中学受験において重要な教科である算数、なかなか点数が伸びずに困っている方も多いのではないでしょうか。
中学受験の算数で重要なことは「基礎固め」です。
算数の点数が伸びないお子さんは、これから解説する算数の基礎固めのポイントを参考にしてみてください。
中学受験の算数で基礎固めが重要な理由とは?
中学受験の算数で基礎固めが重要視される理由、それは「基礎が固まっていないと応用問題へ進めない」ためです。
中学受験には、普段の学校のテストでは見ないような応用問題が出題されます。
その応用問題は、基礎という土台の上に成り立っています。例えば「2桁の掛け算」を解く場合を考えましょう。
2桁の掛け算という応用問題を解くためには、1桁の掛け算と足し算という基礎が必要です。つまり応用問題は、基礎問題の集合体ともいえます。
このような理由から、基礎が固まっていないときに中学受験用の問題集を解いてもあまり意味がないことが分かります。
基礎を固めてから、徐々に受験問題にトライすることが必要です。
算数の基礎を固める方法
算数の基礎を紐解くと「計算」「解法」「解法のロジック」の3つのステップに分けられます。
それぞれのステップで何が必要なのか、詳しく解説します。
徹底的に計算能力を高める
まずは徹底的に計算能力を高めます。
計算は中学受験の算数において、最重要項目のためです。
なお中学受験で求められる計算力は、学校で求められる計算力と大きく異なります。
具体的には「正確」かつ「素早く」計算しなければなりません。
受験の時間は限られています。
じっくりと考えれば計算の答えを合わせられるお子さんは多いです。
しかし受験のプレッシャー化で大量の問題を解くためには、学校で求められる計算能力よりもはるかに高いレベルの計算力が必要となります。
計算能力を付けるためには、とにかく数をこなすことが重要です。
問題集なども使用して、毎日計算問題を解く癖をつけておきましょう。
解法や公式を知る
計算能力の次に必要なことは「解法や公式を知る」です。
中学受験では解法や公式を使えなければ、点数を稼ぐことができません。
解法や公式を知り、様々な問題に適用することで答えにたどり着きます。
逆に解法や公式を知らなければ、中学受験で得点を取ることは難しいです。
中学受験で必要な解法や公式は多くあり、どれだけ解法や公式を覚えられるかが算数の基礎ともいえるでしょう。
解法や公式を使いこなせない理由は、復習が足りないためです。
解法や公式は1回の使用では身に付きません。
何度も触れる必要があるため、同じような問題を解き続ける必要があります。
また解法や公式の数も多いため、短期間で習得することは難しいです。
多くの時間が必要なため、できる限り早めに対策することがポイントです。
解法のロジックを知る
最後に解法のロジックを知ることで、基礎固めは終了します。
受験範囲の解法を覚えたとしても、それを受験問題に応用できなければ意味がありません。
解法のロジックを理解することで、どんな問題にどの解法を使うか分かるようになります。
解法のロジックを知るためには、問題の本質を理解する必要があります。
問題に対して適切にフォローしてくれる人がいる、もしくは詳しく解説が載っている参考書を利用するなど、お子さんの力だけに頼らずフォロー体制を整えることがポイントです。
算数の基礎を固める勉強方法
基礎を固める方法を、3つのステップに分けて紹介しました。
ここでは具体的な勉強方法を2つ紹介します。
一行問題から取り組む
最初から文章問題や長文問題にチャレンジするのではなく、まずは一行問題から取り組みましょう。
一行問題とは、その名の通り一行で完結する問題です。
一行問題では基本的に簡単な問題が出題されるため、活用するのは市販のものでも塾の教材でも大丈夫です。
一行問題のよいところは、手軽に勉強が進められるところにあります。
中学受験の基礎固めで大事なことは「勉強に対する苦手意識を持たせない」ことです。
一行問題は解くまでに時間がかからないため、苦手を意識せずに勉強が可能です。
また一行問題が解ければ成功体験が得られ、それの積み重ねで基礎が固まっていきます。
そうするとテストや模擬試験でも点数が取れるようになってくるはずです。
少しずつ成績がアップしていくため、算数が苦手なお子さんでもモチベーションを高めつつ受験勉強ができます。
反復学習を徹底する
小学生のお子さんに限らず、勉強で大切なことは反復学習することです。
一度問題を解いただけで、完全に理解することは難しいです。
中学受験の本番のプレッシャーの中で問題を解くためには、徹底的に学習内容を定着させる必要があります。
学習の定着には、反復学習が欠かせません。
一度解いて間違えた問題は、何度も繰り返し解きなおします。
「解きなおしノート」を作って、自分専用の問題集を作ってもよいでしょう。
間違えてない問題も、時間があるときに解きなおしてみます。
何度も解きなおして反復学習することで、自信に繋がります。
「絶対に大丈夫」とお子さんが思えるようになれば、より難しい問題へ挑戦するきっかけにもなるはずです。
基礎を固めて中学受験を乗り切ろう!
中学受験の算数において、基礎固めは重要です。
基礎をしっかりと固めることで、応用問題へと進めます。
算数の基礎を固める方法は3ステップです。
まずは徹底的に計算能力を高め、解法や公式を知り、解法のロジックを知ります。
あせらずに、1つ1つのステップを着実にこなしていきましょう。