中学受験の時期が近づくにつれ、「入試で力が発揮できるだろうか?」という不安に襲われてしまう方がいるかもしれません。
このような時期に、心身の健康を保ち続けて、効果的な勉強を続けることができれば、きっと入試でも力を発揮することができるでしょう。
このたびは、中学受験直前の「心身の健康の保ち方」や「効果的な勉強の進め方」について詳しく解説します。
お子様に「がんばった成果が出て合格できた。」という達成感を味わってもらうためにも、出来る限りの対策を講じるようにしましょう。
心身の健康を保つことが大切
中学受験の2か月ほど前になると、お子様自身も受験を強く意識し始める頃です。
緊張感が強すぎると、精神的に不安定になってしまいますし、勉強をがんばりすぎると疲れがたまってしまいます。
こうなると、自主学習の集中力や処理能力が、かなり下がってしまうかもしれません。
学習の成果を上げるには、心身の健康を保つことが何よりも大切です。
特に、受験直前の時期に気をつけてもらいたい点をまとめてみましたので確認してみましょう。
生活リズムを整えて健康的な毎日を
受験直前の焦りや不安などから、勉強時間を急激に増やしたり、夜型を無理に朝型に変えたりすると、お子様によっては負担が大きすぎて体調を崩してしまうかもしれません。
それから、食事の面でも、栄養のことを気にしすぎてしまうと、バランスが悪くなってしまうこともあり得ます。
保護者の皆さんは、受験が近づいてきても「いつも通りの生活リズムを続ける」ことを心がけましょう。
保護者のサポートで安心の学習環境を
中学受験を目指す生徒の保護者の皆さんは、塾のスケジュール管理や自主学習のチェック、ときには隣で一緒に勉強するという方がいるかもしれません。
お子様は、いつも見守ってくれる保護者が居て、心強いと感じているはずですし、勉強に身が入りやすくなるでしょう。
特に、受験直前はピリピリしているため、保護者の声掛けに対して過敏に反応してしまうことが考えられます。
受験の合否のことばかり言ったり、他の生徒と比べて成果が出てないなどと言ったりすれば、お子様は不安が大きくなるはずですから、そのような声掛けは慎みましょう。
効果的な勉強を進めることが大切
受験まで残り数か月の時期が来ると、「このままの調子で勉強を続けていて大丈夫なのだろうか?」という不安に襲われてしまうことがあるかもしれません。
しかし、適切な勉強を継続することができれば、残り数か月で学力を伸ばすことも十分に可能です。
一口に「適切な勉強」とは言っても、お子様の学力や目標によっては、異なるところがあります。
この項では、一般的に最適と考えられる受験直前の勉強の進め方をご紹介しますので、お子様に合う学習方法を検討してみましょう。
基本問題の解き方を一通りチェックする
中学受験問題で、特に算数の応用問題は、初めてみる問題をその場で考える力が必要になります。
応用問題が解けない生徒は、基礎の抜けがあることが少なくありません。
難しい問題を解く力をつけたいという意識が強すぎると、基礎がおろそかになり、忘れてしまうことがあります。
難しい問題であっても、基礎知識の組み合わせで答えを導けるようにできています。
ですから、基礎力に少しでも不安があれば、基本問題を一通りチェックして理解を深めることをおすすめします。
極端に難しい問題は避ける
前の項では、基礎固めの重要性について述べましたが、難しい問題はやらない方が良いのでしょうか?
それは、そうと言い切れないところがあります。
もしも、お子様の基礎力がしっかり固まっていれば、やや難しめの問題演習をしても良いといえるでしょう。
受験直前の時期は、着実に学力をつけるように考えるのであれば、極端に難しい問題は避けるべきでしょう。
難問よりも、いままでの学習で何とかがんばって解けた問題を解き直して、確実に解けるものを増やす方が得策といえます。
入試過去問題を解き直す
中学受験の勉強を開始するときに、希望する受験校の「入試過去問題」を閲覧して、問題の傾向や難易度をつかんだ人が多いはずです。
目標に到達するためには、どのような勉強をどれだけやれば良いかを考えてから、受験勉強に取り組み始めたのではないでしょうか?
中学受験の勉強は「過去問に始まり過去問で終わる。」と言われています。
受験直前に解き直してみると、自分の成長を感じることができるでしょうし、新たな課題が見つかるかもしれません。ぜひ、過去問題を解き直して、入試までの勉強の進め方を再確認してみましょう。
中学受験の直前に出来る対策法について -まとめ-
受験直前は、入試のプレッシャーで不安になりやすい時期ですが、心身の健康を保ちながら、適切な勉強を続けることができれば、しっかりと成果を出すことができます。
保護者の皆さんが、食事のバランスや生活リズムを整えて、温かく見守ってあげることで、お子様の心身の健康は保たれるはずです。
それから、勉強の進め方では、基礎の理解が最重要課題であるといえます。基礎の理解を深めることを意識して、着実に得点力をつけることをめざしましょう。