希望校の偏差値に届いておらず「合格できるか不安」という悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
しかし今は偏差値が足りなくても、後から伸びて合格できる子はいます。
伸びしろがあれば、中学受験に成功する可能性は十分あるのです。
この記事では、中学受験の偏差値と子どもの伸びしろについて見ていきましょう。
中学受験の偏差値が届かないときは伸びしろを見つける
中学受験に向けて偏差値を上げるためには、これから伸ばせる分野を見つけることが大切です。
科目の中のどの問題に伸びしろがあるかまで、細かく見ていくと対策しやすくなりおすすめです。
例えば「算数の中でも図形問題、図形問題の中でも四角形の面積の問題」のように、細かく絞りこみます。
模試の結果から問題ごとの正答率をチェックすると、伸びしろが見つかりやすいです。
「全体正答率が比較的高めにも関わらず間違っている問題」が伸びしろになります。
今は偏差値が足りなくても中学受験で伸びる子の特徴
中学受験で伸びる子には、次のような特徴が見られます。
・素直に学ぶ姿勢がある子
・諦めずに取り組める子
これらの特徴は生まれもった性格というよりも、周りの言葉や環境によって十分変えられるレベルの特徴です。
そのため、子どもの好奇心や忍耐を親がサポートすることで、子どもの伸びしろは変えられます。
それでは伸びる子の特徴について、もう少し詳しく見ていきましょう。
好奇心が旺盛な子
好奇心が旺盛な子は、知らないことを知るのが楽しいと感じており、多くのことに興味関心を持って取り組めます。
受験勉強でもその好奇心を活かし、分からない問題に取り組むなど積極的な姿勢を期待できます。
子どもの好奇心を育てるためには、何事にも疑問をもつクセをつけさせたり、すぐに答えを与えず子どもに考えさせたりすると良いでしょう。
素直に学ぶ姿勢がある子
素直に学ぶ姿勢がある子は、吸収力が高い傾向にあります。 素直さというのは大人でも難しいものですが、
・否定から入らないこと
などが素直さの一歩といえます。
「絶対にこう」という頑なな思い込みや曲げられない気持ちがあると、いざ間違ったとき受け入れるのに時間がかかります。効率的に結果を求めるなら、素直さは大切はポイントです。
諦めずに取り組める子
中学受験は小学校4~5年生頃から本格的になるため、数年間という長期間の戦いになります。
そのため、忍耐力があり諦めずに取り組める子は、最後まで実力を伸ばせる傾向です。
諦めの気持ちが出てくると、モチベーションを維持するのが難しくなります。
その結果、集中力が低下したり雑念が多くなったりするため、なかなか勉強に身が入りません。
もちろん、一時的にモチベーションが下がることは誰しもあります。
モチベーションを維持する環境づくりや、子どもを褒めてやる気を引き出すといった工夫が大切です。
中学受験に向けて偏差値を伸ばすのに大切なこと
偏差値を伸ばすには、現状維持のままでは難しい可能性があります。
現状を見直し、気持ちと環境の面から支えていくことが偏差値アップにつながります。
ここでは中学受験に向け、偏差値を伸ばすのに大切なことを3つ見ていきましょう。
子どものやる気を失わせない
子どものやる気を失わせないよう、親が徹底的にサポートしていきましょう。
何をするにしても、本人のやる気は結果に大きく反映されるものです。
子ども本人にやる気がなくなった場合、偏差値を伸ばすのはとても難しいでしょう。
子どものやる気を高めるには、次のような方法があります。
・積極的に褒める
・子どもと一緒に考える
・気持ちに寄り添う
親の行動は子どものやる気に大きく影響すると考えておきましょう。
伸びしろのある分野を対策する
伸びしろのある分野をしっかりと対策することで、総合的な偏差値を上げることが可能です。
伸びしろのある分野とは、要するに現在苦手としている分野です。
分からないから避けてしまったり、得意分野ばっかり勉強したりすると、偏差値の大きな向上には繋がりません。
記事の前半でお伝えしたように、模試の結果を分析し、伸びしろのある分野をまずは見つけましょう。
苦手な分野をしっかり理解するためには、分かるまで丁寧に教えてくれる人が必要です。
家庭教師など、マンツーマンで向き合ってくれるサポートがおすすめです。
勉強の時間配分を考える
伸びしろを伸ばすために、これまでとは勉強の時間配分を変えるのもひとつの手です。
伸びしろのある分野にしっかり勉強時間を割くと、大きな飛躍を期待できます。
得意分野は少し時間を削り、伸び代のある分野を多めに勉強するなど、スケジュールを組み直すことを考えてみましょう。
学習スケジュールに迷っている場合は、プロである塾や家庭教師に相談するのもおすすめです。
まとめ
中学受験に向けて偏差値を伸ばすためには、まず子どもの伸びしろのある分野を見極めます。
模試の結果に細かい科目・分野別の正答率が記載されているため、間違いやすい分野を繰り返し復習してみてください。
これからの環境づくりや親のサポート次第で子どもの偏差値を伸ばすことは可能ですので、諦めずに受験対策していきましょう。