中学受験国語の文章問題が苦手!成績が伸びるコツを解説|中学受験エリート

中学受験国語の文章問題が苦手!成績が伸びるコツを解説

 

国語の文章問題が苦手で、お子様の成績が上がらないと悩んでいませんか。

文章問題は中学受験の国語には欠かせません。算数のように公式や解き方がなく、教える側も苦労する分野です。

 

今回は、謎解きやクイズ感覚でお子さんの成績が伸びるコツを解説しましょう。

 

中学受験の国語文章問題はコツがある

 

国語の文章問題を解くコツは読書量とはあまり関係しません。

お子さんが文章を読むのが苦手でも焦らなくて大丈夫です。

 

本を読んでも問題が解けるようにはならない

 

長文読解が苦手なお子さんの場合、読書量を増やしても読解力がつくとは限りません。

興味がない本を読むことは、大人にとっても苦痛なはずです。

国語に対する苦手意識を助長しないためにも、やみくもに読書させるのは控えましょう。

 

コツをつかめば全文を読まなくても解ける

 

文章問題を解くコツが身につけば、問題文をすべて読まなくても正解できるようになります。

謎解きやパズルが好きであれば、国語の成績が伸びる可能性は大いにあるでしょう。

保護者は焦らずに、お子さんに興味関心を持たせながら苦手意識を和らげるのがコツです。

 

中学受験の国語文章問題の読み方

 

中学受験における文章問題の読み方について解説しましょう。

 

読む時間を設定する

 

国語の文章問題に取り組む際は、制限時間をあらかじめ設けます。

学年や長さにもよりますが、20~30分を目安にしてください。時間を設定すると、文章を読む集中力が上がります。

 

時間内で理解する習慣をつけると、入試当日に時間がなかったという事態を防げます。

 

物語文は登場人物とあらすじをチェック

 

物語文の場合は、登場人物を把握しながら読むのがコツです。

主人公を中心に、あらすじを大まかにとらえられるように練習します。

 

余裕がでてきたら、過去・現在・未来の設定や場面の転換についても同時に読み解くように声かけしてください。

 

説明文は筆者の主張をチェック

 

説明文の場合は、筆者の主張を読み解きましょう。

さまざまな具体例を並べてあったとしても、主張の内容は変わりません。

全体の流れを追いながら、筆者の伝えたいことを探し出すのが説明文を解くコツです。

 

問題文は熟読しなくていい

 

中学受験では、問題文を熟読する必要はありません。

できれば、先に設問を確認しましょう。

 

その後、問われる内容を意識しながら読むことで、注意深く読む場所とそうでない場所を選別できます。

中学受験の文章問題は、時間内に効率的に解くのがコツです。

 

言葉の意味が不明なときは推測する

 

問題文を読んでいて意味のわからない単語が出てきても、前後の文脈から推測しましょう。

漢字の読みも同様で、辞書がなくても流れから理解する力が大切になります。

問題を解き終えたら、正しい意味や読み方を調べておくことは大切です。

 

中学受験の国語文章問題の解き方

 

次に、中学受験における文章問題の解き方について解説します。

 

空欄は自分の言葉で埋める

 

問題文の中に空欄がある場合、接続詞や単語を入れておきましょう。

「でも」という接続詞を入れた場合、選択肢の中から逆説を探せば正解に近づきます。

万が一、設問に逆説がなければ問題を理解していない可能性に気づけるメリットもあります。

 

説明文の場合は、段落の内容をわけておく

 

説明文の場合、「~ではないかと考えた」「たとえば〜」「つまり~」の言葉に注目して段落をわけておきます。

これによって、問題文で問われる内容を探しやすくなるからです。

 

「作者の伝えたかったことをまとめなさい」という問題であれば、「つまり~」以降の文章をまとめるなどのコツがあります。

 

選択肢の文章を理解する

 

選択問題に多いのが、選択肢の文章が似ていることです。

前半は本文に沿っているのに、後半は違う。

 

よく読むと、意味が真逆だったというケースも少なくありません。

そこで、問題文とは別に、選択肢ごとの主旨を明確にしておきましょう。

 

選択肢を選別する

 

選択肢が4つ用意されている場合、正解に対して反論している選択肢が入ってきます。

まずは、最も正解に感じる選択肢を〇とし、反する選択肢を×、一部同意できるものを△と選別していきます。

〇が2つになった場合は、助詞や接続詞などの違いがないか細かくチェックしてみましょう。

 

わかりにくい言葉はパターンで分解

 

よくあるのが、「傍線は、どのようなことですか」という問題です。

傍線が長く、文章を抜き出す場合もありますが、単語に引かれていたら4つのパターンで考えましょう。

 

指示語(それ、あれ)の場合は、本文から具体的な単語を探します。

比喩なら、比喩ではなく具体的に述べている個所を探します。

 

筆者独特の言い回しの場合は、同じ言葉で置き換えられる表現を探しましょう。

難解な言葉のときは、簡単な言葉に置き換えてから本文を探すのがおススメです。

 

記述は正解に近づく要素を盛り込む

 

記述解答によっては、80~100字で意見が求められます。

本文を抜き出す指定がないときは、できる限り簡潔にまとめましょう。

 

その際、主語述語は省略せずに書くことが大切です。

相手に伝えるべき内容を残しつつ、必要な要素はすべて書くよう練習しておくと点数をとりやすくなります。

 

中学受験で国語の入試問題を攻略するコツ

 

中学受験当日、国語の試験を攻略するコツについて解説しましょう。

 

まずは設問を確認

 

問題文を読む前に、設問をサッと見てみましょう。

時間にして3秒もあれば十分です。そして、以下の項目を確認してください。

 

・大問の数
・漢字の読み書きの問題数
・ぬき出しと選択肢問題の割合
・記述の数と文字数

 

上記がわかると、時間配分が計算できます。

慣れてくれば解答用紙からも推測できるので、模試のたびに練習しましょう。

 

長いときは割愛する覚悟を

 

長文読解に時間がかかるお子さんの場合、分量によっては全文読めないかもしれません。

問題文を読めなくても解ける問題があります。

その際は、漢字や抜き出しなど全文を読まなくても正解できる問題に集中するのもコツです。

 

語句や漢字から全体の難易度を予測する

 

一般的に最初の設問は語句や漢字の問題です。

この部分がむずかしい場合、問題文の内容や設問レベルは高い可能性があります。

 

当然、周りの子にとっても同じ条件なので焦る必要はありません。

ケアレスミスを防ぎつつ、点数が高い大問や記述に冷静に取り組みましょう。

 

文章問題は謎解きクイズ

 

国語の文章問題は全文を熟読する必要はありません。

中学受験では、設問に答えることが大切です。

 

問題文を読みながら、空欄の文字を埋めたり、傍線の前後は意識したりして読み進めましょう。

謎解きの挑戦状に挑む心意気で文章に向き合います。

 

記述以外は正解を狙う

 

国語は、記述以外はすべて正解が存在します。

たとえば、字が汚くて漢字を減点されてしまうのはもったいないことです。

 

〇文字といわれたら文字数は厳守しましょう。

中学受験では気持ちが焦っているときこそ、確実に点数をとれるように注意が必要です。

 

できる問題から解く

国語に限らず、できる問題から解くのが中学受験のコツです。

制限時間内に1問でも多く正解するのが重要なので、解ける問題から取り組みましょう。

わからない問題も、ほかの問題を解いているうちに閃くことがあるかもしれません。

 

まとめ

 

中学受験の国語は文章問題が必須です。

文章を読むのに苦手意識があるお子さんにとっては、成績が伸び悩む可能性もあります。

 

文章問題は全文を読まなくても解けるコツがあるので、文章を読む練習よりもテクニックを教えましょう。

謎解きやクイズ感覚で問題が解けるようになると、自然に長文も読めるようになります。

 

苦手意識がなくなれば、お子さんの能力は一気に伸びるかもしれません。

入試当日、国語の文章問題に前向きに取り組めるよう保護者は声をかけていきましょう。

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