子どもの口から「中学受験やめたい」という言葉がでてくることはどの家庭でもあり得ます。
本記事では、言われたときの対処法や、子どもが中学受験のシーズン中にやめたくなってしまうきっかけを解説しました。
ぜひ最後までご覧ください。
「中学受験やめたい」と子どもが思うきっかけ
子どもが小学校6年生になってから急に「受験をやめたい」といったり、受験シーズン真っただ中でやめたいと言い出すきっかけを紹介していきます。
主に以下3つがきっかけとして考えられます。
・周りとの差に落ち込む
・親からのプレッシャー
やる気が出ない
中学受験は小学生全員がやるわけではありません。
子どもの周りには同じく受験をする友達としない友達がいるでしょう。
つまり、周りには勉強せずに楽しく遊んだり、習い事をして過ごしている友達がいるのです。
その中、自分だけ毎日塾に通って家でも勉強をするというのを繰り返すのは簡単な事ではありません。
やる気が無くなってしまうことは誰でもあり得ます。
また、勉強しても勉強しても結果が出ずに心が折れてしまうこともあるでしょう。
中学受験はやる気がない時にどれだけ頑張れるか、どれだけ支えてもらえるかが大きな鍵になっていきます。
周りとの差
同じく中学受験合格を目指す子ども達に囲まれて毎日塾で勉強しているので、否が応でも自分と周りの子の成績や学力を比べてしまいます。
ほとんどの子どもにとって上には上がいるので、その上のレベルを見てやる気を燃やせる子もいる一方で「もうダメだ」と諦めてしまう子も大勢います。
志望校も勉強のタイプも違う他人と自分を比べても意味がなく、自分が決めた目標に向かって成長できているかが肝であることを、子どもに分かってもらわなければいけません。
親からのプレッシャー
中学受験は子どもが主人公ですが、親にもかなり大きな負担がかかります。
子どもの将来を思って始めた中学受験のはずが、いつのまにか親のエゴを押し付けて、親の為に頑張らなきゃと思う子どもも少なくありません。
子どもは塾や学校でも毎日勉強をしているので、家に帰ってきても親からのプレッシャーがあると心も体も休まりません。
いつか心が折れてしまう時がくるでしょう。
子どもが中学受験をやめたいとこぼしたとき、親としての接し方はどうだったかを一度確認してみるといいでしょう。
子どもに「中学受験やめたい」と言われたら
では、実際に子どもに「中学受験やめたい。やめてもいい?」と言われたらどう対応すればいいのかを解説します。
ここでノウハウの話に入る前に、最も重要なことをお伝えします。
「親は子どもにとって一番の理解者であり、味方である」ということです。
中学受験をやめたいというのは1つの子どもからのヘルプサインです。
まず、その助けを求めてる子どもを支える親という立場を忘れないでください。
絶対に否定せずに落ち着いて話を聞く
まずは子どもの話を落ち着いてゆっくり全部聞きましょう。
子どもが話し終わるまで、話を遮ったり、否定しては絶対にいけません。
子どもは勇気を出して、自分で自分のことを判断しているのでまずはその訳を全て聞いてあげましょう。
話を聞いてあげるだけで、心や考えの整理がつきやる気が再燃してくる子どももいます。
やめたい理由を探り、塾の先生などにも相談
話を聞きながら、子どもが受験をやめたいと思った一番の理由を探ってみましょう。
子どもは自分のことを正しく客観視はできません。
なので、子どもが言っているやめたい理由と本当の理由は違う可能性もあります。
決して否定せずに、まずは別にやめても大丈夫と安心させることが重要です。
話を聞き、大体理由が掴めたら塾の先生や家庭教師の先生にも相談してみましょう。
彼らは子どもの受験に関してはプロフェッショナルなので、この時期に子どもが受験をやめたくなることの経験が多いです。
相談すれば、今後の動きや家庭でのサポートの仕方を教えてもらえるはずです。
まずはその指示やアドバイスに従ってみましょう。
やめさせるべきかどうかの判断基準
中学受験をやめたいと言った子どもに実際にやめさせるか否かの判断基準を解説します。
中学受験の将来的なメリットなどは子どもは親より理解できていません。
なので、子どもがやめたいと言ってるから素直にやめるというのでは、今後大きな後悔をする可能性があります。
本当にやめさせるべきかどうかをしっかり判断していきましょう。
子どもが受けているストレスの強度やその反応
まずは、子どもが受験勉強の過程で酷く強いストレスを受けている場合です。
そのストレスは、体調や言動、学力に反映されることがあるので日々注意深く子どものことを見てあげましょう。
精神的ストレスは一生の心の傷になる可能性もあります。
受験を始める前とはまったく違う性格や言動をするようになった場合は注意が必要です。
模試の偏差値
模試の偏差値が志望校や全国平均などから大幅に低い場合は受験をやめる検討をしてもいいかもしれません。
中学受験はどこの中学に入るかが最も重要です。
入れるところに入ればいいというわけではありません。
そのまま高校受験する必要がない、充分な教育を受けられるところに入学しなければ、中学受験にかかる費用に見合った結果は得られないでしょう。
なので、子どもが中学受験をやめたいと言った時期と中学受験本番の時期を考えて、受かる見込みがないと現実的な判断を下すことも重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は子どもが中学受験をやめたいという理由と、親の対応とやめさせるべき基準について解説しました。
中学受験は良くも悪くも子どもの人生を大きく変えるイベントです。
また、親にとっては費用面や子どもの過程でのサポートなど負担も大きいです。
ですが、中学受験を受けなくても充分幸せな人生を送ることができます。
子どもにとって、親にとって、中学受験は続けるべきか子どもと一緒に慎重に考えてみてください。