中学受験では筆記試験以外にも面接を取り入れている学校があります。
面接の目的は受験生が学校の教育方針や理念に合う人物かの確認です。
面接はある程度事前に想定問答を準備しておくことが大切です。
ここではよく聞かれる質問とその模範解答をご紹介します。
面接の解答はポジティブで具体的に
面接は事前に準備がしにくいと思われがちですが、よく聞かれる質問というものがあります。
想定できる質問については、解答も用意しておく方が良いでしょう。
解答の内容はポジティブに、具体的にが基本です。
面接でよく聞かれる9つの質問と模範解答
面接では簡潔にわかりやすく話すことも大切です。
面接の目的は学校に合う人物かを確認することですが、受験生自身のコミュニケーション能力もチェックされていることも覚えておいてください。
ここからは、でよく聞かれる質問とその模範解答について紹介していきます。
1)志望理由は何ですか?
志望理由は社会人になってからも問われる質問です。
志望する学校の魅力をどこに感じたのか、学校に入ってから何がしたいのか、といった学校と自分の関係を分かりやすく伝える必要があります。
できるだけ自分の具体的な考えや志望校の情報を織り交ぜてください。
2)家から学校までの通学ルートを教えてください
通学ルートの確認は、学校までの道のりを正しく把握できているか、物事を簡潔に説明できるかということが問われています。
入学したら毎日通うルートにもなるので、下調べしてきちんと説明できるようにしておきましょう。
3)小学校生活で印象に残っていることは何ですか?
小学校での生活で自発的に頑張ってきたことを聞かれています。
積極性や行動力、自分に起こったエピソードを組み立てて話せるコミュニケーション能力も見られています。
4)最近読んで印象的だった本は何ですか?
読書は勉強の基本です。
受験勉強で忙しいからといって、こういった勉強の基本を疎かにしていないか、本質的に勉強を楽しむ生徒であるかという点が見られています。
確かに受験期は忙しいですが、普段から読書習慣を身に着け、2ヵ月に1冊ぐらいは読むようにしましょう。
5)入学したら取り組みたいことは何ですか?
これは志望理由にもつながりますが、より具体的な目的について確認されている質問です。
学校のことも下調べをしておいて、解答を用意しておきましょう。
6)家族構成を教えてください
解答自体はシンプルなものですが、面接時は緊張しがちです。
普段から使い慣れない「家族構成」という言葉に慌てるかもしれません。
想定質問として捉えておき、簡潔に答えられるようにしてください。
7)長所と短所を教えてください
長所や短所も説明する場合には、まとまりのない解答になりがちです。
これは大人の面接などでも同じことが言えます。
ですので、結論→具体的エピソードの順序を心がけてください。
具体的なエピソードは結論の内容を補う形で簡潔に説明します。
また短所についてはネガティブになりすぎないように、短所を克服しようと努力している姿勢をアピールしてください。
8)筆記試験の感想を教えてください
筆記試験の出来についてではなく、あきらめずに頑張って取り組めたのかということを質問されています。
ポジティブに取り組んだ姿勢をアピールしましょう。
9)他の学校も受けていますか?全ての学校に受かったら当校を選びますか?
他の受験校の校名まで聞くようなことはされませんが、併願しているのかどうかは聞かれることがあります。
併願については正直に答えましょう。
ただし、滑り止めなどの表現は決してしないでください。
また、全ての学校に受かったら当校を選びますか?という問いはとても答えにくい質問ですので模範解答を参考にしてください。
面接は事前準備をしていれば、大丈夫
中学受験に面接があるとなると不安になりがちですが、頻出質問は事前に準備をしておけば当日は落ち着いて望めます。
受験勉強の合間に親子で面接の練習をするのがおすすめです。
スマホで録画しながら、視線や姿勢、受け答えの声の大きさ、答え終わるまでの時間などチェックしておきましょう。
また作文試験のある学校では、面接のために行った自己分析がとても役に立ちます。
作文を書く際は具体的な自分のエピソードを書くことが多いためです。
面接対策はギリギリで準備せず、本番試験の3ヶ月前ぐらいから時間をかけて取り組んでください。