中学受験本番で実力を出し切るためには、事前準備が非常に大切です。
事前準備をおろそかにすると、予想外のトラブルが起こる要因となります。
場合によっては、パフォーマンスに影響が出る可能性もあるでしょう。
この記事では中学受験の試験日に気をつけることと、起こりうるトラブルの対策方法を紹介します。
中学受験の試験当日に気を付けること5つ
試験当日に向け、気を付けておきたいことを以下5つのカテゴリに分けて紹介します。
2.到着時間
3.移動経路
4.食事
5.休憩時間
なお、事前準備の項目をチェックリストにしておくと、視覚的にもすぐ確認できておすすめです。
それでは具体的な内容について見ていきましょう。
1.持ち物
中学受験当日の持ち物は意外と多いです。忘れ物がないように、持っていくものを一覧にして整理してみましょう。
絶対必要なもの | あると安心なもの |
---|---|
・受験票 ・筆記用具 ・腕時計 ・ハンカチ ・ポケットティッシュ ・飲み物 ・お弁当 ・マスク ・交通費 ・その他学校指定の持ち物 |
・間食(チョコレートやラムネ) ・防寒具 ・常備薬 |
筆記用具はえんぴつ削りや予備の消しゴム、コンパス(必要に応じて)などを見落としがちなので気を付けましょう。
また、中学受験の時期はインフルエンザなど感染症が流行る季節です。
体調を壊して他の入試に影響しないよう、マスクや除菌シートなど感染対策になる持ち物も忘れないでください。
2.到着時間
受験当日は、遅くとも試験開始30分前に会場へ到着するのがベストです。
試験開始時間のギリギリに到着すると、受験生がすでにそろっている焦燥感や、緊張感ある雰囲気に飲まれてしまう可能性があります。
落ち着いて試験に挑むためにも、余裕をもった到着が大切です。
また、会場への到着時間だけでなく、起床時間にも余裕をもつと良いでしょう。
目覚めてから朝ごはんを食べ、少しリラックスできるくらいの余裕があると気持ちも安定してきます。
3.移動経路
試験日の移動ルートは、事前にシミュレーションしておくと良いでしょう。
特に初めて行く試験会場の場合、周囲の道路状況が分からなかったり、公共交通機関の乗り換えに戸惑ったりすることがあります。
気持ちに焦りや不安が出ると、その後のパフォーマンスにも影響が出やすくなります。トラブルを避けるためには十分すぎるくらいの準備を大切にしてください。
4.食事
食あたりや試験当日の体調不良を防ぐため、子どもの食事に配慮しましょう。
試験1週間前から試験が終わるまでは、牡蠣や刺身など食あたりの可能性がある生モノ類は避けるのが無難です。
お子さんが何を食べるとお腹を壊しやすいか意識しつつ、普段通りの献立を立てれば何も問題はありません。
午後からも試験がある場合は、お弁当にお子さんの好きなおかずやメッセージを添えてあげると、緊張がほぐれて力になれるのではないでしょうか。
5.休憩時間
休憩時間にまずすべきことは、トイレへ行くことです。
トイレ以外は、次の科目へ向けて頭の切り替えをする時間に費やすのがおすすめです。
たとえ前の科目のできが悪かったり、結果が不安になったりしても、次の科目に集中するよう心がけましょう。
次の科目を予習する際は、闇雲に問題集などを見返すと、あれも分からないこれも分からないと逆に不安になるかもしれません。
そのため、休憩時間にチェックするポイントは、あらかじめまとめておくと安心です。
試験当日に起こりうるトラブルに備えよう
試験当日に起こりうるトラブルを想定することで、適切な対処ができます。
対処法が分かっていれば冷静さを失うことはありません。
ここでは、よくあるトラブル3つの対処法を紹介します。
受験票や筆記用具の忘れもの
どんなに気を付けていても、忘れものが発生することはあり得ます。
忘れると特に焦りやすいのが、受験票と筆記用具です。
受験票を忘れないための対策としては、親がコピーを持っておくことです。
筆記用具を忘れた場合は、近くのコンビニやスーパーで購入しましょう。
いざ忘れものがあっても、焦ったり子どもを怒ったりしてはいけません。
どうするか困ったときは、速やかに担当職員に相談すれば解決することも多いです。
極度の緊張やプレッシャー
中学受験という普段と違うシーンでは、緊張感やプレッシャーを感じやすいものです。
普段はメンタルの強い子でも、初めて緊張やプレッシャーを感じることもあります。
そのため「緊張やプレッシャーは感じるもの」ということを前提にして動くことが大切です。
子どもに緊張をほぐすためのリラックス方法を伝える、親がプレッシャーになる言葉を言わないなどの工夫をしましょう。
試験中の体調不良
試験当日は緊張やプレッシャーから、お腹が痛くなる子もいます。
下痢止めは必需品ですので絶対に持って行きましょう。
なお、子供が会場への移動中に体調不良を訴えるかもしれません。
その際は公共交通機関や車から降り、少し休ませるといった対処も必要です。
場合によっては別室受験ができるかどうか、学校へ問い合わせることも検討しましょう。
まとめ
中学受験の試験日のトラブルを避けるためには、まず何よりも事前準備の徹底が大切です。
とはいえ、しっかり準備したつもりでも何らかのトラブルが起きるときは起きます。
その際は慌てずに、冷静な対策がとれるようにトラブル想定をしておきましょう。
子どもが最後まで諦めず中学受験へ取り組むためにも、親が一緒にサポートしていきましょう。