お子さまの友達が私立中学に行くとなれば、ご自身のお子さまも私立中学に行く可能性が高まります。
しかし、私立中学校に行く予定をしていなければ、いくら必要なのかわからない方が多いのも事実です。
何も調べずに私立中学校に行くと決めてしまうと、受験にかかる費用や合格後に発生する費用に驚いてしまうケースも少なくありません。
本記事では、中学校受験に必要なお金はいくら必要なのか、年収はどれくらいあったら安心できるのかをまとめました。
事前に受験に必要な費用や、年収の相場がわかっていれば、十分に対策できますよね。
これから中学校受験を考えている方、年収はどれくらい必要なのか知りたい方は参考にしてください。
【中学受験】子供が2人の場合、年収はどのくらい必要？
お子さまが2人とも中学受験するとなれば、年収はいくら必要になるでしょうか。
中学受験に必要な費用もあわせて紹介します。
①1000万円がボーダーライン
結論、お子さまが2人いて、2人とも私立中学に行くとなれば、最低でも年収1000万円は欲しいところです。
なぜ、最低でも1000万円が必要になるのでしょうか？
一般的に、私立中学校を目指すご家庭は、塾と家庭教師のセットで勉強しています。 ざっくりと塾や家庭教師にかかる費用を計算してみましょう。
塾は小学校4年生から通わせるご家庭が多く、小学校4年生〜6年生まで通えば、1人あたりの費用は100万ほど必要です。
さらに、塾だけだと不安なご家庭も多く、家庭教師も一緒に依頼するパターンが多いです。
仮に、小学校6年生で家庭教師に依頼すれば、必要な費用は約15万円になります。
中学受験に必要な大体の費用は把握できましたか？ 後ほど、塾や家庭教師に必要な費用を詳しくご紹介します。 まず、年収1000万円だと月にどれくらい入るのか知っておきましょう。
②年収1000万円の手取りって？
「年収1000万円の手取りは単純計算で、月に80万くらい？」と思う方がいるでしょう。
ですが、収入額が上がるほど納める税金は増えるため、実際に受け取る金額はだいたい月に60万になります。
そして、税金で引かれたあとに必要な費用は、生活費です。
生活費を引いたあとの手取りはいくらになるでしょうか？
総務省統計局が行った、2022年4月分の家計調査では、2人以上の世帯の消費支出は30万4,510円でした。
*2022年4月分の家計調査by総務省統計局
仮に手取りで60万があっても、60万-30万＝30万と半分になってしまいます。
年収が1000万円あっても、手取りは月に30万あたりと知ったうえで、中学受験に必要な費用を見ていきます。
③塾の費用
前述した通り、中学受験の塾に必要な費用はだいたい100万円になります。
学年によって必要な塾代は変わりますが、一般的に小学校4〜5年生は、月に27,000円〜40,000円です。
小学校6年生だと、塾の回数や1回の授業時間が長くなるため、月に36,000円〜55,000円が必要になります。
紹介した最低の金額で計算しても、年間に必要な金額は、小学校4〜5年生で約32万円、小学校6年生で約43万です。
小学校4年生から6年生までの必要費用を合計すると、だいたい75万円です。
ですが、75万円は1人あたりの計算なので、私立中学校に2人行くとなれば、合計150万円が必要になります。
④家庭教師に依頼した場合の費用
多くのご家庭は、塾だけだと合格できるか不安ということで、家庭教師に依頼するパターンも多いです。
家庭教師は、自宅に訪問して勉強を教えてくれるので塾代より高くなる可能性があります。
一般的な家庭教師1回の費用相場は、3,000円〜5,000円です。
家庭教師に週1回の依頼をした場合、月に必要な費用は12,000円〜34,000円です。
週2回の場合、月に必要な費用は24,000円〜68,000円とかなり高額になります。
仮にお子さまが小学校6年生から家庭教師に依頼して、週1回の授業で計算すると、年間14万円必要になります。
年間14万円もお子さま1人あたりの計算なので、2人が私立中学校に行くとなれば、年間28万円が必要になります。
【中学受験】2人合格した場合、月々いくら必要？
中学受験する前に必要な費用を紹介しましたが、中学受験のあとに必要なお金はどれくらいでしょうか。
私立中学校の授業料はいくら？
その他の費用は？
中学校受験に必要な費用を把握できましたか？
中学校受験でかなりの費用がかかりますが、私立中学校は入学してからも費用がかかります。
私立中学校は公立とはちがい、授業料を納める必要があります。
令和元年に文部科学省が発表した、私立中学校の授業料は年間41万円ほどになります。
*私立中学校の授業料by文部科学省
授業料に加えて、入学当初は入学料の約19万、施設整備費などの約19万円が必要になってきます。
授業料41万円＋入学料19万円＋施設整備費19万円＝合計79万ほど納める必要があります。
入学料は初年度だけとはいえ、授業料と施設整備費は毎年払う必要があるため、最低でも60万円は必要でしょう。
仮に2人とも私立中学校に進学した場合、初年度の必要な費用は合計158万円となります。
まとめ
本記事では、中学校受験に必要な費用はいくらか、年収がどれくらいあればいいのかを説明しました。
公立学校とちがい、私立中学校は納める費用が高くなります。
現状、お金に余裕がないのであれば、時間のあるうちに節約したり、中学校は公立学校に行かせて高校から私立にしたりするなどして、対策しましょう。