家庭教師は、知人の先生に直接お願いする場合があるかもしれませんが、一般的には、先生を管理統括している会社があり、その会社を通してお願いすることになります。
家庭教師の管理会社は、ホームページなどで「指導方針」を謳っているところがあります。
しかし、実際は家庭教師の先生個人に任されている部分が多いので、気を付けなくてはなりません。
今回は、一般的な家庭教師の「指導方針」や「授業の進め方」を具体的に解説します。
まずは、お子様の学習指導に合うかどうかを検討してみましょう。
家庭教師の指導方針について
「指導方針」については、管理会社のホームページやパンフレットなどから情報を得ることができます。
どの管理会社も、お子様の学力や目標に合わせた学習指導をすることに重点を置いていますが、なかには「独自の強み」を持っている会社があるようです。
その「独自の強み」を3つのケースに分けて紹介しますので、ご覧ください。
相性の良い先生選びに力を注ぐ
家庭教師の管理会社は、相性の良い先生をつけるために、事前に生徒についての情報を集めることになります。
担当の先生を決めるにあたって、生徒の学力や目標は、間違いなく聞かれるはずです。
相性の良い先生選びに力を注ぐ会社の場合は、さらに、生徒の学習意欲や自主学習の様子なども細かく聞かれることになります。
管理会社では、生徒に合う先生をつけたいという考えなので、現状を正直に話すようにしましょう。
お子様の自主性や意欲を大切にする
勉強に苦手意識のある生徒が、勉強に集中するようになるためには、生徒本人が「安心して前向きな気持ちを持ち続けること」が大切です。
家庭教師の先生が、本人の言動を認めてあげれば「自己肯定感が向上すること」につながるでしょう。
それから、理解度が上がってテストの得点も上がれば「成功体験を実感して気持ちが前向きになること」につながるかもしれません。
このように、生徒の気持ちを安定させたり、前向きにさせたりすることに重点を置いている会社があるようです。
気持ちをプラスの方向へ導くことは、簡単ではありませんが、それがうまくいけば学力アップの可能性が大きくなるでしょう。
学習指導にAIを活用する
家庭教師の管理会社によっては、AI(人工知能)を使って学力診断をして、効果的な学習内容を見出し、それを学習指導に活かすという方針のところがあるようです。
しかし、AIは、あくまで人工知能ですから、膨大なデータがあって初めて信憑性が出てくるものです。
それから、AIの結果を上手く活かせるかどうかは、担当の先生の力量にかかっているところがあります。
ですから、家庭教師の先生が信頼できるかどうかを重要視するべきでしょう。
家庭教師の授業の進め方について
家庭教師の管理会社への申込みが終わると、次は家庭教師の先生と初顔合わせをすることになります。
特に問題が無ければ、その先生から生徒への学習指導が開始されます。
保護者の方は「もしかしたら、授業内容が合わなくて、成果が出ないのではないか?」と心配してしまうことがあるかもしれません。
それでは、先生との初対面から授業の進め方までを詳しく解説しますので、確認してみましょう。
初回のご挨拶と面談
家庭教師の管理会社は、初回訪問時にはご挨拶と面談だけとして、特に問題が無ければ、次の回から学習指導に入るというケースが多いようです。
もしかしたら、初回の面談後に、保護者から
「うちの子は、この先生とは合わないかもしれない。」や
「この先生では、うちの子の目標が達成できないかもしれない。」
などの声が上がるかもしれません。
それとは逆に「この先生なら、安心して任せられる。」と感じるかもしれません。
したがって、初回の面談は、保護者の方の意志確認のために必要であるということがいえます。
ですから、初回の面談があるかどうかを事前に確認すると良いでしょう。
授業の進め方
授業がある日の大まかな流れは、次のようになります。
ご家庭を訪れた先生は、まず保護者の方と挨拶をかわし、生徒が待つ部屋へと入ります。
保護者は、勉強の邪魔にならないように、リビングなど別の部屋で待つことになります。
学習指導が終わると、次回の確認をしながら先生を見送ります。
保護者の方は、授業の流れを実際に観察することはできないので、気になるところでしょう。
一般的な授業の進め方は、次のようになります。
・前回の宿題の確認:しっかりと考えて解いているかをチェックします。
・本時の学習指導:理解度に合わせて解説の量を調整しながら問題演習を進めます。
・宿題の指示:取り組みやすいように配慮して宿題を与えます。
力量のある先生は、生徒をよく観察しているため、的確な指導をすることができます。
ですから、生徒は勉強に集中しやすくて楽しいと感じるでしょう。
家庭教師の指導方針や授業の進め方について -まとめ-
家庭教師の管理会社によって、「指導方針」の特色に若干の差があるものの、「生徒に合わせた指導に重点を置く」というところは共通しているようです。
家庭教師の先生の「授業の進め方」については、生徒の学力や目標によって大きく違うことがありますが、生徒にとって最適な指導をするために柔軟に対応してくれるはずです。
「うちの子は、塾よりも家庭教師の方が合うかもしれない。」という保護者の方は、まずは家庭教師の管理会社へ相談してみて、良い先生をつけてもらえるように積極的に話を進めてみると良いでしょう。