前泊とは、中学受験本番の前日から受験会場周辺のホテルに泊まることを言います。
中学受験をする家庭なら、一度は前泊について検討する機会があるかと思います。
しかし、受験会場が遠いからと言って、安易に前泊をすると決めてしまうのは、実は危険なのです。
この記事では、
「前泊のメリットとデメリット」
「前泊をすべき人」
「前泊をするときの注意点」
これらについて解説していくことで、中学受験の前泊に関するみなさんの疑問を解消します。
ぜひ、最後までご覧ください。
前泊とは?メリットとデメリットから検討して前泊をするか決めよう
ここでは、前泊のメリットとデメリットについて解説し、前泊をすべきかどうかについて結論を出していきます。
前泊のメリット
前泊のメリットは主に2つあります。
まず、体力を温存できるというのが一つ目です。
受験会場が遠い場合、移動時間も考えるとその分睡眠時間を削る必要がありますよね。
それに加えて、特に小学生は、長時間の移動によって体力を消耗してしまいます。
前泊をすれば、その心配がないのです。
二つ目は、無駄な心配が減るという点にあります。
県をまたぐ移動や、公共交通機関を利用しての移動をする場合、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
交通事故、天候などによる交通機関の遅延が典型的な例です。
中学受験はただでさえとてつもない精神的負担がかかるものです。
それなのに、「トラブルによって受験開始時間に間に合わないかもしれない」という心配が加われば、プレッシャーで押し潰されてしまうことでしょう。
前泊なら、歩いて会場に行くことができるので、そのような無駄な心配がなくなり、精神的に安定した状態で受験に臨むことが可能になります。
前泊のデメリット
前泊の大きなデメリットは、受験前日という大切な日に、普段とは全く異なる環境で過ごす必要が出てくるという点にあります。
特に小学生なら、自分の家のベッドや布団じゃないと熟睡できないという子どもや、慣れない環境だと余計に緊張してしまうという子どもも多いことでしょう。
それなのに、知らない土地の初めて過ごすホテルで受験前日を過ごすのは、一部の子どもには負担になってしまいます。
また、滅多に経験することのできない「ホテル」という環境に興奮して勉強が手につかなかったり、眠れなくなってしまったりといったこともあります。
あとは、荷物や費用が増えるといったデメリットもあります。
前泊をする人はこんな人
結局、どのような人が前泊をすべきなのでしょうか。
デメリットで解説したように、慣れない環境が苦手な子どもは、前泊をするのは極力控えた方が良いでしょう。
しかし、そんな子どもでも、県をまたぐほどの移動になる場合など、受験会場までの距離が極端に離れている場合は、前泊をすべきです。
つまり、距離や子どもの性格などを総合的に考えた上で前泊をすべきかどうかを検討する必要があるということです。
前泊をするときの注意点3選
ここでは、前泊をすると決めた人のために、前泊の注意点を3つ紹介します。
受験会場との距離の近さを最優先する
前泊のメリットは、体力の温存と精神的安定にあると解説しました。
そのメリットを最大限活かすためにも、ホテルを選ぶときは受験会場との距離の近さを最優先で考えてください。
歩いて15分から20分程度の距離でないと、意味がありません。
正直、ホテルの広さや内装はどうでも良いと言っても過言ではありません。
受験会場との距離を最優先、これは守りましょう。
1ヶ月前までには予約しておく
ホテルを予約するときは、遅くても受験の1ヶ月前までには予約しておきましょう。
1ヶ月を過ぎて予約しようとすると、受験会場に近いホテルの予約が取れないと言った状態になりかねません。
理想をいえば、受験校や日程が決まったらすぐに予約すると良いです。
余計な心配は、極力しなくても良いように努めましょう。
朝食のルームサービスがあるか確認する
ホテル選びの際は、朝食のルームサービスがあるかどうかを確認しておきましょう。
受験当日の朝は、意外と慌ただしくなってしまうものです。
そんな状況では、朝食を選んだり買ったりといった手間は省けるのなら省いてしまった方が良いのは当然です。
ルームサービスをお願いする場合は、ホテルの人にくれぐれも時間厳守で朝食を持ってくるよう念押ししておきましょう。
細かいところですが、こういった細心の注意が中学受験合格につながります。
まとめ
中学受験の前泊について解説しました。
この記事を参考に前泊のメリットやデメリットを総合的に考えて、前泊をするかどうかを慎重に決めるようにしてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。