校や塾によっても費用は変わるのであくまでも目安の金額です。

他にも家庭教師や通信教育などを追加すると、費用はより一層かかります。

 

また意外と見逃せないのが各種模試費用です。

模試代は1回3,000円程度だとして、年6回ほどありますから、2年間で36,000円になります。

 

3)参考書・問題集代

 

見落としがちな費用がこの参考書・問題集代です。

塾から指定されて追加購入する場合や、自主的に購入するなど意外とちりも積もればという形で気が付いたら年間5万円程度使っているということも珍しくありません。

 

また、スマートフォンやタブレットで効率的に学習したいと考えているご家庭もあるでしょう。

 

安いもので1万円以下で手に入りますが、通信費や月額固定費がかかるものもあります。

費用を抑えたい場合は買い切り型で自宅のWifiを使うタイプにすると通信費はかかりません。

 

4)交通費・食費

 

塾まで電車で通う場合は、交通費がかかります。

また車で送り迎えするにしても、ガソリン代がかかります。

また、塾にお弁当を持って行ったり、なにか軽食を持たせたりすると多少費用がかかります。

 

5)受験本番の宿泊費や交通費

 

通学は基本的に1時間圏内が理想ですが、遠方の学校を受験することもあると思います。

受験本番は8時過ぎから学校に入り、9時前後には試験開始という学校が多いです。

 

そのため、朝不測の事態を避けるためにも近くのホテルに前泊するというケースも珍しくありません。

リラックスできるようにするために、親子2人で2万円程度は想定した方がいいでしょう。

 

遠方の受験校が多ければ多いほどホテル代や別途食事代、交通費などもかかります。

そういう点で考えると6年生の受験料納付から本番までは、別途費用がかさむ時期と言えます。

 

6)入学手続時納入金

 

併願の場合には、とても重くのしかかる「入学手続時納入金」というものがあります。

滑り止めが先、本命が後の日程だと、納付期限の都合でこの入学手続時納入金を滑り止め校に納める必要があります。

 

また併願校の結果が出るまで待つ代わりに延納金を収めると締め切りが伸ばせる延納制度があったり、納入しても辞退時には幾分か返金されたりと学校によって制度がまちまちです。

 

併願の際には本命校以外の納入金が必要になると思って準備しておきましょう。

ちなみに都内の私立中学校の入学金の平均は261,174円です。

あくまでも平均なので、受験校ごとに延納制度があるかなど含めて下調べしておきましょう。

 

私立中学受験の費用は2年間で200万円~300万円

 

私立中学を受験するには、

 

・塾代月6万
・季節講習全て参加
・模試は年6回
・参考書や問題集は年5万
・併願6校
・入学手続き時納入金が2校

 

で考えると200万円~300万円ほどかかると思われます。

もちろん受験校が少なかったり、近くの学校であれば合計費用は下がります。

 

そのためにもまずは志望校や塾の情報をしっかりと調べて、事前に費用のシミュレーションを行うことが大切です。

 

私立中学校は合格してからも費用はかかります。

そのためにもいらない費用も洗い出して、必要な費用と無駄な費用をしっかりと選別していきましょう。

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