中学受験、解き直しが合否を分ける!学年別「復習&演習」の最適な方法|中学受験エリート

中学受験、解き直しが合否を分ける!学年別「復習&演習」の最適な方法

「復習や演習は大事」と言われるけれど、実は「解き直し」こそが中学受験成功のカギとなります!

特に6年生の計算ミスは単なる計算ミスでは済まされず配点からみても致命傷になります。

5年生の「何算?」の迷いは学力の伸びを妨げる要因に。ここでは、学年ごとに最適な勉強法、効果的な解き直しの方法、親ができるサポート法を詳しく解説します。

 

なぜ復習と演習の前に「解き直し」が必要なのか?

「復習=もう一度勉強すること」ではない!

「復習しなさい!」と言われても、多くの小学生は 「授業ノートを見直す」「問題を読み返す」 ことで満足しがちです。しかし、受験本番で必要なのは、 「間違えた問題を次は解けるようにすること」=解き直し です。

 

小学生がつまずきやすいポイント

・「できた」「できなかった」だけで判断し、深く考えない

・間違えた理由を分析せず、同じミスを繰り返す

・答えを見て理解したつもりになり、次に解けない

 

 解き直しを習慣化すると…

・ ミスの原因が分かるから、次に同じ間違いをしない

・ 「できた!」という成功体験が増え、モチベーションUP

・ 受験本番で「解ける問題」を確実に得点できるようになる

 

学年別:5年生・6年生の勉強法と解き直しのポイント

5年生:「何算?」を定着させる時期

5年生では、まだ 「何算を使えばいいのか分からない」 ことが多く、計算に入る前に手が止まってしまう子が多いです。

文章問題を読んだ時に「〇算」と出てくると解法もすぐに出てき、訓練することでスピードアップにも繋がります。また、5年生から「〇算」+「〇算」といった掛け合わせの応用問題も出てくるので、苦手な単元を基礎から重点的に学習し、応用問題に取り組むことで、苦手分野の難問もこなしていけるようになります。

〇算の基礎ができていないと応用問題で必ず躓くことになるので、しっかり基礎を叩き込みましょう。

 

5年生の解き直しのポイント

・ 問題の解答ノートに「〇〇算」と書く習慣をつける

・問題文を読んですぐに式を立てられるかチェック

・苦手な単元(割合・通過算・比など)をピックアップし、重点的に復習

 5年生のうちに、解法をパターン化できると6年生での学習がスムーズになりますよ!

 

 6年生:「計算ミス」が命取りに!

6年生になると、計算ミスが単なるケアレスミスではなく、合否を左右する致命傷 になります。

 

6年生の解き直しのポイント

・ ミスした理由を分析し、ノートに「自分の言葉」で書く

・ 途中式を省略せず、必ず書く習慣をつける

・ 毎日の計算練習をルーティン化し、精度を上げる

6年生は「いかに失点を減らすか」が勝負!小さなミスを潰していきましょう!

 

解き直し・復習・演習を効果的に行う3ステップ

 

① 塾の解き直し、または問題集の解き直し(当日 or 翌日)

・ 間違えた問題を、もう一度解く

・ 解答を見ずに「なぜ間違えたのか?」を考える

分析がとても大切です。「途中式を省略して、足し忘れた」という根本的な所から「塾で勉強しても解き方がわからない」「文章を間違えて解釈した」という箇所まで、自分はどこができなかったか、どこでつまずいたのか、自分の言葉で分析し、同じ事を少なくしていくことが大切です。

 

② 復習(1週間以内)

解き直しした問題を再チェックし、解き方を思い出す

 

③ 演習(1カ月以内)

過去問や問題集で、新しい問題にチャレンジ

ミスが出たら、再び解き直し!

 

ポイント

・ 解き直しと演習はセット! 「復習だけ」ではなく、「間違えた問題に再挑戦」するのがカギ

・ 間違えたら3回解く! → 当日・1週間後・1カ月後に解き直すと記憶が定着

 

過去問演習の重要性と活用法

過去問は「本番シミュレーション」ではなく「分析ツール」

過去問は単なる実力テストではありません。「本番と同じ形式に慣れる」だけではなく、「自分の弱点を知るためのツール」と考えましょう。

 

過去問を使った解き直しの具体的な手順

 

① まずは制限時間を測って解く(できるだけ本番に近い環境で)

 

② 間違えた問題の「分類」をする

・ 計算ミス(凡ミス)

・ 知識不足(解説を読んで納得できた)

・ 理解不足(解説を読んでもわからない)

 

③ 解き直しをする

・「計算ミス」はミスの原因をノートに書く(例:「繰り上がりを忘れた」)

・「知識不足」は該当範囲を再復習し、関連問題を3問解く

・「理解不足」は塾の先生や親と一緒に再考し、解き方を説明できるまで理解する

 

 ポイント

過去問は解いて終わりではなく、「どう間違えたか?」を知ることが大事!

また学校によっては、「濃度の問題は文章問題で〇問出る」や「立体図形は必ず出る」といった傾向がある程度分析できる過去問もあるため、分析参考にするのもコツです。

 

親ができるサポート法とモチベーション維持のコツ

家庭でできる解き直しサポート

塾の宿題や模試の解き直しを習慣化するには、親のサポートも重要です。ただし、「勉強をやらせる」のではなく、「学習のサポーターになる」意識が大切です。

 

親ができる具体的なサポート例

毎日の学習リズムを整える

・ 「今日の解き直しリスト」を作り、達成できたらチェックを入れる

・ 「夜寝る前に、今日の間違えた問題を一緒に確認する」など習慣化

間違えた原因を言語化させる」サポート

・ 「なんで間違えたの?」→ 子どもに自分の言葉で説明させる

・ 「どうすれば次は解ける?」→ 解決策を考えさせる

親は「答えを教える人」ではなく、「考える力を育てる人」になりましょう!

 

塾講師目線で見る「伸びる子・伸び悩む子」の違い

伸びる子の特徴

・ 解き直しノートをしっかり書いている

・ 「なんで間違えた?」と考える習慣がある

・ 「次はどうすればいい?」を意識している

 

 伸び悩む子の特徴

・ 「復習してるよ」と言いながら、解説を眺めている

・  間違い直しをせず、また同じミスをする

・ 「ミスしたけど、まぁいいか」で終わらせる

・ 理解したふりをしてしまう

「間違えること」よりも、「同じミスを放置すること」が問題!

 

【まとめ】解き直しを習慣化すると、学力が伸びる!

学年ごとの重点ポイント

・ 5年生:「何算?」を定着させ、問題文から式を立てる力を養う

・ 6年生:「計算ミス」をなくし、失点を防ぐ意識を持つ

 

 効果的な勉強法

・ 解き直し→復習→演習の流れを作る

・ 「なぜ間違えたか」を言語化する習慣をつける

「今日のミス3つを解き直すこと」から始めましょう!

 

最後にメッセージ

毎年「もっと早く解き直しを習慣にしていれば…」「家に帰って解き直したら正確な解答が出たのに(小さなミス)…」と悔しがる子どもたちをたくさん見てきました。

受験の1問間違えることは大きな失点に繋がってしまいます。

解き直しの積み重ねこそが、合格に直結します。

「同じミスを繰り返さないこと」—これが本当に大切です。

面倒くさくなる子も、大切さに気付くまで時間がかかる子もいると思いますが、根気強く親御さんがサポートしてください。

お子さんの努力を見守りながら「できた!」を共有し、一緒に喜んであげてくださいね!

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